旅館 吟松
指宿温泉で宿泊したのは、砂蒸し会館からすぐ近くの旅館 吟松です。すぐ目の前が錦江湾で立地の良い、ザ・温泉旅館という風情の旅館です。ただ、建物自体はちょっと年季が入った感じ。 海が見える和室。いかにも旅館~なテイストなので、彼が「珍しいね」と言ってました。砂蒸しを体験できる、海に近い旅館と言えばここだったんだよね。 部屋から見える海。歩いて1分もかからない、本当に目の前が海です。こちらの旅館は海側と海の見えないお部屋とあるけれど、海の見えるお部屋の方が絶対お薦め。海の反対側は他の旅館や民家、マンションという普通の風景なので値段はちょっと高くなるけど、海が見える方が旅行に来た感がある。夕食前に砂蒸しに行き、砂蒸し会館で温泉には入ったものの、まだ娘がお風呂に入っていない。なので、家族風呂に入ることにしました。が、これが失敗だった。最近は温泉宿と言えば家族風呂が当たり前のようにあって、貸切で利用できるようになっている所が多い。できる所はそうすれば良いと思うけど、昨今の流れだから…と無理に作る(?)のはどうかしら。家族風呂のドアを開けて驚いたのは、お風呂の床に畳が敷いてあること。「畳って、お風呂に敷いてあるの初めて見たよ…」と2人とも絶句。畳が敷いてあるせいでお湯の排水が悪く(当然だけど)、したがって畳がふにゃふにゃ。踏んでいて「腐ってるんじゃ?」と思うほど、踏み心地が悪かった。お風呂全体も何だか湿っぽくて、高い天井の天井付近はカビてるし…。これだったら、無理に家族風呂を提供しなくても、止めてしまった方がいいと思う。せっかくお湯はいいのに、設備の印象が悪すぎて台無しです。翌朝入った屋上の露天風呂は、狭いものの、錦江湾から登る朝日がとても綺麗で遮る物は何も無いし、良かった。ただ、みんな朝日目当てで6時にお風呂に来るので、大混雑。洗い場は空いてないし、お風呂はギュウギュウなので、こちらはもう少し大きくした方がいいのではと思います。 夕食は食事処の個室にて。テーブルに温泉が引き込める変わった造りになっていて、面白い。引き込んだ温泉で温泉卵を作ってもらいました。 その温泉卵を、薬味や野菜、黒豚味噌と一緒にご飯に乗せて食す。美味しい~。他には目の前で揚げていただく薩摩揚げ。薩摩揚げの揚げたてって、こんなに美味しいんですね。 翌朝の朝食。朝食は温泉旅館の朝食という感じの定番でした。立地と食事は美味しいのに、お風呂(特に家族風呂)で損してるように思う。勿体ない。お湯は砂浜から沸きだしているせいか、塩辛くて、けどその塩分に発汗作用があるのかいつまでもポカポカと温かくて、肌はさっぱりした感じ。九州は温泉のパワーが違うというか、お湯がいいな~と思うことが多いです。屋上の展望露天風呂、朝6時のオープンしてすぐは混み混みなので、混む時間帯を外してゆっくり入るのがお薦め。