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カテゴリ:疾病
診断がなかなかつかない病気。 患者はドクターショッピングを繰り返す。 全身が痛む線維筋痛症もそのひとつである。 まずは、インターネットなどで自分で情報を集め、専門家を探し出すことが重要である。 抗うつ薬などの薬物治療で痛みが和らいだA子さん。今でも10種類の薬を飲んでいる 東海地方に住む30歳代の会社員A子さんは、2004年2月、右目の奥が痛くなり、数日後に頭も痛くなった。脳の病気を疑い、近くの病院の脳神経外科を受診したが、「異常ない」と言われた。会社を休んで寝込んだが、良くならない。 1週間後に出社すると、手に力が入らずペンが握れない。肩こりや関節痛もひどく、湿布を張っても痛みは引かなかった。 同じ病院に入院し、磁気共鳴画像(MRI)など詳しい検査をしたが、やはり異常はなかった。 会社が決算期で忙しく、退院後すぐに出社した。帰宅すると、疲れがひどく、家事ができない。 書籍やインターネットで病気について調べ、当時、名古屋市内の医療機関にいた内科医、松本美富士(よしふじ)さん(現藤田保健衛生大七栗サナトリウム内科教授)が、痛みや疲労といった症状について詳しいと知った。ただ、予約でいっぱいで、診察は5か月待ちだった。 診察日を待つ間に、全身が激しく痛み、夕食中に意識を失った。再び地元の病院に入院、その間に外出許可をもらい、ようやく松本さんの診察を受けた。 線維筋痛症の診断基準となる、全身18か所の「圧痛点」を押し、痛むかどうかの検査が行われた。A子さんは、すべての個所で痛みを感じ、線維筋痛症と診断された。 退院後、休職して自宅で静養した。松本さんから、「SSRI」と呼ばれる抗うつ薬や睡眠薬などを処方され、半年後、目の奥の痛みや肩こり、関節の痛みは軽くなり、昨年9月、職場に復帰した。 今でも10種類の薬を飲んでいる。「痛みや疲れがひどくなることもありますが、普段は仕事も家事もこなせます」と話す。 線維筋痛症は、薬物治療で痛みが軽くなることが多い。A子さんより多く薬を飲んでいる人もいる。 線維筋痛症の原因は不明だが、神経細胞の間で信号を伝える神経伝達物質「セロトニン」の濃度が低いのが一因ではないかと言われている。 セロトニンは、肌などで感じた痛みを抑える作用があるとされ、セロトニンの濃度を高める「SSRI」や「SNRI」という抗うつ薬で痛みが和らぐ場合がある。また、痛みの神経に作用する鎮痛薬「ノイロトロピン」を使うこともある。 痛みによる不眠が続くと、体の痛みを抑える作用が働きにくくなるとされ、睡眠薬を飲む人も多い。 ただ、特効薬はないのが現状で、松本さんは「患者さんによって効く薬も違います。いろいろ試してみる必要があります」と話す。 SSRIとSNRI 抗うつ薬で、それぞれ「選択的セロトニン再取り込み阻害薬」「セロトニン・ノルアドレナリン再取り込み阻害薬」の略。神経伝達物質のセロトニンやノルアドレナリンが、元の神経細胞に再び取り込まれるのを防ぎ、信号のやりとりをしやすくする。「ノルアドレナリンにも鎮痛作用がある」と言われ、SNRIも線維筋痛症の治療に使われる。 [出典:読売新聞]お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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