一緒に歩こう

エリザベス女王が亡くなったそうだ。96歳。
天寿を全うされた、と言えばそうだけど
その人が何歳であっても、人が亡くなるのを聞くのは悲しい。

　わたしの場合は、自分や家族と同じような年齢の人が亡くなると
なおさら沈む。
　悲しいと言うより、怖い、過呼吸にはならないけど
息苦しい想いに襲われる。

　親や自分がもっと若かったころは
死は自分からずいぶんと遠く、無縁のものだった。

　それが、いまは身近に感じてしまう。
父も88歳と高齢だ、
「お父さん長生きしてね、まだ死なないでね」
なんて、本人に言ってもどうしようもないことを
父に懇願したりする。
　高齢ゆえに、父の死という恐怖は、常にわたしにつきまとう。

　死ぬのが怖くない、と言う人もいるけれど
わたしは、こわい、とってもこわい
愛する人が死ぬのも、自分が死ぬのも、こわい。
死後の世界を信じてないからだろうか
死んでもあの世で会えるからいい、なんて思えない。

　理想は、死を恐れず、死と向き合い、
そのときは、静かに受け入れ・・
なんて、心境だけど

　いまはそれにほど遠く、訃報を聞くと心がざわつく。


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