|
テーマ:手作り絵本(25)
カテゴリ:仕事
「旅立った布の絵本の今後が楽しみ」だったのだが、エファジャパンから下記の報告が動画とともに届いた。
Facebookが見れる方は見てください。 文章だけコピーしておきます。 みなさん、こんにちは!事務局長の関です。 13日夜にプノンペン入りし、乱立する高層ビルに見下ろされながら宿まで。 15年前と比べ中間所得層(世帯所得5,000~34,999US$)は13%増、国民の半数弱を占めるようになったカンボジア。 エファでとり組み始めた「障害児のためのライフスキルプロジェクト」の活動地は、 首都から3時間ほど南下した南部カンポット州。 30年前とさほど変わらぬ当時の農村の風景が広がっています。 健康、教育、生活水準面で貧困程度と発生頻度を示した多次元貧困率は、 国全体で35%、地方では40%以上。 地方に暮らす人々の半数近くが、いまだ厳しい貧困状態の中に。 今回は次年度のとり組みのためにパートナー団体と詰めた話を行うことが目的でしたが(対面はやはり違う!)、日に日に変化していく子どもたちと再会できたのが何よりでした。 この間お世話になっている木村さん、ご友人の方々に託していただいた布絵本、大喜びです! これから広げていくデイジー図書は、デジタルによる情報アクセスを目指しますが、 ぬくもりを通して伝えていくことができる世界も届けていきたい。 貧しさの中にあっても、障害がある中でも自分の力で生き抜く力を身に着けていける社会を目指していきます。 動画は、これとこれ。 (これでちゃんと見られるのかちょっと不安…) Kさんが「簡単なものだけど…」と一か月足らずで作ってくれた 「いないいないばあ」の布の絵本である。 カンボジアで読み聞かせしてくれた人も子ども達も、布の絵本は初めてのようだったけれど、 特に女性の方は子ども達の反応に合わせてのパフォーマンスがとても上手で、 布の絵本を大人も子どももとても喜んで楽しんでくれていることが伝わってきた。 カンボジアに届けてくれたエファジャパンの関さんが撮影してくれたのだと思うが、 子ども達の様子に撮影者もを喜んでだろう、思わず漏れた笑い声が嬉しかった。 私達はブックスタート会場でこのような絵本を赤ちゃんに読み聞かせてはいたが、 学齢期の子ども達に見せたことはなかった。 こんなに楽しんでくれるのだと思うと同時に、この反応は本当に障害を持つ子なのかと思い、 エファジャパンの鎌倉さんに問い合わせると、 「ポリオなどの障害や、発達障がい、知的障がいの子もいます」とのこと。 あらためて、布の絵本の力を感じることが出来た。 仲介してくれた人も鎌倉さんも「とても貴重なものをありがとう」と言ってくれている。 私もKさんも、サンプルとしての布の絵本を送ったつもりなので、貴重品にはしてほしくない。 布の絵本は、子ども達が触れてひっぱってほおずりして、 使い方をその子なりに創造して楽しむことに意味があると思っている。 だから私たちは、布の絵本は消耗品であってほしい。 あの絵本をサンプルにして、カンボジアの人達がカンボジアの子ども達に合った絵本をどんどん作ってほしい。 たとえば、動物にしてもカンボジアと日本ではなじみのものが違うだろう。 描かれる花にしても、北海道とカンボジアでは違うことだろう。 大切なのは、手に取る子どもが興味を持ち、それと本物をマッチングし、名前を知り、 言葉を覚え、それによってコミュニケーションの枝葉を広げ、 新しい世界への興味を広げていくことなのだ。 私は布の絵本の活用については詳しいわけではない。 しかし、障碍をもつ乳幼児たちが圧倒的に体験不足になるということはよく知っている。 障がいにより動きが少なく、言葉も遅く、 結果的にコミュニケーション不足になることにより、 二次的な発達の遅れが必ず生じるのだ。 その二次的障害を防ぐためにも、布の絵本はとても役に立つツールではないかと あらためて考えさせられた。 エファジャパンの関係者の皆さん、そしてカンボジアの皆さん、頑張ってくださいね。 北海道から心から応援しています。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2023年02月19日 11時28分15秒
コメント(0) | コメントを書く
[仕事] カテゴリの最新記事
|
|