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レジャーサービス研究所(東京&上海)

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講演会・セミナー

2017/07/22
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カテゴリ:講演会・セミナー
昨年から、中国の観光・レジャー産業の団体から依頼されて
主要都市で開催される研修会の講師に招かれるようになりました。

主題公園セミナー


現在の中国が特に力を入れているのが国内の観光産業です。
昨年の上海ディズニーランドの開業で、全国でさらに熱を帯びてきています。
半面、一気にバンバン作ってしまうから失敗も多く、
それはそれで各地域の社会問題にもなっています。

そうした中、そもそもちゃんと事例を勉強しましょう…
ということで、日本人の私たちに白羽の矢が立ちました。

日本の成功と失敗の事例を中心に
特に「失敗の教訓」から今後の開発に役立てる内容にしてます。

内容は「テーマパーク開発」と題材に
ソフト、ハード、そしてそれらの必要な数字…の三部構成です。

2日間、ホテルでぎっちりやります。
参加者は、テーマパークやリゾートのの運営会社の方々や
これから観光レジャー分野に投資しようとと考えている投資家
設計・デザイン会社…など。
そのほとんどの方が社長または幹部なので真剣です。

実はこの4-5年は中国各地のテーマパークやリゾートの
仕事もしていたので、ある程度の実態を把握できていました。
日本でも中国でも成功の理由は色々あっても、
失敗の理由はほぼケースが似ています。

なので、日中共通して犯す間違いをビデオや数字で紹介すると
皆、釘付けになります(笑)。

共通しているのは、ハード先行で開発が進んでしまうこと。
その後の運用とその収支計画は「えいや!」で丸めておいて、
取り合えず作ることが最優先。
理由は、作りたい業者ばかりが集まってくるから。
いわゆる「作り逃げ」というやつです。

「世界一」とか「アジア一」というキーワードと共に、
美しいCGで「こういうのを作りましょう!」とプレゼンされると…
弱いみたいです(笑)。

それでハード先行で作ってバンバン予算使って、
オープンする頃にはスッカラカン。
そしてやっとオープンすると、
いきなり「経費削減」を叫びながらの日々になります。
もちろん運営スタッフの給与も安い!

それでも、企画書にある
「おもてなし」だの、「感動のサービス」というスローガンだけが
独り歩きしていきます。

だから「順番が逆ですよ」と教えます。
ハードを考えるのは一番最後でOK。
まずは、ソフトから。
そして、数字の検証を繰り返して、それに見合うハードを作る…
という流れを指導します。

よって、日本でも中国でもハード屋さんたちには煙たがられます。
30代は、なかなかこうした意見は通らなくて、
逆に「余計なことを言うな!」と、釘さされてました(汗)。
ようは「余計ないことを言ったらこれから仕事が来ないよ、いいんだね!」と。
私たちのような弱小運営コンサル会社は大手には逆らえない時代でした。

それで作ったテーマパークやリゾートのその後は、、、
当然ながら経営破たんしていきました。
儲かったのは、開発に関わった業者だけ。

そういう暗黒の時代が終わってみると、
今度は中国で同じことが起きていたわけです。

さすがに今は十分に経験も重ねて来たので、
日本でも中国でも変な釘をさされることはなくなりました。

かつての苦い経験が、こうして社会や地域の役に立てられるようになったのは嬉しいことです。

レジャーサービス研究所のホームページ






Last updated  2017/07/23 04:33:09 AM
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2015/03/27
カテゴリ:講演会・セミナー
中国で良く言われることに
「日本人は本音を言わない」
「裏でグチグチ言う」
「中国人はもっと本音で正直にぶつかるよ」
…と何度も聞きました。

なので私も現地にいる時には、中国モードでお付き合いします。

ただし、胸を開いて「本音&正直」は鵜呑みにしてはいけません。
やはりそれだけではバトルになります。
そこに少々補足が必要です。

以前、中国企業の管理職の方々の研修の質問コーナーで、
「日本人から見て、中国人経営者で凄い人は誰?」
「やっぱりジャック・マーですか?
あれほどの成功者は日本にもいないでしょう?」
と聞かれたので、

「あの人は大したことないと思う」
と正直に答えました。

すると、会場は一瞬シーンとなって、
「あんた何言ってんだぁ!?
彼の凄さがわかってるのか?
Facebookを超えるほどの株価だぞ?
日本やアジアにそんな経営者いないだろう?」
と、怒涛の反論を浴びました(笑)。

「正直に言っただけです。
それなりには凄い人かもしれないけど…」と私。

「何がそれなりだぁ!?」

「皆さん、本音が聞きたいんでしょう?
それで本音を正直に話したら怒るだけ?
中国人は、良く日本人は本音を隠す、正直になれと言う。
それで正直に話せば、、、これですか?
呆れますね。
違う考えがあっても問題ないでしょう?別に。
お互いに当事者ではないんだから」

すると一人が、
「では、理由を聞こう」
(一同うなずく)

そこで、以下のような話をしました。

「昨日、上海に到着してホテルにチェックインしました。
ところが、またまたGmailが受信できませんでした。
それで仲間にLINEを使って知らせようとしたら、、、これもダメ。
もちろんFacebookも。
(たまに繋がる時もあるが)

毎度こんなことが起きます。
中国は外資のこうしたITツールをことごとくブロックしています。

それで私たち外国人までが、
中国のWechatとかQQを使うしかないわけです。

別にWechatを好きで使っているわけじゃないです。
LINEが使えないから仕方なく、、、使ってます。
(まぁ似たようなものですが)

しかし、日本にいる時にもWechatもQQも使えます。
この意味がわかりますが?
ブロックしてないからです。

つまり、中国のWechatやQQは日本でもアメリカでもブロックされない。
だけど、GmailもLINEもFacebookも、、、中国でブロックされてしまう。
(その他、使えないサービスは多数)

