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カテゴリ:疾病
![]() 人間、食べたものは出る。 毎日何気なしに排便しているが、これが出なくなったら、その排便に4時間もかかったら、人の助けを借りなければ出来なかったら、どうしますか? 毎日の排便ひとつにしても普通に出来ることを感謝せねばならない。 ![]() ![]() 転落事故で一命を取り留めたものの、35年間、排便のたびに悩まされてきた。浣腸(かんちょう)しても便が通らない。脊髄(せきずい)損傷者の長野県佐久市、内藤茂人さん(66)は2003年、その苦痛の日々から、やっと解放された。「自分だけでなく、介護する家族にとっても、大きな喜び」 腹部に浣腸液の入り口「盲腸ポート」を手術で作り、そこから浣腸液を流し込み、排便しやすくする新しい治療を受けたおかげだ。 畳職人だった内藤さんは1968年、長野市内の宿泊施設で、窓を開けようとして貧血を起こし、3階から転落した。首の脊髄を痛め、両足は不自由となり、車いすの生活になった。 つらいのは、それだけではなかった。排便障害だ。脊髄損傷者は、排便のために大腸が動く「ぜん動運動」に関係する神経も傷つき、頑固な便秘に悩まされる人が多い。肛門(こうもん)を締める括約筋(かつやくきん)が弱くなり、便失禁する人もいる。 内藤さんは便秘がひどく、症状は年々悪化。10年ほど前からは浣腸液を肛門から入れても、下剤を飲んでも効果がなくなった。 時には妻いさ子さんや実母(90)に、手袋をして肛門から便をかき出してもらった。排便に4時間かかることもあり、「地獄のような日々」だった。 「盲腸ポート」を知ったのは、2002年。脊髄損傷者の排便障害に関する調査をしていた日本医大医療管理学教室助教授の高柳和江さんから調査票が届き、この治療のことが説明してあった。ちなみに、この調査では9割の脊髄損傷者が排便障害を訴えた。 内藤さんは翌年、青梅市立総合病院(東京都青梅市)外科部長の正木幸善(ゆきよし)さんの執刀で、盲腸ポート手術を受けた。 腹部に盲腸へ通じる小さな穴を開け、プラスチック製の浣腸液の入り口を取り付ける。大腸の上流部にあたり、浣腸液を入れて便を排出させる。治療に保険がきかず、約60万円かかる。 内藤さんは3日に1回、朝に浣腸液を入れ、15~40分後に排便できる。指にまひがあり、液は訪問看護師が注入する。 排便を気にせず、夫婦で旅行できるようになった。しかし、昨春の長野への旅行が最後になった。その5か月後、いさ子さんは肺炎のため60歳で亡くなった。 内藤さんは「これから一緒に楽しく暮らせると思っていたのに......。同じように迷惑をかけた母には孝行したい」と話す。 ◇ 盲腸ポートの手術を行う主な病院
[出典:読売新聞] お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2007年03月30日 07時00分29秒
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