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カテゴリ:大人のぬりえを楽しむ方法
大人のぬりえで使う色鉛筆選びです。 大人のぬりえで使う色鉛筆は、いつも尖らせて使います。細かい作業が多いし、先がとがっていた方が微妙なニュアンスがつけやすいからです。 消耗が激しい大人のぬりえでは、お手頃価格でソコソコの色鉛筆を使って、おもいっきり塗りまくるのが、おススメです。
高級色鉛筆は大抵、芯が柔らかめで径も太め。絵を描くにはその方がいいけど、塗り絵はもう少し繊細な作業ができた方がいい。チマチマ塗れる方が適しているので、細くてやや硬めなお手頃価格な色鉛筆は、意外に大人のぬりえ向きなんです。
前回の記事でも述べましたが、大人のぬりえは、イラっとしない程度の発色の良さがあれば、比較的どんな色鉛筆でも問題ありません。というより、それぞれの色鉛筆、一長一短なので選び難い…。
画像は、試しに色々な色鉛筆で塗ったものです。ポリクロモスとかの高級色鉛筆から、三菱880級まで。もちろん、高級色鉛筆は発色も良いですし、使い心地や重ね塗りの得手不得手もありますが、こうしてみると、それぞれ個性はあるものの、そんなにとびぬけてヒドイ仕上がりのものはないですよね。 高級色鉛筆じゃなくても、それほどハズレることもなく、塗り絵が楽しめるということです。 【低価格にこだわる派には…】
● 三菱880級(36色、1,700円前後) 長所:どこでも手に入る。クセのない鮮やかな色。滑らかな塗り心地でベタ塗りが楽。 短所:ちょっと滑る感じの塗り心地は好みが分かれるところ。彩度の高い色が子どもっぽい。パッケージがダサい。こちらをえらぶなら、コロリアージュ用の888級の方がおススメ。
● トンボ1500カラーペンシル(36色、1,700円前後) 長所:マットな質感の落ち着いた色。繊細で筆圧の調整が楽で、細かい作業がしやすい。サラリとした塗り心地は好印象。バランスが良いので長く使える色鉛筆だと思う。手頃な価格の色鉛筆ならこれがイチオシ。 短所:気になるほどではないが、やや発色が劣る。赤系の色が生っぽくていまいちなのと、少しくすんだ色は好みが分かれる。
● ファーバーカステル(シャチハタODM) 赤缶(36色、1,500円前後) 長所:低価格でそこそこな品質。日本製ながら、ドイツカラーで、落ち着きのある彩度控えめな色で使いやすい。特にグリーン系は自然で美しい。12色入りにもゴールドが入っているというこだわりチョイス。芯が硬く、こまかい絵柄に向く。安くて色が良いのでおススメ。 短所:単品の販売が無い。紙質によっては発色が劣る。ガリッとした滑らかさのない芯なので、ベタ塗りでは鉛筆跡が残りやすい。ファースト色鉛筆としては文句ない価格と品質ながら、あとで絶対、もうちょっといい色鉛筆がほしくなる。ぐらいの製品。
【重ね塗りでメリハリ派には…】
● 三菱7500 ポリカラー(36色、2,500円前後) 長所:三菱のシリーズの中では、最も発色が良く、塗り心地も良い。重ね塗りはかなり得意でしっかりとした色がつく。色も、880級に比べると少し落ち着いた大人っぽい色で好印象。広い面に向く。 短所:パッケージがレトロすぎ…。芯径が太いので、細かい柄を塗るのはちょっとしんどい。ロングセラーのとても良い製品だけど、塗り絵には中途半端かも。
● リラ グローブスリム(36色、2,500円前後) 長所:塗り心地がスムーズ。とにかく色がよく乗るので、濃いメリハリのきいた画面が作れる。広い面も細かい部分も塗るのが得意。非常にクリアな色でマーカーの色に近い。キラキラカラーが好きな人にはおススメ。(シックな色が好きな人には使いづらい) 短所:パッケージが紙でしかも使いづらい。子供向けのためか、三角軸が細すぎる。単品での販売はあまりない。(世界堂で売っていました)とにかく色が独特なので…。芯が折れやすい。 【塗り絵専用色鉛筆といえば…】
● 三菱888級(36色、2500円前後) 長所:コロリアージュ用の配色で使いやすい色が揃っている。パッケージがかわいい。色のラインナップが良いので、塗り絵やイラストなんかではとても使いやすい。ユニカラーや880級を選ぶならこちらがおススメ。 短所:単品販売が無いため、補充がUNIカラーになる。