これなら中国企業が圧倒的に有利に決まってるでしょう。

もし、中国がブロックなしの市場で、
ジャック・マー率いるアリババが外資とガチの勝負をして
現在のような業績なら、本当に賞賛するけど、
現実はFacebookなど他社と比較できるものではないと思います。

アメリカでの上場の時、
ジャック・マー氏は、15年前はアメリカを回っても
出資してもらうことができなかったけど、
今は立場が逆転した…と勝者のような話しっぷりだったけど、
私はブロックしないで市場を開放して、成功したら上場もさせてくれる
アメリが凄いなと思いました。

繰り返しますが、逆はないわけです。
Googleが中国市場で使えますか?上場できますか?
だからまだ彼らアリババ比較しても意味がないと考えます」

…と話しました。
またまた会場がシーンとなりました。

「別にジャック・マーの責任でもないし、
彼は自身の環境下で凄い業績を収めたことは間違いないでしょう。

ただ、もっと本音を言えば、
私はこういう議論は嫌いです。

こういう質問の場合、話の流れでたいていは、
日本のソフトバンクの孫社長とジャック・マーはどっちが凄い?
みたいな質問が来るんです。

そして段々と日本vs中国の議論になっていきますね。

はっきり言って、本当にどっちが凄いのか?
なんて全然わかりません。
一度も会ったことないし、もちろん接点もない。
私にとってはどうでもいい話です。
世の中を便利にしてくれるなら皆頑張れ!です。

それよりは、せっかくこうして集まっているんだから、
ここにいる人たちの話しを聞きたいものです。
そのために日本から来たんですから」

その後は、、、拍手でした(笑)。

ということで、教訓は、
相手の質問に対して本音&正直に話すだけでは不十分です。
なんだかんだ言っても、その後のフォロートークが必要です。

ご注意を!

レジャーサービス研究所のホームページ

獲得術






Last updated  2015/03/28 01:09:04 AM
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2015/03/15
カテゴリ:講演会・セミナー
上海から武漢に移動して、
地元企業の管理職研修を実施しました。

朝、向かいの車が来て会場に向かう途中、
運転手さんが何度も電話してました。

「え?変わったの?どこ?」

「本当かよ?もう一度確認してくれ」

「そうなの…、わかった。行ってみる…」

…何となく嫌な予感。
15分ほど走ると開業したばかりのアウトレットモールに到着。

運転手さんが「こちらです…」とモール内を案内してくれました。
3分ほど歩くと
「今日の会場はここです…汗」

そこは、なんと「アイスクリームショップ」でした(笑)。

武漢のアウトレット

アイスをメインにフレッシュジュースを出すお店で、
店内は50席くらいの客席があります。

その客席を会場代わりに使う、ということでした。
すでに数名のスタッフがテーブルやイスを移動して
会場作りをしていました。

プロジェクターもテーブルもあるので、
早速、パソコンやスピーカーなどをセッティングしました。

参加メンバーが集まって来て9:30になったので
さっそく研修を始めました。

10:00を少し過ぎた頃、
普通にお客さんが入って来て、フレッシュジュースを注文してます。
当然、「ガガガガガ…」とジューサーを回る音が会場に響き渡ります。

そして、空いてるテーブルに座って語り合い出します。
その後も、どんどんお客さんが入って来ます。

途中で耐えられなくなった一人の社員(参加者)が、
店のカウンターに向かって行って
「静かにしてくれ」と苦言を訴えると、
「店なんだから仕方ないでしょう」
…バトルが始まりました。

すると、他の参加者も
「大体、何で研修会場の予約を間違えたんだよ。
あり得ないだろう?この場所は…。

「日本からわざわざ来てもらって、アイスクリーム屋かよ。
失礼にもほどがあるぞ」

「だって仕方ないでしょう。
私だって、ホテルの会場が取れてると思ってたんだけど…」

「せめて店を貸し切れよ。
営業中の店の中で、他の客も座ってる状態で研修するなんて
聞いたことがないよ」

「平日は暇でお客はほとんど来ないと聞いてたんだけど」

などなど会場が騒然として来ました。

こちらとしても、予想外ではあったものの、
実はこうしたことは、今までも中国ではしょっちゅうありました。

予約ミスで会場がなくて、
一日公園でやったこともあります。
工事現場でやったことも。
急きょ、飲食店の2Fを借りたことも。

なので、それに比べればまだましなので、
「このままやりましょう」と研修を続けました。

とは言うものの、
店の客の声やジューサーの音は耳障りなので、
持参した様々なビデオを
自慢のSONYのワイヤレススピーカーにつなげて見せたり、

皆で、モール内の客の動向調査をして
それを研修の教材にしたり…
内容を大きく変更して対応しました。

研修後の感想を聞く限り、
普段できない体験だったようで、うまくいったようでした。

そもそも、
中国でこうした研修を実施する際に、
100%こちらの要望通りの会場が用意されたことなど
15年間で一度もありません。

仮にどんなに立派なホテルの会場でも、

マイクがダメだったり、
ホワイトボードが書きづらかったり、
そのペンのインクがなかったり、
会場が暑過ぎたり寒すぎたり…
となりのビル工事の音が馬鹿デカいとか、
会場の女子トイレが壊れて使えなかったり、
テーブルとイスが移動できなくて予定してた実習ができなかったり、
常に誰かが会場を出たり入ったりしてたり、
お昼のお弁当が届かなかったり、
停電が3h復旧しなかったり、
ホテル側のミスのダブルブッキングで
仕切りのない1つの会場で違う企業と同時に研修をしたり、

