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テーマ:いじめ(337)
カテゴリ:ニュース
昨日のブログで、「学校が担任のいじめを認める」というニュースを書いたが、
夜になって校長が「いじめとはいえない」などと発言していることに驚いた。 その場しのぎの対応をしているということであり、この校長は常にそうなのだろうと思う。 そのような校長に指導力があるはずもなく、教師の信頼もないだろうし舐められてもいるだろう。 学校や教育委員会が、何か事件が起きるとまず保身的対応に走るのは常だから驚かないが、 このように公になっても学校と教育委員会が連携を取ることができないのは、珍しいかもしれない。 校長、「教員のいじめと認識」一転否定 愛知の中3自殺 朝日新聞デジタル 2/14(火) 0:03配信 愛知県一宮市の市立浅井中学校3年生の男子生徒(14)が自殺した問題で、上田隆司校長が13日記者会見し、「(担任の)不適切な指導があった」と謝罪した。12日の保護者会では「教員のいじめ」と発言したが、学校の見解ではないと訂正。説明が覆ることに、保護者から不信の声が上がっている。 上田校長によると、昨秋の体育祭で男子生徒が骨折した際、保護者の問い合わせに、担任の男性教諭(47)は「用事がある」と対応せず、教頭にも報告しなかった。当日、打ち上げに参加していたという。 ほかにも、生徒は何度もプリントを配布させられたと担任への不信感を訴え、両親が学校に相談していたという。上田校長は「十分に対応できなかった。命を守りきれず申し訳ない」と頭を下げた。 上田校長は12日夜の臨時PTA総会では、「教員によるいじめとの認識」と発言したことを、13日の会見では一転させた。「遺族の意向をくみ取って話した。いじめにあたるかどうかはわからない」と釈明した。 一宮市教育委員会によると、総会は経緯を説明する予定で、校長の発言は想定していなかった。担当者は「混乱させ、遺族・保護者に多大な迷惑をかけたことは申し訳ない」と話した。 男子生徒の父親は「『いじめじゃないのか』とは言ったが、総会で発言してほしいとは言っていない。遺族が校長に言わせたように受け取られ、迷惑している」と話した。 男子生徒の自殺をめぐっては、市教委が自殺を公表した10日のコメントも、遺族から「事実と違う」と抗議を受けて撤回している。 市教委や学校の説明が一貫しないことに、総会に参加した保護者の男性(42)は「言うことが変わるのは不誠実な印象」。別の保護者の女性(38)は「その場限りの説明では何も変わらない。きちんと子どもや保護者の声を聞いて応えてほしい」と話す。大村秀章知事も13日、「行政にとって都合のいいものを出そうとしたととられても仕方ない」と批判した。 男子生徒は6日夜、JR大阪駅前の商業施設から飛び降りた。友人に渡した携帯用ゲーム機に残されたメモには「遺言」として「担任によって人生全てを壊された」などと記していた。 今後、学校が同級生への聞き取りも実施する予定だ。文部科学省も経緯を把握するため、13日夜、職員を一宮市に派遣した。 ◇ 〈独協大法科大学院の野村武司教授の話〉 学校が子どもの自殺に対応する際、亡くなった理由を知りたい遺族の気持ちに沿うことが基本で、マスコミや保護者に伝える際も遺族とのすり合わせが重要だ。対応が二転三転しているのは、こうした基本に対する意識や市教委と学校の連携が足りないからだ。2010年に文部科学省が対応の基本を手引にまとめたが、いまだに学校現場に周知徹底されていないのは問題だ。 まず、文科省はイジメや不登校に対する対応について、様々な通達を出している。 しかし、それをキチンと受け止めて現場に周知している教育委員会や管理職が どれほどいるのかは、疑問に感じている。 しかし、昨日のブログにも書いたけれど、 教育委員会や学校が、「イジメ」による自殺や不登校、 それによる保護者とのトラブルに対してピリピリしているのは確かだと思う。 ましてや、全国的ニュースになることは、一番恐れている事態である。 そのような背景が間違いなくあるので、 私はわが子がイジメや不登校などのことで苦しんでいることがわかった時に、 学校が納得できる対応をしない時には、速やかに地元の教育委員会の窓口に相談することをオススメする。 教育委員会は少なくても、正式にそのような問題が相談された時には、何らかの対応をしなくてはならない。 教育委員会の窓口が「学校とよく話し合ってください」のような逃げの対応をした場合、 「話し合ってどうにもならないからこちらに来たのです。 ここでもちゃんと対応していただけないなら、 都道府県の教育委員会や文科省に相談させていただきます」と毅然として言って欲しい。 少なくても、その時点で教育委員会が何らかの形で動いたら、 学校も後で「気付かなかった」とは言えない。 そのことで子どもの心の傷が癒されるとは言えないが、 少なくても親が自分の訴えをしっかり受け止め、守ろうと頑張ってくれたという信頼感とはなる。 「本人がいじめられていると感じて苦しい思いをしていたら」、それはいじめなのだ。 それは文部科学省の「いじめの定義」にも、はっきりと書かれている。 「いじめ」とは、「児童生徒に対して、当該児童生徒が在籍する学校に在籍している等当該児童生徒と一定の人的関係のある他の児童生徒が行う心理的又は物理的な影響を与える行為(インターネットを通じて行われるものも含む。)であって、当該行為の対象となった児童生徒が心身の苦痛を感じているもの。」とする。なお、起こった場所は学校の内外を問わない。 教育委員会だけではなく、相談窓口は色々あるが、 とりあえず地元の教育委員会の窓口から始めるのが良いだろうと思っている。 最近は、スクールソーシャルワーカーを配置している教育委員会も増えているので、 そこで埒があかなければ次の手を考えて欲しいと思う。 大切な子どもの命が失われてからでは遅いのだ。 子供(こども)のSOSの相談窓口(そうだんまどぐち) 文部科学省 追記: 子どもが学校でいじめられているような訴えをしてきたら、 まずはそのような学校には行かせないことです。 子どもは大人が思っているよりずっと忍耐強くて、嫌なことも限界まで我慢して、 訴えるときには「もう耐えられない」と思った時です。 ですから、その時点で子どもの心は傷つき疲れ果てていることがほとんどです。 学校を休ませ安心させて休養させながら、学校や教育委員会と話し合うことです。 命を削ってまで行かなくてはならない学校など、ないのですから。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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今朝はTBSで自宅謹慎中の教師のインタビューが放送されていました。
伝えられているプリントの配布などのいじめを明確に否定していました。 ここまではっきり言うのは珍しいと思いました。 「えん罪」にならなければいいと思いました。 (2017年02月14日 16時51分53秒)
maki5417さん
>今朝はTBSで自宅謹慎中の教師のインタビューが放送されていました。 >伝えられているプリントの配布などのいじめを明確に否定していました。 >ここまではっきり言うのは珍しいと思いました。 珍しいというか、なんというか…。 >「えん罪」にならなければいいと思いました。 冤罪かどうかはわかりませんが、担任していた生徒が亡くなっているわけです。 「いじめはありません」と言い切ること自体がどうかと思いますね。 自分一人が責められていると感じて焦っているのはわかりますし、あの校長や教育委員会の対応もひどすぎるので、担任一人に罪をかぶせてはならないと思います。 それにしても、この学校の生徒たちが可哀想すぎます。 ----- (2017年02月14日 18時53分00秒) |
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