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白い倍音の魔法使い

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mariyo@ Re:1月25日(水) 感染者のはなし(01/25) 今年もお誕生日のメッセージを送らせてい…

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July , 2024
January 8, 2009
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カテゴリ:治療記録
 1月8日、母は元気です。

 感染症も起こさず、平熱、血圧も正常、酸素状態も良好。
ただ血液の状態は悪いらしい・・

 8日はCT検査があった、年末の抗がん剤治療後はじめての検査。母の様子をみていると、抗がん剤の効果はあるように感じてる。検査の結果はまだ医師からは聞かされていない。

 抗がん剤の副作用か、鼻血や歯茎から出血があると言う。
あと、髪が多量に抜け始めた。
ついに来たか、という感じだ。
 抗がん剤治療が始り半年が過ぎ、髪は薄くはなったが、まだ全部抜け落ちてはいなかった。
 抗がん剤治療では100%毛が抜けると聞いていたので、不思議に思っていたけれど・・

 母も覚悟をしていたと思うが、きっとショックだろう。
女性ならきっと誰しもそう思うはずだ。
ましてや入院中でも、いつも身の回りについて気を使う、おしゃれな母だ。
もう70歳過ぎているから気にしないだろう、
と思うのは大間違い。年は関係ない。
女はいくつになっても女なのだと、母からいつも教えられる。
 枕に多量についている髪の毛。
どうせ抜けるのだから、剃ってしまえなんて誰も言えない。
 髪が抜けるから、くしで髪をとくのが怖くなる。

 母には小さなノートを渡して、それに日記を書いてもらってる。私は母の日記を見るのがいつも楽しみだ。
素朴な日常の感想が綴られた母の日記。
 日記にメモられた、料理のレシピや、買い物リストには、化粧品の名前と、食品の名前がズラッと並ぶ。
元気になったら食べてみたいものを、メモっていると言う。
 
 母が絶食になってもう半年になる。
半年の間、固形物は口にしていない。
一時期、おかゆやスクランブルエッグなどの食べ物が可能になったが、嘔吐してしまい、結局また絶食に戻ってしまった。
 飲むことも禁止されていたが、今は一日200ccの水かお茶なら可能になった。
 そんな母が見るテレビは、グルメ番組がほとんどだ。
いつも食い入るように見つめてる。
そしてこうつぶやくのだ
「あぁ、こんなふうに食べれなくなるのなら、元気なうちに食べておけばよかった」と。
健康のためと、肉も脂身もなるべく控えてきた母だった。
 母はよくなれば、いつか必ず食べれると信じている。
悪いことは考えない。

 でも医師は「食べれないままかもしれません」と言う。

 先のことは考えない、
考えられない、
でも、母の望みに寄り添ってその日を想うのは楽しいことだ。

 一緒に食事をすること
退院して、一緒に買い物に行くこと
一緒に旅行をすること、

 「病室でもいいから、ケーキでも食べれるようになるといいね」
「退院したら、タカシマヤに買い物に行こうね」
「温泉に行こうね」
って、そうしようねって、
母と楽しそうに、一緒に未来に想いを馳せることは
それくらいは、悪くはないと
思う。

 

 

 





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Last updated  January 12, 2009 09:39:36 AM
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