…あげれば枚挙に暇がありません(笑)。

逆に言えば、
そうしたことに超柔軟に対応できる準備をしておくことが大事です。

過去の教訓のお蔭で、
今では大概のトラブルに対応できるようになりました。

なので、私の荷物は
新聞紙やボールやガムテープや紐にカードなど、
100ショップの文具だらけです(笑)。

このように地方の田舎に行く時には、
モバイルソーラー付きバッテリーも持参します。
停電時対策です。

そしてこういうモノが、たいてい何かが役に立ちます。

また、普段から新聞紙や紐など、
いざとなればある程度「現地調達可能なモノ」で
できるような実習やゲームを考案しておくことが最大のポイントです。

これは何も中国だけのことではなく、
他国の場合も同様です。

完全に整備された空間と場所だけでしかできないようでは
少なくともアジアや中南米の国や地域でも
現地スタッフの研修は難しいと思います。

後輩たちにはいつもそう教えています。

レジャーサービス研究所のホームページ

獲得術






Last updated  2015/03/15 05:02:56 AM
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2013/02/14
カテゴリ:講演会・セミナー


「Win-Win」が大事と良く言われています。
それに関する本も出ているし、ビジネス雑誌の記事でも見かけます。
それだけ取り上げられるということは、それだけできてない人がいるということです。

先日、ある出版社の人と会食をしていて面白いと思ったのは、
そういう本や記事を読む人は元々「Win-Winに敏感な人たち」で、
問題は「Win-Winができてない人たち」に、その自覚がないことだそうです。
だから読まない(笑)。
自分の弱点に気づいてなけりゃ勉強しようと思うはずないですからね。

近年、外国人観光客を呼ぶために全国で様々な団体や企業が
セミナーを開催するようになりました。
私たちもそういう場で講演を依頼されることが増えています。

こうした観光事業は、あまり予算がない場合が多いので、
安い講演料で頼まれることも多々あります。
(他のテーマの講演を比較して)

そういう「予算がない時」ほど、
どのようにして「Win-Win」に近づけるか?企画力が問われます。

ある東北の地方都市でのセミナーで講演した時のこと。
会場は、予算不足からホテルのような会場は借りれなかったらしく、古びた公民館でした。

よくある「◯◯先生講演会」のような印刷された大きな垂れ幕はなく、
前方の黒板に、色とりどりのチョークで「レジャーサービス研究所 斉藤所長…」
と書いてありました。

明らかに「女性文字」で可愛らしく暖かさが伝わってきて、
殺風景な古びた公民館の会議室が明るくなるわけです。

終了後、参加者の方々と集合写真を撮影しました。

数日後、セミナーの担当者の女性から郵送物が届きました。
中にはお礼の手紙と集合写真と参加者の方々の感想文とDVDが入ってました。
DVDは、私の講演をビデオで録画して焼いてくれたものでした。

お金は低予算であっても、全体としてはこちらも得した気分になりました。

この担当者の方、前年にセミナーの講演に呼んでくれた時は、
ビデオがなかったので、自分のスマホに私の講演を録音して、
それを書き起こして講演内容を小冊子にして送ってくれました。
そしてそのファイル自体も。

同封の手紙には
「何もできませんが、せめてこの冊子を今後の活動に役立てて頂ければ幸いです」
と書いてありました。
(実際にその小冊子はその後大変役に立ちました)

毎度、彼女が担当するセミナーは素晴らしいと返事を送ると、
「いつも低予算のセミナーの運営をやらされているお陰で、
お金以外のそうした企画力が身についたのかもしれません」との返事でした。

また、ある企業の担当者は、
韓国人従業員向けの研修を企画して、なぜか私を呼んでくれました。
理由を聞くと「ようするに外国人にサービスを指導する方法と言う意味では
韓国人も中国人も同じだから」とのことでした。

それで問題は、私の用意している資料(パワーポイント)でした。
主に中国で指導することが多いので、PPTは中国語だけしかありません。

すると「私が翻訳します」と合計80ページの資料を全て翻訳してくれました。
研修終了後に、「この翻訳したファイルをどうぞ」とくれました。
今後、韓国人の研修で使ってください、と。

いくら予算が少ないからとは言え、大変の労力がかかります。
80ページの資料の翻訳は業者に依頼すればかなりのお金が必要になります。
大変ありがたいことでした。

現に、後日、韓国企業からの研修依頼があって、さっそくそのPPTを使用させて頂きました。
さらに、後日、その企業の社内報が送られてきました。

見開きで私の研修会の様子と概要が写真入りで掲載されていました。
個人的に記念品としてもうれしいものです。

そして5ページのレポートも同封されていて、
今後、韓国人に指導する際の注意点がまとめてありました。
それは私の知らないことばかりで、ノウハウの固まりでした。
ありがたいことです。

するとこちらも何かお礼をしたくなります。
それで「先日、こういう番組がありました。録画したので送ります」というように、
自分ができることでお礼をします。
こうしてWin-Win回り出すと、仕事がどんどん楽しくなるのだと思います。

こういうのは一例ですが、何か人に依頼する場合にも少しでも
Win-Winに近づける努力をする人というのは、本当に貴重な存在だと思います。

こうした人たちの共通していることは、
「自分から先にやる」ということです。

相手が何かしてくれたら「お返しにやる」のではなくて、
最初は自分からアクションしてます。
「先手必勝」ですね。
これこそ社会人で最も必要なスキルだと思います。

日常の仕事の中で、小さなWin-Winを積み上げられる人を目指してもらいたいと思います。

===
就活セミナーの講演内容より抜粋でした。

レジャーサービス研究所のホームページ








Last updated  2013/02/14 04:06:32 PM
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2013/01/26
カテゴリ:講演会・セミナー


近年は、なでしこジャパンの活躍もあり、
女子サッカー選手もどんどん海外に出て行くようになりました。
スポーツ選手の海外での活躍を見聞きする度にうれしくなるものです。

