一緒に歩こう

　最近ブログを書いてなかった。

　母の治療に関しては、ある悪性リンパ腫に関する掲示板に書き込んでいろいろアドバイスをいただいていた。
　見も知らぬ私に、同じような境遇の方が自分のことのようにコメントを書いてくださる。
　支え、支えられる関係。
本当にありがたいなと思う。
　もし同じように、悪性リンパ腫でいろいろ悩んでいる人がいたら、こういう掲示板に書き込むのもいいと思う。
　詳しく知りたい人がいればコメント下さい。
ＨＰをお知らせします。

　さて、母について。
肺炎は回復しました。
歩けない、食べれない、ことを除けば見かけは元気な人と変わりないほどです。
　ただ、問題はやはり食べれないこと。
主治医が腸の腫瘤はかなり小さくなったので、食事を再開させようとするが、後で全部嘔吐してしまう。
　そしてしばらく嘔吐は止まらない。黄緑色の胃液と胆汁が出る。
　3ヶ月ほど絶食だったのだから、しかたがないかもしれない。
もっとゆるやかな回復食への移行が必要なのかもしれない、と私は思ったけれど、主治医によると癌が大きくなっているせいかもしれないとも言われた。
　明日検査の予定。

　そして、主治医に
「もしかしたら、今の状態が一番良いかもしれないので、今のうちに行きたいところがあれば行ってきていいですよ」
と言われた。
　
　この言葉を母はどう捉えただろう・・・

　確かに今の母の状態は楽観できない。
この後、どんな治療をするにしても、抗がん剤を続けるなら何らかの副作用が起こる可能性は否定できない。
　また、もう治療を止めるにしても、癌がどんどん大きくなって母の体力を奪っていくかもしれない。
もしかしたら、外に出る最後の機会になるかもしれない。

　先のことは誰にもわからない。
だからこそ、今出来ることは今しておく。
これは母が癌だからではなく、私にも言えることなのだ。
　
　主治医の言葉を聞いて落ち込んだ雰囲気の母。
主治医の言葉をネガティブに捉えないで欲しいと思う。
　
　私は母が入院して癌だと知ったとき
前々から母に「一緒に旅行に行きたい」と言われていた言葉を思い出し、号泣した。
　「いつか行こうね」と答えていた私。
いつかは、永遠あると思ってた。
だから「今すぐである必要はない」
といつも母に言われる度に、心で言い訳をしていた。
　だから「いつかはもう来ないかもしれない」と初めて自覚したとき、苦しくて苦しくて泣くことしか出来なかった。
　自分の愚かさを泣くことでしか表現出来なかった。

　母には私のような後悔はして欲しくない。
でも、もう先がないかもしれないから、私は助からないのかと捉えてしまうと、心は苦しくなるばかりだろう。

　主治医から外出許可が下りても、気乗りする様子がない母。
大好きだった歌の講座に行ってみようかと言っても、今の衰えた容姿で車椅子に乗って友人に会いに行くのをためらう母。
　
　私は私なりに後悔のないよう母が喜ぶことが出来たらと思っている。

　万が一のことを考え、行動し、生活することは決してネガティブなことではないと思う。
　
　今が健康な私達だって、いつ死ぬかわからない。
母のことは他人事ではないはずだ。
誰にだって死は訪れる。

　最近、テレビで知っていい言葉だと
心にメモライズした言葉

　人の幸せは

人に愛されること
人にほめられること
人の役に立つこと
人から必要とされること

の４つ。