団地模型化計画---その23(バルコニーの柵その3)---
公営住宅団地模型、51C型住棟を模型化しています。バルコニーの柵については、前々回、前回、そしてタイプの違う鉄棒の柵と色々書きましたが、確かに真鍮線をハンダ付けして組み立てたり、網を張ったりすればリアルな柵が作れますが、ハッキリ言って面倒臭いです。また、真鍮線のハンダ付けによる手作りの柵は「誰でも作れる」訳ではありません。そこで、今回は市販の部品を使って手軽に団地の柵を表現する方法を試みました。今回使用したのは、建築模型用の柵パーツ。建築模型用品では様々なパーツを発売している光栄堂の製品。透明PET樹脂板に柵を印刷したものです。縮尺は1/100で、今回の1/150スケールの団地には少し大きいかと思うかもしれませんが、縦棒のピッチはともかくとして、上下を切り詰めれば1/150スケールの51C型住棟にはぴったりでした。吉祥寺のユザワヤで入手しましたが、探せば色々な所で手に入るようです。色はブロンズを選択。51C型の2号棟にはこの方法で柵を付けました。柵部分は製品パーツの下側部分を6mm幅に切り出した後、寸法を詰めて干渉部分を切った後、各バルコニーに木工用ボンドで接着します。折り曲げ部分は表からカッターでスジ彫りをすると簡単に折れ曲がります。何処かスッキリし過ぎた感もありますが、建設当時の写真からは、本来の51C型住棟のバルコニーの柵は、細い鉄棒を組んだ繊細で目立たないものであったことがうかがえます。また、製品パーツは所々に太い柱が印刷されていますが、この部分がハッキリ言って邪魔でした。今回の51C型のバルコニー寸法ではこの太い柱が絶対に入ってしまいました。専用部品ではないのでこのへんは妥協するのが良いでしょう。なお、この柵のパーツはスターハウス型住棟のバルコニー柵にも流用できそうです。製作されている方は利用してみても良いでしょう。ちなみに前回製作の1号棟です。バルコニーの柵がハンダ付けした真鍮線の枠の中に網を張ったフェンス型になっています。この表現方法だとかなりしつこい印象になってしまいました。色が黒なのもその原因でしょうか。現在完成しているのはスターハウスを含めて3棟です。もっと住棟数が欲しいので、現在製作中・・・ ←他の方の珍しい趣味のブログはこちらから