国内である程度のレベルに達すると、海外でどのくらい通用するのか?
試してみたいと自然に思える世の中になったんだなぁ、いい時代になったとしみじみします。

それで実際に活躍出来る人もいれば、
世界の実力を思い知らされて挫折する人もいるでしょうが、
それはそれで貴重な経験で、本人にとっては財産にもなるわけです。

こういうのはビジネスマンでも同じかなと思います。
大手企業の社員なら、海外勤務はすでに「社内チャンス」として存在していますが、
国内の中小零細自営業の場合は自分でその機会を作らなければなりません。
(海外拠点がない企業がほとんどなので)
大手企業のように人事異動というチャンスはありません。

私の場合は、あるプロジェクトでその機会を得ました。
それまで16年間くらい、国内でサービス現場のキャリアを積み上げてきて、
現場のトレーナーとして、あるいは研修の講師として
全国を飛び回れるようになって来たところに、中国での仕事のチャンスがありました。

ただし、チャンスとは言え課題もあって、当時の私はすでに年棒制で働いていたので、
明らかに日本国内のプロジェクトを続けた方が給与が高く、
当然ならが中国のプロジェクトに参加すると給与がダウンする、
という現実的な問題がありました。

2000年当時の中国の物価、現地の人たちの給与を考えれば当然と言えるものの、
それはそれで覚悟がいるわけです。

なので、その時に「報酬は体験」と心に強く思うようになりました。
逆にそれがなければ続けられなかったと思います。これは大手企業の社員にはないことです。
反対に海外勤務手当が支給されるので年俸は上がります。

だから、北京の現地で面接したりマニュアルを作成したり、研修を実施する際には
写真、メモ、ビデオなど、徹底的に「記録」しました。
「懐かしい体験話」には出きない、、、という執念があったと思います。
記憶は感動物語程度にしかならないけど、
記録を加えれば「より価値のある財産になる」と考えたからです。

それで実際に現地で仕事をしてみると、自分たちが培ってきたやり方、
具体的には研修やトレーニングのスキルの、良い部分と悪い部分が顕著に現れたのです。

最初は、悪い部分がたくさん見つかって落ち込みます。
しかし、改善を積み重ねて行くと、日本でも大変重宝がられるようになっていきました。
この辺はスポーツ選手に似ていると思います。

また、2000→2010年の北京、上海は、多くの外資系の進出ラッシュで、
私たちのライバルはほとんどが外資でした。
つまり、外人と戦うようなものです。

具体的には、研修教育会社、コンサルタント会社ですが、
様々な機会に何度もバッティングするうちに相手の強みと私達の強みが
ハッキリとわかるようになりました。

特に欧米系の場合、理論的な内容の研修が多いし強い。
対して私たちは現場のアナログ接近戦のキャリアが長いので、
そうした内容の研修や現場のトレーニングが強いと棲み分けができるようになりました。

カリキュラムの例をあげれば、
欧米系は「◯◯マネジメント」「ホスピタリティ◯◯」と総論・理論系。
対して私たちは「リピーターを3倍にする接客トレーニング」「現場の販促事例100連発」
というような違いがあります。

そのお陰でバッティングすることなく、活動できるようになりました。
また、そのような総論・理論系には手を出さないようにしようという教訓にもなりました。

よく自分たちの長所と短所を知ることは大事とは言うものの、
それはやはり比較する相手がいてこそはじめてわかるものです。

以前は、サービス業に関しては総論・理論系も担当することが多かったけど、
(案外得意になっていた)
中国で他社との比較でその部分での自分たちの実力を思い知ったという苦い経験があります。

若い時に海外に行くべきという声が多いけど、
私は10年選手以上の人にも行ってもらいたいと言ってます(いつも)。
それだけのキャリアがあれば比較するスキルを持っているからです。
(だから若い時に海外に行く機会がなくても焦らなくてOKです)

そのスキルが自分流に固まった(自信になる)頃に海外で「ガツン!」
という体験が必要で、それがさらにスキルに磨きをかけるとてもよい機会になるはずです。

めげる部分はあるものの、
「この部分は海外勢よりも圧倒的に強いんだ」という大いなる自信にもなります。

つまり、「捨てるべき部分と残す部分、強化する部分」がハッキリするから
結果的に最短距離でキャリアを積み上げるきっかけになるのだと思います。

しかし、海外で働くに当たって注意しなければならないのは、
「欧米は凄い」「日本はダメだ」というような、
海外崇拝思考にならないようにしなければなりません。

こういう思考の人たちはその分野で実力がなかった人たち、
つまり「打ちのめされただけの経験」しかない人たちが良く口にする言葉です。
「どっちが凄い」というような評論をするために海外に行くなら止めた方がいいでしょうね。

===
学生さん向け就活セミナーの講演より一部抜粋しました。

レジャーサービス研究所のホームページ








Last updated  2013/01/26 08:52:25 PM
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2013/01/19
カテゴリ:講演会・セミナー


21世紀になってから13年。ますます世の中の変化を実感する今日このごろです。
特に私たちの場合は、日本でも中国でも小売業の店舗運営のトレーニングの仕事が多いので、
そうした仕事を通じても変化をいつも味わっています。

直営店販売代理店を抱えていた時代は立場が強かったメーカーも、
経営の効率化を掲げて店舗運営から徐々にに手を引いて、
他社に委ねるようになってからは家電量販店やスーマーマーケット、コンビニといった
小売業に完全にハンドルを握られるようになってしまいました(価格の決定権の崩壊)。

その家電量販店やスーパーも、インターネットショッピングの台頭で
苦戦を強いられるようになってきました。

いずれも「商品を作って売る」というビジネスの流れの中での主導権争いで、
時代とIT技術の進化でそれぞれの優位性がどんどん変わります。

それで次はどうなるのか?次は、世界に向けて日本のどの産業が牽引するのか?
様々なセミナーやマスコミ報道であれこれ取り上げられています。

そういうのを聞いているとITが好きな人たちは、
やはりIT業界で次の覇者を探そうとします。
小売業が専門の人は、その業界の変革にスポットをあてて報道します。

それで、私たちにもそうした質問が来るようになりました。

私はどちらかと言えば、ITは専門ではないので、常にアナログな方に注目してます。
毎回述べている予想の一部を紹介すれば、ネットショップであろうが、
スーパーマーケット、家電量販店であろうが、必ず必要なのは「物流」です。

