レイアウトに団地を!「公団2DK住棟模型化計画」その14
公団型団地住棟の模型化。前回までで塗装は終了。いよいよ仕上げを行って完成です。前回、ウェザリングまで行った住棟模型。このままでは建具が取り外されコンクリートスラブだけ残された状態で解体を待つ団地になってしまいます。実際にこのような状態の住棟はあるのですが(周りに足場を組んで防音シートを張るとよりリアルになります)・・・今回はこの住棟に窓サッシやバルコニーの柵を取り付けます。窓サッシは自作です。作り方は、まずパソコンで実寸データを作成し、透明ラベルにアルプスのMDプリンターで白色単色印刷します。印刷面を保護するためさらに透明ラベルを上から貼ってから透明プラ板に貼付けののち切出し、窓サッシパーツを作り窓部分にはめ込んでいます。窓のパーツは裏側から透明ラベルを全面に貼って固定しています。バルコニーの手すりは光栄堂の建築模型用柵パーツ(白色)を使用しています。これをバルコニーの柵部分にぴったりとはまる大きさに切り出し、木工用ボンドで固定しています。光栄堂の建築模型パーツは縮尺が1/100なのですが、1/150スケールでも充分使用できます。団地側面の住棟番号は、本来ならインレタを転写して表現したいところですが、満足なフォントが見つからなかったため、パソコンで作成した数字データをクリアディカールに印刷して貼付けています。今回の団地住棟の壁面のようなつや消しのざらざらとした表面には本来ならディカールを貼るには不向きなのですが、何とか貼付けることができました。また、クリアーの余白部分がうっすらとわかってしまうので、フォントが合えばインレタで表現したいところです。公団団地の住棟番号は俗に「公団フォント」と呼ばれる独特なもので、既製品のインレタにはまずありません。ちなみにこの住棟番号ですが、実物では黒いモザイクタイルを並べて数字を表現しているケースが多く、この部分だけ艶のある質感になっています。屋上にはダストシュートの臭気抜きを付けました。ダストシュートの最上部に板状のフタが少し浮かせた状態で取り付けられ、臭気抜きの開口部に雨が入らないようになっています。実物の団地の屋上にはこの他に換気扇の開口部と思われるものやパイプシャフトの点検蓋のようなものが設置されているのですが、今回は省略しました。以上で住棟部分は完成となります。作例はひばりケ丘団地に実在する44号棟です。植栽も実地調査のうえ忠実に再現しているつもりです。植栽を含めたジオラマベースの作り方はまたの機会に紹介します。 ←他の方の珍しい趣味のブログはこちらから