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久しぶりにこのシリーズ。
============================= ぼくはオーウェン。 パパはオーストラリア人。ママは中国人。ついでにおばあちゃんはイギリスからオーストラリアに渡ったオーストラリア人。だからパパはイギリス国籍も有るんだ。 ぼく? ぼくは国籍2つだよ。 生まれは日本だけどね。日本国籍は無い。 弟の ぼくが日本で生まれてから、僕はいったいどこの国の人間か分からないくらい地球の上を移動したよ。日本国→おじいちゃんのいる中国→ママが弟のオリバーを産むために行った、パパのおじいちゃんとおばあちゃんがいるオーストラリア→パパの駐在先のサウジアラビア →そして日本。 もうちょっとしたら3か月ほど中国のおじいちゃんのところにオリバーを見せに行くんだ。 え、僕の年齢?もうすぐ3歳だよ。 僕が何語を話すかって? ママとパパとは中国語。半分は英語。サウジではインド系の幼稚園に行った。この間日本人のおばちゃんとおじちゃん(お父さんの元上司のおじさんとその奥さんは、ママの日本語の先生)に有った時、思わずしゃべった言葉はヒンドゥー語。幼稚園の友達がみんな話していたからね。 どの国が好きかって?そうだね。僕の行動範囲は狭いから、今は何処にいてもママとパパがいれば同じかな。 言っとくけどママは日本語ほとんど忘れたそうだから、僕も話せないよ。英語か中国語でお願いします。 ================================== 勤労感謝の日に突然かかってきた電話。 駐在先から仕事が終わって1週間前に帰国したイアンからの電話だった。(どうも1週間たって電話してくる人が多い) 話ているうちに会おうということになったはいいけれど、子供が小さいからそちらの最寄りの駅で会おうというのに、なんだか歯切れが悪い。まあ結婚の時といい、歯切れが悪いのは今に始まったことではないのだが。 「そちらは車が有りますよねとイアン。」 「車で来いと?」 「駅までタクシーで行くと迷うから」ごちゃごちゃごちゃごちゃいう。 そのうち 「車にはカーナビ有りますね」 うーん、家まで来いということか。 「古いカーナビだから行けるかなあ」 「大丈夫です。このアパートも古いですから」 口の減らない人だ。 イアンは日本語もペラペラだから、軽口は軽快だ。 カーナビも思わず考え込むような丘の上の入り組んだ住宅地の中のアパートで、4枚のお皿と4つのカップしか無い、暖房も何もないがらんとした部屋で、手土産のケーキを食べた。 たどり着いたのが奇跡としか言いようのない海の見える一面の住宅地を見下ろす丘の上だった。 アンナさんが買って来てくれたいかにもアラブといった感じのパフュームと甘ったるい棗。 意外に病み付きになる味。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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