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テーマ:海外生活(7771)
カテゴリ:スペイン巡礼路
厳寒のロシア戦線から烈風の雪野を敗走するイタリアの兵士たち。 飢餓と凍傷によって実際に生き返った兵士はわずかだったと言う。 きっと生きているはずと、帰らぬ夫をようやく探しあてたら・・・ 献身的に看病したロシア娘に心ほだされて、 すでに家庭をもうけていたという悲しい物語。 最後に地平線まで向日葵が風に揺れていた。 号泣するソフィアローレンの悲しみに重なって、 明るい色彩のはずのひまわりが、 なぜか涙にふるえているように見えた。 地平線まで広がるひまわりを見たい! それ以来、長い間抱いていた憧れ。 そして、スペイン巡礼路の野に 突然、その光景が現れた! しばし息をのんで立ち尽くしていた。 スペインの巡礼者を慰める美しい花がもうひとつある。 夏野を美しくいろどる赤い花。 褐色の荒野に地平線まで散在するけしの花。 アマポーラという美しい名前をあとで知った。 そうか、昔聴いたアマポーラというルンバの名曲は、 この花のことだったのか。 7月の終わりから8月にかけてスペイン巡礼路を30日ほど たくさんの水彩画を描いて旅をした。 画材が重いので慣れないマウンテンバイクに載せて走った。 最初のピレネーからの雨の山間の下りが厳しかった。 厳しい山道の下りを無鉄砲に走って一回転、 背中から水溜りにズドンと落ちた。 しかし、マウンテンバイクの腕は急速に上昇。 数時間の苦闘をを終えて渓流に出たとき、 マウンテンバイクのプロの男が親指を立てて、 「よくやった。」と微笑んでくれた。 山道の急な登りはカートのように引いて登った。 長い登りも苦にならなかった。 理由は、あの山頂の向こうに待っている風景。 山頂からは、いつも新しいスペインの自然が広がっていた。 最後の難関セブレイロ峠にようやくたどりついたとき、 やなぎらんのような薄桃色の花が出迎えた。 これからあの緑の山道を一気に走りくだれば、 目的地のサンチャゴ大聖堂はもうすぐ! 峠の風が心地よかった。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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ひまわりは感動の映画でした
切ないほどのテーマでした いつも巡礼の旅で・・・どんなことを旅しながら思われていますか・・・いつも大切な奥様も心の中でご一緒のことと思います。 よい旅をお続けください。 (2006/07/18 10:09:31 PM)
俊介さんのようにいつまでも息を呑むほどの感動を感じられる人間でいたいとおもいました。どのお花も日本では目にする事が出来ない情熱の国に咲き誇る美しさ・・・・切なさ・・・・感じずにいられません。心の中の奥様にささげる俊介さん素敵です。
(2006/07/18 10:34:37 PM)
一枚一枚がわたしの見た景色、感動した事と重なります。いいお写真、見せて頂きました。
(2006/07/18 11:26:34 PM)
ソフィアローレンのひまわり、
ラストの圧巻さは、若い胸に、ひまわりのように 強く刻み込まれました。 巡礼路の野で、 息をのむほど心がふるえて立ち尽くしていた… この情景には、ことばは不必要ですね。 (2006/07/19 01:25:45 AM)
昨年、伊豆に泳ぎに行ったら、下田のちかくに
かなり大きな向日葵畑があり、たくさん写真を 撮りました。ひまわり公園で検索すると、結構 たくさん見れるようですよ。 伊豆にいかれたら、ぜひヒリゾ海岸へ。 島に囲まれた透明度の高い海溝があって 潜って底を見るのに最適な場所です。 たぶん、関東では最も透明な海のようです。 夏にみんなんで西伊豆向日葵一泊旅行など楽しそうですね。 (2006/07/20 09:13:03 PM)
いらしていただいてありがとうございました。
「ひまわり」友人から話をきいただけで悲しくてたまらなくなり、とうとう映画は見られませんでした。しかし、ほんとうに息を呑みますね。これを背景にこのうえなく悲しい物語・・・やっぱり平静には見られません・・・ けしの花、風景画によく描かれていましたが、画家の空想だと思っていました。 後に、バスク地方を旅したとき、麦畑の横に咲き乱れる赤いけしを見て「これだ、ほんとうだったんだ」と感動しました。 そんなことをいろいろ思い出させてくださいました。 美しい画像と水彩画、ありがとうございました。 (2006/07/21 10:57:18 AM)
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