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白い倍音の魔法使い

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白い倍音@ そうだったんですね ごちゃまぜアイスさんへ  ブログ閉鎖さ…

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November , 2024
September 21, 2010
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 洗顔は、泡立てネットを使う。
泡立てネットに、石鹸を押し付けて何度もゴシゴシ擦って泡を作る。

 今日は、たくさん泡がなくてもいいや
と思い、軽くネットに石鹸を当て擦った。一回か二回ぐらい。
 
 なのに、
たくさん泡が出来た、両手からこぼれるほどの
ふわふわした多量の泡

 なんだ、ゴシゴシたくさん擦らなくても
軽く数回擦るだけで、こんなたくさん泡が出来るんだ
 気が抜けた

 こういうとこにも、性格って出る
軽く擦るだけで充分なのに、力を入れて何度もゴシゴシ擦ってる。

 たくさんの風船を手に持って、一つ一つ手を放す。
風船はふわりと空に舞い上がる

 軽々と舞い上がり、空に飛んでいくのは風船なのに
私の心は軽くなる
 一つ、二つ、飛ばす度どんどん心は軽くなる。

 この風船は、
きっと自分が手放したい、何か。
 モヤモヤ、イライラ、滞っている何か

 好きなF医師が、あるガンの雑誌で
「私たちは、安らかに死ねる医療を提供します」
と書いていた。

 パッと見ると過激な文章だ。
「死ねる医療」とは・・

 他の医師は、
ガンと戦う、
ガンに対する効果がある、
と死を遠ざけ、生きることに力を込める。

 なのに、F医師だけは
「人はいつかは最期を迎えます。
その最期をどう私たちが支えていくか、
そういう医療を目指します」
と書いていた。

 私は、まだ「ガン」とか「死」という言葉を聞くと
母を連想し胸が痛くなる。
 自分が母に対してしたことに胸が痛くなる。
いくら、あの時はそれが私の精一杯なのだ
と言い聞かせても、あれでよかったのかと
痛くなる。

 少しでも長生きする医療という言葉の代わりに、
「幸せに安らかに死ねる医療」
と書くF医師。

 「死」は風船で手放せない。
死はいつも私とくっついている。
いくら逃げても逃げてもずっとくっついていて
いつかはつかまる、飲み込まれる。
 
 そんな死との折り合いはまだつかない

 風船で手放したいのは
「恐怖」と「不安」
 





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Last updated  September 21, 2010 08:30:27 PM
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