なので、例えばヤマト運輸が、ネットショップやコンビニなどの店舗を持つようになったら
凄いことになるな、と思っています(またはそうした企業を買収するなど)。

やはり「商品を作って売る」の間に「届ける」が必ず入るからです。
世の中の全ての商品は、誰かが届ける、運ばなければならないのです。

よく外国人観光客から日本のサービスは素晴らしい!と言われますが、
そのサービスのほとんどのシーンを裏で支えているのは物流業者だからです。

良い商品(鮮度の良い食材など)が破損しないで時間通りに届くから、
小さな店舗でも運営できのです(大きな倉庫が不要)。
家賃の高い東京では本当にありがたいことです。

近年、上海が急激に「暮らしやすくなった」のは、
日本のコンビニと物流がセットで進出したからです。

それまでは豪華な高層ビルばかり造っても見栄を満たすばかりで、
実際は何をするにも不便で暮らしにくかった上海を
人間が生活しやすい街に変えてくれました。

今の上海人は、仮に日本製の家電や車がなくても普通に暮らせますが、
コンビニとそれを支える物流がなくなったら、昔へ逆戻りしてしまう、、、と言います。

この物流だけは、それこそ本当に簡単には真似できません。
「人がやる部分が多い」仕事は、他社、他業種から参入しにくいのです。
反対に人の比率が少ない分野は、参入しやすいから常に乱打戦になります。

その典型は、ディズニーランドでしょう。
アトラクションなどのハードを作るだけなら先進国ならどこでもできます。
しかし人が主役のテーマパーク業界で、ディズニーランドに追いつき追い抜くのは
至難の業で、まだどの企業も成功してません。
逆に追いかける過程で倒産してしまいます。

ちなみに30年前、私が就職する際に、親戚のほとんどから反対されました。
メーカーとか金融機関に就職して欲しかったようです。
しかし、現在ではその人気は逆転していますね。

テーマパークは人が働くためのノウハウの塊で、
物流業界はある意味ではその最高峰と言えます。
もう留まることをしらない創意工夫力の結晶のような業界で、
そのノウハウは世界中から羨望の眼差しです。

ということでアナログな視点でみると、日本が世界に誇る産業の筆頭として、
物流業界のこれからに期待しています。
やはり「どの業界でも、最後の一マイルは人」なんだと思います。

これからの仕事の選びで、未来の読み方の参考になれば幸いです。

===
以上、先日学生さんたちの就活セミナーでお話した講演の抜粋でした。

レジャーサービス研究所のホームページ







Last updated  2013/01/19 06:53:16 PM
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2012/10/08
カテゴリ:講演会・セミナー


この数週間、尖閣諸島問題で私の周辺では様々な情報が飛び交っています。

誰もがどうなるんだろう?と、
皆、それぞれの立場で気にしているのがわかります。

私のような所にも日本、中国のマスコミからメールと電話の取材がありました。

中国は河北省のラジオ局で、
「同時通訳で話すから質問に答えて欲しい」というものでした。
政治的なことは話せないけど、観光関連ならOKとしました。

ネットで私の本があってそれを見て探して連絡してきたようです。

そうは言ってもやっぱり聞いてきました。
「どっちの領土と考えているのか?」と(笑)。

こんな時、どう答えるか?が海外業務を行う場合はとても重要です。

答えの一部を紹介すれば、
「領土も歴史も、どの年代で区切って話すのか?で
結論が違ってくる」というものです。

どの国もお互いに「都合の良い年代」だけ切り取って議論をふっかけって来ます。

100年、200年、500年…どこで区切って話し合うのか?が重要なポイントです。
それで議論の立場が変わります。

ちなみに、この時は「なるほど!」となって終了しました(笑)。

===

今回の尖閣諸島問題で起きた様々な事件について、
中国に住む日本人たちが情報を発信しています。

「上海はそんなに大したことないよ」とか
「ダメージは深刻で撤退も考慮しなければならない」
「日本のマスコミは大げさだから」
などなど、これまたそれぞれの立場で発信される情報が違います。

日本にいる人たちも、この点を十分に注意してキャッチしなければなりません。

簡単に言えば、
事業の規模が比較的小さくて、
オフィスワークやネットで仕事しているような人たちは仕事の被害も比較的軽度なので、
発言にも余裕を感じます。
(マスコミは大げさと発言する人たち)

対して、工場や店舗を経営している人たちは
現実に破壊されたりしている分、リアルな発言があります。
被害総額いくらとかそういう話しが多いです。
重度の被害があります。

あとは、貿易をしている人、観光産業に関わっている人たち、
イベントや展示会系の仕事の人たちも被害は甚大です。

こうした被害の状況は、日本人(日本企業)だけなくて中国人関係者も同様です。

なので付き合いのある人からだけの情報だと
大いに偏ってしまうわけです。

こういう時期だからそこ、
色んな立場の人の情報を収集して今後の活動の参考にするべきだと思います。

くれぐれも注意しなければならないことは、
「中国の現状を正確に把握できる企業や個人は一人もいない」
ということを肝に銘じておくべきです。

*発信者の立場を確認する!

