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まいかのあーだこーだ

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2020.10.07
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「純情きらり」でも「エール」でも、
町の喫茶店が癒しの場になっていたのですが…


喫茶バンブーは、
敵性語を禁止されて「竹」と改名し、
やがて材料を仕入れられなくなったので、
閉店を余儀なくされてしまいました。

喫茶マルセイユのほうは
昭和14年の時点ではまだ営業してますが、
やがて「丸勢勇」と改名することになりますし、
やはり閉店することになるはずです。



治安維持法のもとで特高警察が活発になっています。

冬吾は、
かつてマルクスを読んでいたので、
笛子は、
学校で源氏物語を教えていたので、

取り締まりの対象になる危険があった。

豊橋の関内家もクリスチャンだったので、
音も軟弱な女流小説を書いていたので、
やはり危険な立場におかれていたようです。

桜子もジャズが好きだったので、
特高に狙われる危険はあったわけですよねえ。



しかし、

冬吾の場合は、
実家が大地主だったことが救いになりました。

関内家の場合も、
稼業が陸軍御用達の馬具屋だったことが、
小山家の場合も、
裕一が戦時歌謡の名手だったことが、
やはり救いになっていたのだと思います。

裕一や五郎が兵役を逃れたのも、そのためです。
そういう不公平がまかりとおる社会でもあります。

そうでなければ、
「おしん」の俊作や浩太のようなことになりますよね。

小林多喜二みたいに、
右翼の憂さ晴らしみたいに殺されてしまう。



当時の国家主義者たちが、
日本の最重要の古典である「源氏物語」を嫌っていたのは、
今でいえば、
ネトウヨが大江健三郎のノーベル文学を嫌うのに似ている。

はたから見たら、
どっちが国賊なのか分からないのですが、
彼らは「愛国」という名目で、
日本社会の文化的洗練をつぎつぎに抹殺していくのです。

結局のところ、
戦時中における特高警察の取り締まりは、
現代におけるネトウヨのうっぷん晴らしと、
基本的には同じ心理なのだと思います。

一言でいえば、国際主義に対する「妬み」ですね。

現在のネトウヨも、
大江健三郎とか、是枝裕和とか、伊藤詩織みたいに、
国際的に評価される日本人のことが大嫌いですよね。

戦時体制になると、
「愛国」とか「治安維持」の名のものとに、
普段から気に入らない人間たちを、
ここぞとばかりに密告しまくって逮捕させるという、
まさにネトウヨ天国みたいな社会になります。

それが戦争の現実だろうと思います。








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最終更新日  2020.10.07 09:20:05


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