カテゴリ:国語
先日の記事では、国語の成績が伸びないほとんどの生徒さんが「国語力」不足ではなく「集中力・意欲」不足だと書きました。
「いえ、読書は大好きで、意欲もあります。それでも間違いが多いんです。」 という場合、間違いの分析が必要です。 物語が得意組か、説明文が得意組かでもトレーニングの仕方は変わります。 物語や小説は、行間を読むとかイメージで補う必要がある問題があります。 実際には、不安定なものを採点基準に入れるなんてぐらぐらするものは試験にはふさわしくないので、厳密にいうと「風景の描写の中の語句が、主人公の心理の描写とリンクしているので、その部分も解答を選ぶ際の判断材料とする」というようなことですね。 単に主人公の感情について表現している部分だけを探すと、「泣いた」としか書かれていないが、 その前後の風景を読むことで、その涙が「感動の涙」であるとわかるというようなことです。 悔し涙でも、悲しい涙でもなく、うれしいことが光や花や青空によって表されていると。 算数でたとえると「8の次の数字は何ですか」と質問されたと思って「9」と答える生徒が多いけれど、 周囲のヒントを活用する読み方を知っている生徒には、「2、4、6ときて次は8。この次の数字は何ですか」と見えるので「10」と答えられる、と、このぐらい文章を読み慣れている人の解き方が変わってきます。 で、「読書好き」で特に物語が大好きな生徒さんで、物語文だったらいつもトップクラスなのに、説明文や論説文になると途端に不正解連発という場合があります。 国語の物語文と、論説文は、まったく解き方が違います。 同じルールが通用しないのですね。 論説文の記号選択問題などは、「不十分な説明のもの」を見抜いて、解答に選ばないようにします。 物語大好きさんの中には、その不十分な説明を自分のイメージで補って、ベストアンサーとして選んでしまうということがあります。 また、物語文は得意なんだけど、文章との相性が悪いのかものすごく悪い結果になるときもある、という場合。 感情移入をする際に、「自分の考え」を混ぜてしまうタイプ多いです。 自分の考えや行動パターンと似ているときには正解できるけれど、そうじゃないときに主人公の性格で問題に向かえていない可能性もあります。感情移入の仕方に癖がついてしまっています。 主人公を疑似体験するというより、主人公の体験を自分に置き換えて物語を土台にしつつ自分のイメージでのアレンジを楽しむ読み方をしているかもしれません。 かかりつけ医のように、生徒さんの答えや文章中につけた印を見て、アドバイスをしていきます。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2016年06月24日 10時20分18秒
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