長所:持ち手が滑り止め加工してあり、三角軸ながらそこそこの軸径があるので使いやすい。パッケージがかわいい。素直な色で使いやすい。混色もきれい。柔らか過ぎない芯と塗り心地の良さ、色のラインナップはまさに塗り絵向き。 短所:一本150円と値段が高い。重ね塗りがものすごく苦手。 ★以前に、「買ってはいけない色鉛筆」のワースト2位に挙げたエルゴソフトですが、塗り絵で使用してみると、コントロール性の良さやベタ塗りの楽さなど意外に使いやすく高評価になりました。おすすめです。高いけど…。
● トンボ色辞典(90色、1本100円(30色で2000円ぐらい) 長所:自然を塗るのにちょうどいいきれいな色が揃っている。トンボ独特な軽快で繊細な塗り心地は好感触。芯は硬いが、ぬり絵なら気にならない程度。パッケージがかわいい。 短所:混色がいまひとつ汚い。3つに分かれたパッケージは使いにくい。90色あるが、同じ色相で「ペールカラー」「ダークカラー」などにしているため、あまり色数が増えた気がしない。カワセミ色とか素敵な色があるのにもったいない…。
● 三菱uniカラー(100色、1本130円、36色3500円ぐらい) 長所:むらなくキレイに塗れるので繊細な仕上がり。軸径がちょうど良くて握り心地が良い。透明感のある色。混色がきれい。この価格帯で最も色数が多い。好きな色を買い足して使いたい人にはお勧めです。 短所:重ね塗りが苦手。濃い色に塗るにはちょっとしたコツ(濃い色から塗っていく)が必要。滑る感じの塗り心地は評価が分かれるところ。丁寧に塗るととてもキレイに仕上がるけれど、正直言って、使っていて楽しくはない(笑)持っているので使っているけどね…。
【なんなら、もう少しお金出して専門家用色鉛筆では】 専門家用色鉛筆は、芯が柔らかめなのものが多いです。重ね塗り・混色がキレイにできる反面、細かい部分の塗りは得意でないものが多いです。以下は比較的、塗り絵で扱いやすい専門家用色鉛筆です。
● ヴァンゴッホ油性色鉛筆(60色、1本200円ぐらい) 長所:塗り絵でよく使われている、ややツルッとした画用紙への食いつきが良く、細身のボディなので、柔らかい芯ながらもとても扱いやすい。混色キレイです。学生さん御用達の色鉛筆なので、けっこう安く出ていることがあります。 ● リラ・レンブラントポリカラー油性色鉛筆(120色、1本210円ぐらい) 長所:塗り絵でよく使われている、ややツルッとした画用紙への食いつきが良く、細身のボディなので、柔らかい芯ながらもとても扱いやすい。混色キレイです。
三菱ユニカラーとリラグローブスリム、ヤフオクで安く手に入れたカリスマカラーです。
●三菱ユニカラー すべる感じの塗り心地は、私もあまり好きじゃありません。が、塗り絵になってしまうと、それほど気になりません。先を尖らせているせいかもしれませんが(笑) 重ね塗りがあまりできないので、メリハリがつきにくく、非常に繊細なタッチに仕上がるのが特徴です。混色はとてもキレイです。濃い色から乗せていくのがユニカラーを扱うコツ。
●リラ・グローブスリム 色鉛筆の中ではマイナーですが、発色も良いし重ね塗りも得意なので、濃く、派手に仕上がります。かなりおススメな色鉛筆。子供向けなせいか、やや色が浅い気がしますが、重ねればいい感じに仕上がります。欠点を上げるなら、三角軸ならもう少し持ち手の太さが欲しかった。エルゴソフトぐらいあれば言うことないんですけどね。
●ヤフオクで格安に手に入れたカリスマカラー 言わずと知れたカリスマカラー。高級色鉛筆ですが、ヤフオクではたまに、すごく安く手に入ります。もちろん、質の良くないメキシコ産の方だけど(笑)。ヤフオクだと芯がボロボロというウワサもありますが、今のところ問題なく使えています。いや、むしろ、扱いの悪い画材屋の方が、芯が折れまくっているときがあるっ!!べったりと塗れるこの発色は、他の色鉛筆にはないインパクトです。機会があれば購入してみてください。 どの色鉛筆を選んでも、楽しく色塗りができればそれがベスト!です。多少ケースがかわいくなくても、鉛筆立てに入れて使っちゃえば関係ありません。 色々と工夫しながら、愛着をもって使ってゆきたいですね! と、いうことで、次回はいよいよ、色塗り編です。 ~色鉛筆関連記事~
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