以上、先ほどのスカイプセミナーより抜粋。

レジャーサービス研究所のホームページ









Last updated  2012/10/08 07:39:54 PM
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2012/08/29
カテゴリ:講演会・セミナー



ブログを初めて今日から10年目になりしました。

先日、ある企業に呼ばれて
「ブログを10年書くと何が変わるのか?」みたいなタイトルで
講演をして欲しいという依頼がありました。
以下は、その時に話した概要です。

===

ブログを書き出したきっかけは2つあって、
1つは忘れたくないことを記録していつでも見れるようにしたいな
と思ったことがきっかけです。
つまり「自分用」です。

2つめは、コンサルタントを通じて知り合った人々やお付き合いのある人々に何か共有できればいいな、と言うことです。
地方都市に講演に行くと、それっきりな関係になってしまいますが、
ブログを通じてメッセージをもらったり、つながりができるようになりました。

書いてみた結果は、、、もう「書いててよかった!」と実感します。

以前はノートに書いていた日記がブログになると
本当にいつでもどこでも読めるわけです。
ある仕事で「確かこんな事例があったなぁ」と思い出して、
すぐに検索することができます。

私の場合は、研修やセミナーの講演なども多いので、
「この日記とこの日記の話をしてください」という風にオーダーが来るようになりました。

さらに、自分自身が本を書いたり雑誌や各社の社内報などに執筆する際に、
ブログのバックナンバーから流用することもあります。

先日、改めてこのブログ経由で来た仕事や、
ブログの継続できた仕事、
それにブログで知り合った方からの紹介で始めた仕事など
それら含めた受注額を10年分ざっと計算してみました。
いわゆる自分たちの仕事への「経済波及効果」ですね。

すると、この程度のブログでも色々合計すると約5億円くらいの効果があることがわかりました。
波及効果の計算の仕方によっては8億円!
(波及の範囲をどこまで広げるか?によって違います)

それがわかった時はうれしかったのですが、
「もし書いてなかったら…」と考えると怖い気持ちにもなりました。

まぁ元々はそれが目的ではなかったとは言え、
現在では仕事の重要な一部になっていることは確かです。

意外だったことは、
マスコミから取材を受けるようになったことです。
本や雑誌の記事ではなく、ブログから来るとは思ってませんでした。

そして、外国からの仕事の依頼です。
見ての通り日本語ブログですが、外国にも読める人はたくさんいて、
特に、中国、韓国、台湾の読者からよくメールを頂きます。

台湾のラジオ番組に電話で参加したこともあります(笑)。

特に中国は、このブログがきっかけで受注したのが
あの中国最大のPCメーカーです。
販売店の教育を担当することになり、7年間中国全土を回ることになりました。

自分の行動の変化ですが、
大事だなと思うことがあったら、メモしたり写真を撮ったり
録音したり、、、そういう記録をマメにすることが習慣化できました。
これは個人的に良い習慣が身についてよかったなと思います。

実務としての効果ですが、
すでにブログを読んだ方々から打診があるので、
初めて会う打合せでも、こちらの考え方を熟知してくれているお蔭で
話しがスムーズに進みます。

続いた秘訣は、
「まぁ、最低でも週に一回は書こう」という目標にしたと言うことでしょう。
これを「毎日書く」という目標にしたら続いてなかったかもしれません。

厳密には二週間くらい書いてない時もあったりするんですが、
そこは「なら月に最低4回は書こう」と、
自分に優しく修正しながらやってます(笑)。

あとは「アクセス数を気にしない」ということです。
これは大事ですね。
あくまでも日記なので、毎日のアクセスが100の時もあれば
数千の時もある。
しかし、それはあまり考えないし、だいたい考える必要もないわけです。
有名人、芸能人じゃあるまいし。


最後にうれしことは
続ければ続けただけ価値が高まる、ということです。
お金ではないですが、感覚としては
「自分の財産が積みあがっていく」という感じでしょうか。
まぁ、勝手にそう思っています(笑)。

そして、その財産は決して目減りしません。
(お金は減ったり増えたりしますね:汗)

同時に、「信頼残高が増える」というメリットもあります。
仕事でお付き合いしる人たちからの信頼度が増すことです。
10年も書いていると、「この人は継続する人なんだ」と、
それが仕事への信頼度に大きな影響を与えているのは事実です。

昨今のビジネスの世界では、いかに短期間で効率よく儲けるか?と、
スポーツで言えば陸上の短距離走(100mなど)のようです。
そうなると、ごく限られた企業や天才、エリートたちしか勝負できません。

しかし、マラソンなら例え100mは15秒の選手でも戦うことができます。
ダッシュでは負けるけど、マラソンなら行ける、、、
ビジネスの世界で言えば「生き残ることができる」。

そういう選択肢があっていいんだと言うことがわかったことは
まさに10年のご褒美だと思います。







Last updated  2012/08/29 01:39:29 PM
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2012/07/03
カテゴリ:講演会・セミナー



先日、2000年に中国に通い出した頃の写真データを整理していると、
その荷物の多さに驚きました。

ノートPC、デジタルカメラ、ビデオカメラ、ディスクマン(電子辞書)、ゲーム機、録音用MDウォークマン、変圧器、、、などで
それらだけで重さは10kg近くなりました。
合計金額は約40~50万円くらいでしょうか。

先日、上海の出張で一緒になった上野くんの荷物を見てみると、
ipad、それにスマートフォン、、、だけ(汗)。合計で1kgにも満たないのです。
合計金額は、約10万円くらい。

ビデオも写真も録音もゲームも、ipadかスマホでOK!のとことでした。

また、独身の彼の自宅にあるのは、
23インチの一体型のPCで、地デジ対応で録画もDVD作成も書類作成も、、、これ一台。それだけ。
テレビも電話もFAXもラジオもCDプレーヤーもDVDプレーヤーも、、、なし。
これらは全てPCでできてしまう。

いやー便利になったもんだ!と改めて実感しました。

スマホやタブレットの多機能化のお陰で、持ち歩くアイテムはどんどん減ります。
同時にメーカーの売上も減るでしょう。

性能はどんどん向上して、より軽くなり、値段は安くなる。
さらに機能が合体して、不要化する商品が発生していく、、、。
これは非常に厳しいビジネスだなと。

さらに海外のライバルメーカーとの競争にさらされるし、、、
家電メーカーは本当に大変だなと思います。

世の中の変化が速いとは言うものの、
これほど劇的に変化するのは、やはり家電業界の厳しさを物語っていると思います。

今までは、競合がどんどん参戦して来た家電業界で防戦一方に立たされていたけど、
これからは、美容家電や医療機器、さらに航空宇宙産業への進出など、
各社が色んな方針を打ち出しています。

