テーマ:鉄道雑談(1524)
カテゴリ:九州の話題
熊本県内で路線バスや鉄道を運行する5つの事業者では運賃の決済手段のうち、
Suicaやnimoca、SUGOCAなど全国交通系ICカードの利用を 年内にも廃止し、本年度中にクレジットカードなどのタッチ決済を 導入する方針を決めたことが明らかになりました。 また熊本市電でも機器更新の時期である2026年春から 全国交通系ICカードの決済を廃止する方針を熊本市の大西市長が明らかにしました。 理由としては機器更新の費用が高いことが挙げられています。 ですがコストだけ重視して利用者の利便性を失わせるのは 愚策であるとしか言いようがありません。 国から更新費用を補助してもらうとか、 バカの1つ覚えで自家用車ばかり使ってる連中から1台当たり1万円くらい、 『公共交通機関利用促進特別地方自動車税』という名目で徴収して そこから費用を賄うとかして、全国交通系ICカードを熊本県で いつまでも使用できるようにすべきだと思います。 地元新聞社が行ったアンケートでは、この愚策に対して 「反対」(どちらかといえばを含む)と回答:68.9% 「賛成」(どちらかといえばを含む)と回答:14.1% と圧倒的に反対が多数となりました。 なお熊本市電の場合は昨年度の運賃の支払いに使用された決済手段は 全国交通系ICカード:50.5% クレジットカード:1% となっており、廃止になると利用者が激減することは火を見るより明らかです。 さらに全国交通系ICカードが使えないことが理由で、 観光客が来なくなったり、ビジネスチャンスを失ったりして 経済力の大幅な低下が起こることも懸念されます。 今日開催された熊本市議会一般質問でも、 熊本市電の全国交通系ICカード決済廃止に関する内容が取り上げられ、 「利用者目線を完全に無視したもので、軽率な判断。」 「熊本市だけが全国交通系ICカード空白地帯となる。 今回の市長の判断は明らかに顧客サービスの質や 利用者数の低下を招くことになると思うが、 市民や利用者の理解が得られるのか。」と議員たちが猛反発しました。 これを受けて大西市長は「バスなどの状況を見た上で判断する。」 と回答し、廃止方針を先送りすることを表明しました。 市電以外の交通事業者が愚策を強行したことで利便性が格段に下がって 利用者もいなくなってジリ貧になるところは見たくありませんが、 明らかに失敗が見えている全国交通系ICカード決済廃止という愚策を 熊本市電でも行わないことを心より願っています。 それでは、今日はここまで。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2024年06月13日 23時25分23秒
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