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カテゴリ:越前がに
ズワイガニの仲間もそうですが、「越前がに」は卵からふ化した後、幼生は海面に浮上して約3ヶ月のプランクトン生活を始めるそうです。その期間に3回脱皮し、そして4回目の脱皮で海底生活に入ります。それから雌ガニは10回まで、雄ガニは12回までそれぞれ脱皮するのですが、いずれも、海底生活に入ってから11回目脱皮の頃には漁獲してもよい親の大きさになっているようです。また雌雄とも、ふ化してから親の大きさになるまでに10年かかるといわれ、その後何年か生きることから寿命は約20年と考えられているようです。 ところで、「越前がに」の漁獲高は昭和39年(1964)の1091tをピークに減り続け、昭和54年(1979)には210tとピーク時の5分の1に激減しましたが、その後、福井県がカニを保護するための漁礁を設けことや、漁獲の自主規制が功を奏し、平成5~6年(1993~1994)には400tを超え、最近では500tに回復しています。しかし、いずれ再び漁獲高が減少するのではないでしょうか。国内では北海道周辺で雌ガニの漁獲が禁止されているものの、市場には結構多くの雌ガニが出回っているようですし、一方では、雌雄とも漁獲されてもよい大きさになるまでに10年も要するのですから、せめて感謝して味わいたいものですね。何もカニだけの話ではないのですが…。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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