レイアウトに団地を!「52C型公営住宅標準設計」その2
Nゲージレイアウト用の公営団地住棟模型、製作途中の様子を紹介します。まず、CADで立面図を描き、そこからレーザー加工用の展開図を作成します。この展開図データを入稿しアクリル板のレーザー加工を外注しました。展開図は1枚のアクリル板にカットする部分とスジ彫りする部分を指示するためのデータとなるのですが、スジ彫り、窓等の開口部の抜き、そして外周のカットを別々のレイヤーに分けて描き、加工しやすくしています。アクリル板から出来上がったパーツが届き、さっそく組み立てに入ります。100324-05 posted by (C)Mishizawaメインこれは階段室側の壁面。階段室は3箇所で標準の大きさ。窓の上部にはヒサシパーツを接着します。接着にはアクリサンデー接着剤を使用しています。アクリル樹脂は普通のプラモデル用では接着ができない、もしくは接着力が弱いため、専用の接着剤が必要です。100324-06 posted by (C)Mishizawaメインこちらは南面のパーツ。窓上部につながったヒサシが特徴的。この52C型は、ファサードのディテールは至ってシンプルなデザインです。そして今回こだわったのが、階段室内部の表現。52C型は、北面の階段室が南面まで貫通しているため、階段室内部が見通せてしまいます。この部分がただのドンガラでは、いかにも模型みたいでリアルさに欠けてしまいます。100324-04 posted by (C)Mishizawaメイン100325-11 posted by (C)Mishizawaメイン階段室内部のパーツもレーザー加工で作っておきました。ただし、アクリルの平板をカットしただけのパーツなので、階段の段差まで表現できません。前作の公団2DKタイプでは、階段の段差表現におゆまるで型取りしたパーツを作成し使用しましたが、けっこう手間がかかるので、今回はパス。そんな中、何か階段に使用できないかと100円ショップを回っていると、見つけたのがこれ・・・100325-01 posted by (C)Mishizawaメインダイソーの結線バンドのワイドタイプ。100325-03 posted by (C)Mishizawaメイン3色ありますが、模型に使えそうなのはグレーと白か?軟質プラスチックなので塗装はNGと思われ、緑はちょっと使用できそうにありません。100325-05 posted by (C)Mishizawaメイングレーをカットして、階段がただの坂になっている部分に貼付け、段差表現を行います。踏み板部分が水平になっていないことがネックですが、内部に組み込んでしまえば真横から見られないため目立たないはずです。100325-09 posted by (C)Mishizawaメイン塗装はNGのはずですが、内部の手の触れない所なら、ちょっとくらいはできそうです。これで階段室内部が少しは実感的になりました。アクリル板のレーザーカットを外注したおかげで、カットの手間が大幅に省けました。つづく。