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まいかのあーだこーだ

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2024.01.17
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NHKスペシャル「世界に響く歌 ~日韓POPS新時代」を見ました。

1980年代の台湾ニューシネマ(侯孝賢や楊徳昌)もそうですが、
2000年代以降の韓ドラやK-POP(冬ソナやBTS)も、
国家的な文化事業が成功した結果だったのね…。

かたや日本の場合、
今回のYOASOBIの「アイドル」がアニソンだったことを考えると、
日本の文化政策が基幹産業に位置づけるべきなのは、
映画や音楽ではなく、やっぱりアニメなのかなあ…と思う。



ひとたび海外でアニメ作品がヒットすれば、

それにともなってアニソンや劇伴音楽も輸出できるし、
さらには実写映画化、演劇化、ゲーム・玩具化、
あるいは出版・ノベライズ化などによって、
周辺産業にまで海外展開の可能性がひろがるし、
もちろんライセンスの使用権を輸出することもできる。

アニメに登場するシーンが、
海外からの観光客の「聖地巡礼」を促すことも、
ファッションや食品の輸出増につながることもある。
ジブリパークのような施設さえ輸出できるかもしれない。



国家的な文化政策としては、
助成制度、受賞制度、教育制度などを整備する、
…みたいな方法もありますが、

たとえば、
ブラック労働を強いられてる末端のアニメーターを、
経済的な面から支援していくだけでも、
産業全体の底上げになるんじゃないかと思います。

ソニーや東宝のような国際企業を通じて、
海外の市場調査・マーケティングをしていくのも重要になる。






…さて、
ここからは昨年末の紅白についての話です。

ジャニーズを排除したぶんK-POP勢が増えて、
いろいろと賛否両論もあるのだけど、

わたし自身は、なんだかんだで、
やっぱりK-POPのパフォーマンスの実力を見せつけられ、
日本のアイドルとの差を痛感させられた感じ。



文化の違いといえばそれまでだけど、

K-POPのグループには、
音楽とダンスを一体的な作品として見せる発想があって、
わたしみたいに個々のメンバーに興味のない人間でも、
そのパフォーマンスの魅力は十分に伝わってくる。

わたしは、
K-POP勢にアイドル的な興味はもってないし、
そもそもメンバーの名前もまったく知らないけど、
それでもBTSやTWICEのパフォーマンスには魅了されます。

今回の紅白でも、
SEVENTEENやNewJeansのパフォーマンスに惹きつけられた。



ダンスの技術にかんしては、
日本人と韓国人の筋力の差ってのもあるだろうけど、
それ以上に重要なのは、
やっぱり振り付けやプロデュースの方法じゃないかな。

SEVENTEENなどは、
「自分たちで振り付けをした」と言ってましたが、
音楽とダンスの相乗性が高くて、
テレビの生パフォーマンスでも映えるように、
視覚的な効果がよく考え抜かれている。

YOASOBIの「アイドル」のときにも、
日韓のアイドルが代わる代わる踊ってたけど、
やっぱり日本勢より韓国勢のダンスのほうが映えます。

日本勢で対抗できるのはPerfumeぐらいじゃないかしら?



日本のアイドルグループの場合は、
個々のメンバーをアピールすることが主目的で、
ダンスはそのための手段でしかないように見える。

旧ジャニーズやAKBのパフォーマンスを見てても、
ダンスそのものの魅力を感じることはほとんどない。
個々のメンバーに興味がなければ、
パフォーマンスそのものはちっとも魅力的に思えない。

これは子供の学芸会と同じことで、
親たちは大喜びしてるけれど、
無関係な第三者から見たら、
ただの取るに足らないお遊戯でしかないってこと。

この点が世界市場にアピールするか否かを分けていると思う。



もちろん、
今後も日本のアイドルグループが、
国内のガラパゴス的な市場だけで活動していくのなら、
それもまたひとつの文化だとは思うけど、

NHKの紅白歌合戦が、
そういうガラパゴス的な文化を披露する場なのか、
それともボーダレスな文化に開いていくべきなのか、
そこは判断の分かれていく部分になる。

おそらく、
ボーダレス化を拒否して、
あくまでガラパゴス的な文化の存続を望むのは、
おもに40代以上の世代だろうと思うけど、

コンテンツの未来を考える上では、
そういう層は無視すべきじゃないかって気もする。



先日、ネットニュースを見てたら、
AppBrew「今なりたい顔」ランキングってのがあって、

↓どれだけ信用できる調査かは知らないけど、
https://news.mynavi.jp/article/20231220-2844783/
どうやら日本の10代・20代の女子は、
みんな「韓国アイドルみたいな顔になりたい!」と思ってるらしい。

あまりの隔世の感に驚いてしまいましたが、
若い世代はあきらかにボーダレス化のほうに向かっていて、
日本のガラパゴス化なんてぜんぜん望んでないのでしょう。



来年の紅白には、
旧ジャニーズ勢もすこし戻ってくるだろうけど、
ふたたびガラパゴス的なイベントへ逆戻りするのなら、
紅白という番組自体を存続させる意義も薄いかなと感じます。


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最終更新日  2024.01.18 04:51:05


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