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カテゴリ:疾病
![]() パニック障害の診断名は比較的新しい。 昔は不安神経症や心臓神経症などの診断が付けられていた。 昔、MRに同行し、神経科の大きな民間病院にSSRIの説明会を行ったことがあった。 ところが、そこの若い2代目の理事長がパニック障害の名前すら知らず、説明会の途中で逆に怒り出したことがあった。 自分の知らないことをメーカーに言われたことに立腹したようで、自分の不勉強を棚に上げて不愉快な感情を剥き出しにする2代目坊ちゃん馬鹿医者の性格を露呈した想い出に残るエピソードである。 DSM4ではうつ病、うつ状態などは気分障害に分類されるのに対して、パニック障害は全般性不安障害、強迫性障害、PTSDなどとともに不安障害に分類される。 これらの疾患はすべてSSRIが適応となる。 薬物治療以外にも苦手なものを仮想体験する曝露療法が試みられ奏功しているようである。 ![]() 東京都内に住む60歳代の主婦C子さんは、3年ほど前、混雑した電車に飛び乗った途端、ものすごい恐怖感に襲われた。呼吸が苦しく、胸がドキドキし、倒れそうになった。以来、電車に乗れなくなった。 2005年1月、東京・赤坂の赤坂クリニックを訪ね、理事長で精神科医の貝谷久宣(かいやひさのぶ)さんを受診、「パニック障害」と診断された。 パニック障害は、体に異常はないのに、突然、動悸(どうき)や息切れなどの「パニック発作」に襲われ、その不安から外出ができなくなったりする病気だ。 C子さんは貝谷さんから、「この病気で死ぬことはない」「発作はやがて必ず消える」といった説明を受け、抗うつ薬などの薬物療法とともに、苦手な場面に挑戦する行動療法(暴露療法)を受けることにした。 まず、クリニックの心理士の引率で、他の患者数人と一緒に電車に乗る練習を2回行った。「乗る前は嫌で仕方なかったけど、意外と怖くなかった」 このほか夫に同行を頼み、独自に練習を重ねた。新幹線で熱海へ行き、昼食を食べてとんぼ返りしたり、箱根まで特急で往復したり。必死の練習のかいあって、多少の緊張はあっても電車に乗れるようになった。 ただ、飛行機だけはどうしても怖く、親類の法事などを数回欠席。憂うつな気分になってしまった。 「嫌なことを乗り越えて前へ進まないと、生きている意味がない」。昨年夏のある日、そう考え、以前から貝谷さんに勧められていた治療を受ける決意をした。最新機器を使った「仮想現実」による暴露療法だ。 ゴーグルをかぶると、飛行機の機内がコンピューターグラフィックスの立体映像で映し出される。窓の外は実写の映像。顔を動かすと映像も一緒に動く。床は音に合わせて振動する。離陸前のアナウンス、悪天候の映像と振動、着陸の衝撃など、本物の飛行機に乗ったような気分が味わえる。 C子さんは1時間ほどの"飛行"を体験。この間、脈拍や呼吸数、体温などを計測し、測定値のグラフを見せてもらって驚いた。 緊張していたと思っていた時の脈拍などの数値が、それほど高くないのだ。「体は静かなのに、頭で怖がっているだけ。それが目で確認できて、本当にうれしかった」と振り返る。 2回体験して、10月、本物の飛行機に挑戦。まったく怖さはなく、機内を楽しむことができた。 貝谷さんは「急に激しい恐怖を体験せずに、段階的に慣れることができるのも長所」と話している。 【仮想現実の暴露療法】 飛行機のほかに、雷や台風(屋内と屋外)、高所・閉所(20階と46階の高層ビルのエレベーター)、スピーチ(聴衆5人と約30人。聴衆の表情も変えられる)、クモ・チョウ・ガ(屋内や屋外)などがある。簡単に体験できない場面を疑似体験できるのが長所だ。 [出典:読売新聞]お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2007年04月28日 06時49分55秒
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