少し前の話になりますが,SNSを通じて高校時代の先輩から連絡がありました。
山岳部の顧問だったG先生のこと知っていますか?という内容だったのですが,
すぐに悪い予感がしました。
40年近く前の高校時代ですから,先生も今はかなり高齢のはず。
すごく気になっていたのですが,その後続報が来ました。
入所していた高齢者施設で新型コロナのクラスターが発生し,
感染した後亡くなったとのこと。
すごくショックでした。
それと同時に,高校時代のことをたくさん思い出しました。
遠征でクワウンナイ川を遡行する予定だったのに,天候悪化の懸念から一般道を登って,案の定大荒れとなり山小屋に避難したこと。
学校祭の準備で先生を放送で呼び出して叱られたこと。
担当の教科の成績が芳しくなく,「まさか受験でこの教科を受ける気じゃないだろうな?」と質問されたこと。
そして,一緒に登った山々でのこと。
今となっては,本当に楽しかった思い出です。
しかし,先生は今回の死を迎えるためにこれまで生きてきたのかと,
思えてしまうくらい虚しくなってしまいます。
山登りを始めて,たくさんの人と出会って,そして山でしか味わえない体験をして,すばらしい世界を教えていただきました。今
では感謝の気持ちしかありません。
どうか安らかにお休みください。
そして,天国から見守っていてください。
ご冥福をお祈りいたします。