高度な技術を持って高付加価値が必要な他の産業に出て行こうというわけです。
これは大いに期待したいと思います。

===

同時に、SONYの「クリエ」やパナソニックの「D-snap」など、
10年以上も前にかなり進んだ商品があったのに、、、と悔やまれます。
(現在の商品の原型と言えるほどのものだった)

ユーザーの声を先取りしたような画期的な商品は結構あったのです。
(技術も商品もあった)
そう考えると、つくづく「組織」というのは恐ろしいものです。

人材の能力を活かすも殺すも組織次第で、
商品に対して妥協しない日系企業も、こと組織は妥協としがらみだらけ、、、
つまり「苦手」なのです。

しかし、これからは「苦手の克服」に取り組まなければならない。
というのは、戦時中の陸海軍の時から何も変わっていないと思うからです。
(人事と組織論)

70年代に一度チャンスがありました。
石油ショックです。
これがきっかけで、組織体制、人事制度の見直しが始まったけど、
結局その後、すぐにバブル経済に突入して、「このままで行ける」となり、
人事改革、組織改革のタイミングを逃してしまったわけです。

90年代以降は、いよいよやるのか?と思いきや、
「コーチング」とか「リストラ」などの部分的な考え方を輸入してしまいました。
(各企業がこれ幸いと飛びついた)

だから、根本的には組織改革、人事改革は苦手な人ばかり。
(経営者も幹部も)

私たちのような運営コンサルとしていると、本当に実感できます。
マーケティングや財務、営業などのプロはいても、
人事系のプロは滅多にお目にかかることはありません。

しかし、ここから先はいよいよ人事と組織(の改革)は
避けて通れない瀬戸際に来ていると思います。
それができなければ、マーケティングも商品企画開発も営業も、、、
効果は発揮されないで終わるでしょう。

つまり、企業の行く先を左右する戦略の中心は人事(雇用、組織改革、教育など)
になると考えます。

、、、ということで、
来週は、上海で「マーケティング&戦略勉強会」で講演をしてきます!








Last updated  2012/07/03 04:47:23 PM
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2012/06/30
カテゴリ:講演会・セミナー



中国に通っているとハッと気づかされることがあります。

最近は、上海のタクシー代が高いこともあって、
なるべく地下鉄で移動するようにしています。

かつて2004年頃は、混雑しているけど「元気、活気」を感じて、
そのパワーに惹きつけられました。

個人的には、2000年~2010年の中国(北京、上海)は
私の10代の学生時代の東京と似ています。
(おおよそ70年代)
(私より年上の方々は60年代の東京だと言います)
*年代によって捕らえ方が違いますね。

その後、オリンピックに万博と躍進を続けました。
しかし、最近は地下鉄の乗ると「皆、疲れてるなー」と。
昔の東京の地下鉄のようで、あの活気はどこに行ってしまったのか?
もう「能面」のような顔の人ばかりです。

イケイケバブル経済は一段落したものの、まだ成長ラインにある中国経済。
経済が成長する時は人々に活気があって「幸せそうに見える」と言われます。
しかし、ある領域に達すると幸せそうに見えなくなってきます。
それが急速に広まりつつあります。

こういうのを見ると、GDPがどうのなど経済構造の視点で幸福度は計れないし、
それだけでは幸せになれないんだな、と再認識できます。

経済活動はそもそも人々の生活活動の結果。
その上海の生活活動を見ていくと
経済が豊かになっても「幸せそうでない」領域に入ったなということがわかってきます。

その典型は、生活スタイルの変化です。
それはマーケティングうんぬんの視点ではなくて、
例えば、かつての中国人は、両親を大事にして同居して
少々収入が低くても家族全員で合計すれば意外に不自由ない生活ができたし、
年老いた両親も子供夫婦が面倒を見てくれるので、老人ホーム問題もありませんでした。
また、子供は両親が面倒みてくれるので、夫婦でガンガン共働きしてお金を貯めることができ、
それを元手にマンションを買ったり、商売を始めたり、、、。

私が上海に借りていた大家さんがまさにこうした生活者だったので、
「なるほどなー、幸せのサイクルだ」と思いました。

しかし、近年は両親とは別居が増え、
子供はベビーシッターを雇わなければならない。
老人となった両親を預ける老人ホームが不足している。
マンションは高くなってきたから、遠距離通勤が始まる。
それで専業主婦も生まれてくる、、、。
すると家計はますます苦しくなってくる。

また企業でも、社員はノウハウを覚えたら他社へ転職してしまうか、
会社のノウハウを使ってそのまま自分で起業してしまう。
それを10年以上繰り返すと、もう社員は少なくていい、新卒はいらないとか
どんどん慎重になってきて、経済は好調なのに大卒の就職先が減ってくる、、、
というヘンな現象が起きてきます。

さらにどうせ3年くらいで他社に移るなら、
ノウハウを教えるだけなんだから、初任給をアップする必要はない、
と考える人事部や経営者が出てきます。

こういう流れが加速してくると、
明らかに社会全体が「負のスパイラル」に突入していることになります。

そういうのを見ていると、どっかの国に似てるな、と(笑)。
それでハッとするわけです。

===

日本経済も消費税問題やTPP問題が目立ってますが、
そういう経済構造だけをこねくり回しても問題は解決しないな、と思います。

日本もバブル時代の手前くらいから、両親と別居が当たり前になり、
短大や大学を卒業した女性たちが専業主婦化が始まりました。
子供の面倒をみてくれる人がいないからです。

