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カテゴリ:癒し・介護
今年最後のお墓参りにでかけました。
午前中、家の大掃除も最終段階を終えました。 すべてのカーテンを洗って、いい匂い~。 窓も全部洗って拭いてすっきり~。 床も隅々までピカピカ~。 そしてでかけたぉ墓参りの気持ち良いこと! ウチのお墓から眺めた日の入りです。 思わずじっと見入ってしまいました。 そして、今年は暖かい冬だという証拠! もう梅の花がこんなに咲いていました。 今年の締めくくりに どうしても、もう一度亡き夫が言っていた言葉を紹介したいと思います。 昨年5月にも日記に書いたことなのですけれど、 ぜひ多くの方に知ってほしい、と思う言葉なのです。 亡くなる一ヶ月半ほど前、 夫はこんなことを言いました。 「おかあさん。 俺はもう、癌を憎むのをやめたよ。 癌と闘って、闘って、 抗がん剤の点滴中も、頭の中のイメージで、 白い剣で癌細胞をやっつけてる様子を思い浮かべていたけれど それじゃあ、あんまり癌細胞がかわいそうだ。 だって元々は俺の体だったわけだろう? それを、俺は大切にしてたとは言えないんだよ。 毎晩遅くまでこき使ってたし、タバコもやめられないし、大酒も飲んだ。 ストレスにさらして、悲鳴をあげてたのに、気づいてあげられなかったんだよ。 だから、憎むんじゃなくて、ごめんね、って言って包んであげようと思う。 イメージとしては、癌細胞を手のひらにそっとのせて そーーっと両手で包む。 ごめんね、と言って そしたら癌細胞がホワッと溶けて、空に帰って行く。 そんな感じ。 そうして空に帰ったんだから、癌細胞くんの反撃は起こらない。 どう?こういう発想は。」 私は聞いてすぐ賛成~と手をあげました。 鬼っこを邪険にするより、その方がしっくりくる気がしました。 その後、癌細胞の反撃は起きてしまったし、 夫は亡くなってしまったけれど、 あの時の言葉は、ずーーっと覚えておくつもりです。 私は夫が大好きでしたから。 スピリチュアルな話などしなかった夫でしたけれど 何て、色んな示唆に富んだ言葉だろうかと、 今更ながら驚きます。 夫は最後は癌を憎まなかったんです。 憎む、という行為、感情が、自分に向けて刃を向けることであると 知っていたのだろうと思います。 今更ながら、夫の懐の深さを思います。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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