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カテゴリ:中学受験・サポート
言いたいことは山ほどある。
けれども、伝えたい側が伝えたいように相手に伝わるとは限りません。 対面して伝える場合、「言葉の内容」だけに頼ると、期待した程に相手には伝わっていないということもよくあります。 「表情」「視線」「しぐさ」が「言葉の内容」以上に印象を左右します。 視覚的な情報は55%印象に残るのに対し、話の内容は7%程度と言われています。 いいアドバイスでも、言い方が良くないと相手の脳が理解を拒否してしまうこともよくあります。 大人でも嫌味な表情でぐちぐちしつこい人とか、自分だけ椅子に座ってふんぞり返っている上司のアドバイスは素直に受け止められませんよね。 お子さんにお説教するとき、アドバイスするとき、 ご自分の表情やしぐさも意識されている方は少ないのではないでしょうか。 少しオーバー目に、表情に変化をつけてみてください。 直して欲しいポイントを伝えるときには、がっかりしたような悲しい表情、 励ますときにはにっこり笑顔で、 少し前のめりになって、手振り身振りをつけて。 変化があると、内容に集中しやすくなります。 同じような口調で同じような表情で何時間話しても、たとえ聞いている様子でも脳は飽きちゃって本気でインプットする気がなくなってしまいます。 声のトーンも意識して変化をつけると効果大です。 本気だと伝えるために大きな声を出してしまったら、その後あえて小さな声で「わかってもらいたいからもう一度言うけどね…」とか。 話の最後には、未来のいいお話で締めくくってあげるのもコツです。 「~してはダメ」型、否定で終わると、嫌な気持ちしか残らないです。 「~するときっと○○なるよね。応援するから頑張ってみようね。」 いい未来が待っていることを示唆してあげる。もちろんそこは笑顔で。 できれば、改善するための具体策をあげてください。 「がんばろう」だけではなく。 「今から漢字ドリルしよう。」「社会のテキストからクイズを出すから、答えてね。」 「図形の問題を3問解けたらおやつにしよう。」 同じ労力使うのであれば、ちゃんと伝わる方法でいきたいですね。 全く同じテキストを使って、同じカリキュラムで進めている授業で、 生徒が眠いとうたたねしてしまうクラスもあれば、全員が集中して取り組んでいるクラスもあります。 それは学生の質の差もあるかもしれません。でも似たような学力の学生でもその態度に大きな差がつくことがあります。 口調やしぐさ表情に変化をつける講師と、たんたんと一本調子で進める講師と。 想像してもらえれば、どちらに居眠りが多いかなんとなくご理解いただけるかと思います。 「伝える側」の工夫で、伝わり方も変化します。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2014年11月15日 18時47分56秒
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