マンションを買おうが一軒家を建てようが、
収入はお父さんだけ(汗)。
両親は年老いて、老人介護問題が浮上してきます。

上海も東京に似てきてるなと。

高度成長期の「インフレ」でイケイケ時代はそれでもなんとかなりました。
(所得が年々上昇した)

しかし、デフレ時代になった時に「構造改革」をしたのは政府で、
生活者は生活構造改革をしてこなったのです。
インフレ時代の生活をそのまま続けてしまいました。

デフレそのものは政府の経済政策のミスの連発だったことは事実です。
その一方で、その時代に適合した生活に改革できなかった国民にも問題があります。

本来であれば、
両親と同居して、共働きをして、
「両親の年金+夫婦の収入」で生活すればよかった。
大人4人に育てられた子供たちは、良い子に育ちます。

専業主婦の母親に育てられた子どもは親の「ペット化」する傾向があり、
学校の先生も「ゲンコツ」「往復ビンタ」すら禁止されてしまう。
家では個人教育は出来てもチームワークを教えることはできないから、
学校の先生に「もっとガンガンやってください」と言わなければならなかったはず。
しかし、モンスターペアレンツ化した親が監視の目を光らせて、
やがて先生も「文句言われなければそれで良い」的教育方針になってしまう。

すると社会に出ても「弱い」。
それが企業に入社しても、やっぱり「弱い」。
特に大人との付き合いが少ないから、上下関係、人間関係に弱い。

だからかつては問題が少なかったはずの社内が「問題だらけ」になってきます。
新入社員研修で「30代の夢は何ですか?」と質問すると、
「専業主婦です」と答える社員が増えて来た(汗)。

ということで、経済不況の原因の半分くらいは「おっぺけな政府」にあるとしても
残りの半分は生活者にもあるのではないか?と考えます。

政府も「政府はこのように構造改革をします。国民はこういう生活をしてください」
と言わなければならなかった。
それをして来なかったこの20年間の集大成が現在と言えます。

そこで、消費税やTTP以外にすぐにやらなければならないことは何か?

これは私の考えですが、
「子供手当て」は止めて、共働き夫婦への「24時間無料保育園」を作って、
何しろ「皆さん働いてください」と言う。

日本には世界一高学歴の専業主婦たちがいます。
一人の子供を大学卒業させるには、家庭と政府で数千万円かかります。
その子が社会に出て数年で専業主婦化してしまえば、
税金を納める期間があまりにも少ない。

こういうことは言いづらいから、政治家はなかなか口にしないが、
事実は伝えなければ気がつかないわけです。

働けば収入があるから、その分「消費」が増えます。
税金は消費活動から生まれる、、、の原則。

次に両親との「同居手当て」。
(だいたい両親の面倒を見なくなったこと自体が問題のはず)

ただ、いきなり同居しなさいと言っても、
もう少し広い家やマンションに引っ越したりリフォームも必要でしょう。
介護が必要になると、思うように働けなくなります。
それを手当てしましょう、ということです。
そういう本当の支援を最優先するべき。

そもそも、自分の両親の面倒見なさい、という人間として当たり前のことを
学校でも堂々と教えるべきです。
(道徳教育の欠落)

だけど、現在は生活が苦しいから、同居する家族には手当てを支給する。
介護ばかり手厚くしていく前に、同居を奨励するべきで、
それをしないで介護問題だけをクローズアップしても解決策は苦戦します。
(もちろん諸事情で同居できない人は例外とする)

それでも核家族化を希望する人たちもいます。
そのためには
「こういう生活改革をすれば、いずれインフレになります。
インフレが安定したら、また核家族化しても結構です」と言えばよい。

企業もグローバル化しなきゃ、と
社内公募で集めた社員を留学させて、
それで一気にグローバル化しようと思っていたら、
MBAとか取得して帰国した社員が次々と辞めてベンチャー起業していく。
(そして企業側が大きなダメージを負う)

その何人かは成功してテレビとかで
「日本の企業は世界から遅れている!」とか平気な顔してコメントしています(笑)。

そして、こういうベンチャー企業から
「社員を定着させるにはどうしたらいいですか?」という質問が来ます(笑)。
自分は好きにやって来たけど、社員にはついてきて欲しいということです。

企業側も、それはバカらしいからやめようとなり、
ならば外国人を雇おう!
どうせ3年で辞めるなら契約社員でOK、
とか、そういう人事制度に変化していきます。

または、3年目あるいは5年目から給与が上がるようにしよう、、、となり、
なんだ結局は年功序列も悪くなかったんだ!ということになったり、、、。
(結局、元に戻っていくパターン)

こうしてみていくと、課題の多くは
シンプルに「恩返しの文化(あるいは感謝の心)の欠落」が問題だなと思います。
(日本でも中国でも、、、)

この循環が回っているうちは、皆それなりに幸せな生活できたし仕事もできた。
しかし、そのサイクルが「自分主義」が強くなり過ぎて「ブツっ」と切れてしまうと、
世の中全体がなんだか幸せ度が薄く感じてきます。

人間は、裏切られると臆病になります。
(企業も同じ)

そうして、結局は巡り巡って
そのサイクルが切れた部分を政府が負担することになっている、
という見方もできるわけでで、それから目をそらせない状況にあるのも事実です。

もっとドライな言い方をすれば、
「借りたもの(あるいは恩)は返す」が基本で、
それが止まると、経済活動にもどんどん弊害が出てきて、
その結果が1000兆円(政府の負債)になっちゃった。

だから、政府がアホばかり言ってないで、
周りの人たちへの恩返しをしっかりやりましょう。

挨拶でよく言う、
「皆さんのおかげです」というのは台詞化してませんか?ということです。
アクションで返しましょう。

===

以上は、とある企業の新入社員フォロー研修での講演内容です。
もちろん、会場は賛否両論の嵐になりました(笑)。








Last updated  2012/06/30 07:25:04 PM
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