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カテゴリ:注目銘柄
グラファイトデザイン(7847)という銘柄があります。元々はゴルフクラブのシャフトを製造している企業です。先日復帰したタイガーウッズがここのシャフトのクラブを使っているとかで盛り上がっているようですが、実はその技術を生かして数年前からロードバイクのフレームの製造も始めています。
今回はサイクルスポーツからみた、グラファイトデザインについて備忘録として触れておきます。 ロードバイクに使われるカーボンフレームは軽くて強く、路面からの衝撃吸収をしてくれる性質を持っているので便利ですが、一方で踏む力も吸収してしまう難点も出てくるので、これまでのカーボンフレームはより軽くてひたすら硬くする方向でデザイン&開発されてきました。 ところが、グラファイトデザインはゴルフシャフトや釣具でみられる「しなる」ことを利用して、逆にやわらかいフレームにして他社との差別化を測っているようです。去年12月のサイクルモードでも出展していて、試乗車の人気はそこそこあったようです。 販売用のフレームは1種類(厳密には2種類)で価格は40万弱。他にフロントフォークも販売していますが、単刀直入にいえばボッタクリ。(汗) ただ、投資家の目線からすればより1個あたりの利益がより多く得られる方が喜ばしいので、これはある意味いいこと。海外ブランドのフレームも似たような価格帯なので、それなりに売れれば利益の上乗せには貢献できそう。 ただ、この事業が成功するかどうかのカギは果たして日本製のフレームが海外で売れるのか。プロに近いライダーのインプレはやわらかいフレームに好みが分かれているようですが、日本のサイクルチームに供給しているそうなのでチームの活躍次第といったところでしょうか。そして、フレームとフォークしか出ていない商品をどこまで増やせるのかどうか。カーボン製のシートポストやステム、ハンドルなどなど。 ちなみに先日、赤字幅減少の上方修正がリリースされて株価は急上昇しましたが、実際に投資するのに気になることがあるとすれば、ゴルフ・ロードバイク共に流行というのがあること。あのシマノでさえ一時期ゴルフ事業にも参入したものの、採算がとれなかったのか撤退しています。 財務オペレーションとしては無配当で優待は休止中。ストックオプションもないようで、購入するしないは別として注目するだけなら悪くない銘柄かも・・・とひとりごと。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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