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白い倍音の魔法使い

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白い倍音@ そうだったんですね ごちゃまぜアイスさんへ  ブログ閉鎖さ…

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November , 2024
December 11, 2010
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カテゴリ:死別
 昨日ぐっすり眠ったせいかな、
今日、伊豆旅行のブログを書いたけど、まだまだ書けそう
書きたいことがある
 今日6つ目のブログです。

 先日クローズアップ現代をみた
テーマは「延命、ある少女の選択」
 18歳の少女は延命治療を拒否した。
生まれつき心臓に障害があった。
 背骨が曲がる病気で、気道を切開をしないと呼吸が出来ない、少女は言葉を失った。
18歳になる少女は、もう延命治療はしないと決意する。

 ある日、肺炎がきっかけで腎臓機能が弱まり、透析が必要になった。
でも彼女は明確に拒否をした。「私は透析はしない」
 透析をしないため、少女の顔はむくんで2倍以上に膨れ上がる。
目も顔のむくみで半分以上見えなくなっている。
 そんな娘の姿を見て、娘の気持ちを尊重し続けた父も心が揺れる。
「生きられる可能性があるなら助けたい、
せっかく与えられた命なのだから大切にして欲しい
死んだら全て終りなのだから」
 娘にそう訴える
でも娘は
「私はがんばってきたよ
今までずっとがんばってきたんだよ
手術も受けた、苦しいこともずっとがんばって今まで乗り越えてきた
その私がもうこれでいいと決めたの
だからもう何もしない」
娘の迷いない決断に父も驚く。

 そして彼女は逝った。

 透析をすれば楽になる、まだ生きられる
それが分かっていてもしなかった。
彼女は言う
「私は死んだら終りだとは思わない、魂はあると思う
だから死ぬのは怖くない」
親は願う、愛する娘に苦しんで欲しくない、少しでも生きていて欲しい。

 私が母のとき、
これだけは間違っていたと思うこと
それは母の生死を私が考えてしまったこと。
 今の日本の医療では生死に関わることは、まだ本人ではなく家族に告げることが多い
家族に決断させることが多い。
 だから、私が母の代わりになってしまってた。
私が患者になってしまってた。
 私が決めた、無駄な延命治療はしないと
 でも、母はどうだったんだろう・・と今も思う。
 
 母の場合は生きたいと願っていた
まだまだ自分は死ぬはずがないと信じてた、信じようとしていた。
 私はその母の気持ちに寄り添って考えるべきだった。
これだけはそうだったと言い切れる。

 延命については難しい問題だと思う。
ただ、本人の命を他人が決めるべきではないと思う。
 そこに悲劇が起こる

 少女の両親は苦しんだと思う
今も苦しんでいるかもしれない

 でも、彼女の思いに寄り添って彼女の気持ちを尊重してあげたことは
本当によかったと思う。
 そのことが自分にとっては辛い決断でも、当の本人の気持ちを汲んだものであれば
それは最終的には癒される

 だとしたら、
母の立場になって、母の想いに寄り添いきれなかった私はどうか
 昨年さんざん後悔した
どれほど自分を責めたか分からない、
 でも今は、それでも自分は自分なりに母を想い精一杯やったのだと思えるようになった
ようやくなった、気がする。

 ということはどちらも癒されるのか(笑)

 それでもやっぱり、本人の気持ちを尊重するのがいいと思ってる。

 でもすごいよね、
その強い意志、決意
 そう思えるほど、がんばったんだ。
彼女は言った
「人生って長さじゃないと想う、どれほど一生懸命生きたかだと思う」
彼女はこの18年間、濃厚に一生懸命精一杯生きたんだと思う
それが自分でもよく分かっていたから、あんなにきっぱりと決断出来たんだと思う。
彼女の今生でやることをやりきったんだと思う。
 素晴らしい人生だったと思う。

 そして、彼女の気持ちを揺れながらも尊重し続けたご両親、
とても素晴らしいと思う
どれほど苦しんだだろう
 
 これを「愛」という表現以外なんと呼べばいいんだろう・・

 とても考えさせられた番組でした。


 
 
 
 





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Last updated  December 11, 2010 11:06:01 PM
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