カテゴリ:国語
うちの子に国語力をつけるためにはどうしたらいいでしょうか?
と尋ねられることも多いのですが、小中学生の場合「国語力不足」と思われるものは、次の二つ。 1. 集中力。 要は「国語は苦手」「国語はめんどくさい」「文章長い」という気持ちから逃げ腰であることが多いのです。 このタイプの生徒さんは、「解答付きの問題集」とか集団授業で伸びるのは難しいです。 模範解答を赤ペンで写しても、ちっとも力にはなりません。 問題集から解答冊子を外して、隠してください。 正解だったら、○をつけて、惜しかったら△つけて、それだけで本人に返して、改めて取り組ませてください。 考えて、考えて、読み直して読み直して、そうしたら正解にたどりつきます。 その「1回目では無理でも、自分でもちゃんと正解にたどりつくんだ」という実感がある一定数を超えなければ、 自分で国語の学習に前向きになることは難しいです。 私は塾でも大学でも授業の始めに、モチベーションアップするようなお話をしていますが、それだけでも取り組む姿勢に変化があります。 そういう働きかけと、授業内で問題に自力で取り組む時間、そしてその際に中途半端な取り組みだとそれを見抜いて指摘されるという経験が必要です。 大学で下位のクラスやスポーツ推薦での入学組の学生は、過去の経験から「国語の読解問題は考えるだけ無駄。自分の書いた答えなんて正解じゃないし。そもそもめんどくさい。」とあきらめの境地にいる学生も少なくないのですが、上記のようなことを繰り返していくうちに、あれだけテキトーだった学生が、記述問題も書き込むようになりますし、本文に書き込みをしたりもしますし、ちゃんと正解の連続に満足げな表情をしたりするようになってきます。 母国語ですから、できないわけないんです。 2.「言葉」と「表現」との出会いの数の少なさ 語彙が少ない。 読書経験が少ないため、理解できる言い回しのパターンが少なすぎる。 (例)疑問形で書いているけど、不思議に思っているのではなく怒っているという言い回し。 (例)全然関係のない風景の描写のようで、主人公の心理とリンクしているという手法。 古典や漢文や英文を読んでいるような感覚で日本語の文章を読んで、イヤになり、1の集中力不足との併発を起こすパターン。 こちらは、意外と少ないんです。 小中学生ならほとんどこれには該当しませんが、今後、求められる語彙は増えていくのは間違いありませんから、今のうちに語彙力アップ作戦に取り掛かっておいてくださいね。 今は、多くのテキストや本や漫画が出版されていますから、「貯金」するつもりで、多くの言葉を頭に入れていきましょう。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2016年06月21日 21時37分05秒
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