検査・腫瘍マーカー・病期と生存率・大腸がんの分類
検査・腫瘍マーカー・病期と生存率・大腸がんの分類 <検査> 注腸X線検査・・・・・肛門から造影剤のバリウムと空気を注入し、体位を変えてX線撮影する。検査の約5分前に消化管の蠕動運動や消化液の分泌を抑制するための筋肉注射をします。検査時間は20分ぐらい検査前日は検査食(エニマクリン)朝食、昼食、間食、夕食がセットを食べる。(私は病院の売店の検査食を買いました)夜8時30分から9時ごろまでに下剤を飲み検査が終わるまで絶食、絶飲下部消化管内視鏡検査(大腸内視鏡検査)(大腸ファイバー)肛門から内視鏡(13mmの管)を挿入し、空気を送ってふくらませながら検査する。検査前に、腸の動きを抑える注射を肩にされる。途中通過するのに痛い所がある。検査時間は30分~40分位検査前日は検査食、下剤を飲み水分を多くとる検査当日は絶食、牛乳や果汁などを避ければ、飲水は可。病院で2Lの下剤(ニフレック)を2時間以内に、何回かにわけて飲み便を出す。その後、まだ便が出るようなら、何回か浣腸をして大腸を空にする。薄黄色の透明な水便になればOK。ニフレックは「にがり」に似た塩味っぽい、まず~い(+_+)飲みにくいものだったけど、2004年朗報♪ニフレックの改良版(レモン味)が出たので、飲みやすくなる。レモンのさわやかな香りがいい~♪ (*^。^*)水薬嫌いの私が、グビグビ飲めるので、かなり飲みやすいと思う。。。 私の検査の模様。。。2008年今日は大腸内視鏡検査の日。下剤2リットル、麦茶2リットルを持って病院へ。。。検査時間は午後14時台。。。午前8時10分、病院到着、午前8時15分から、2Lの水に溶いた下剤(ニフレック)を2時間かけて飲む。ニフレックは2004年にレモン味に変更され飲みやすくなったものの、2リットルを飲むのは結構大変である。約1時間経過後(1リットルを飲んだ)、ようやくもよおしてきた。ここから、ニフレックを飲んではトイレへ直行が続く。。。2時間経過、ニフレックを飲みきったけど、まだまだカス便状態。排便の状態サンプル表を見て、薄黄色の水様便になればOKなのだけど、私は便秘症なのでなかなかOKの水便にならない。。。午前12時、持参の麦茶2リットルを追加で飲んでもまだ駄目。。。500mlのお茶を2本買って飲んだけど、まだ駄目。。。午後1時に受付の人に「便の状態はどうですか?」と聞かれ、「駄目だから浣腸をしてください」っと依頼。。。午後2時に看護師さんに浣腸をしてもらったけど、まだ薄茶色でカスが少々あり、サンプルのOK便にはならない。。。看護師さん・検査Dr(この日は女医さんだった)に便を確認してもらった後、 「このままやりましょう」という事になり、検査着とお尻に穴のあいた紙パンツに着替えて検査スタート。腸の動きを抑える筋肉注射を肩にされ、内視鏡挿入。途中、腸の曲がって内視鏡が通りにくい箇所に到達すると、ツンツンと痛みを感じる。私 「痛いです~」と訴えると、ゆっくりカメラをすすめてくれる。腸にまだ残っている便カスを吸い取って掃除してもらいながら、ようやくカメラは盲腸・小腸の入り口まで到着~♪さてこれからポリープチェックスタート。。。私も横になったまま、モニターに映る自分の腸を観察。。。何事もなければ、盲腸・小腸の入り口から、上行結腸→横行結腸→下行結腸→S状結腸→直腸→肛門まで観察していきます。 私の検査の模様。。。2009年大腸内視鏡検査の前日。。。いつもは検査当日に病院へ早く行き、ニフレック(下剤)2リットルを飲むのだけど、私は便秘症なので、下剤を飲んでもなかなか腸が綺麗にならず、腸にくっついている便を掃除しながら検査してもらうことになってしまうので、今回は腸に便が残らないように、前日も下剤を処方していただきました。マグコロールPを1包、プルセニド2錠今日の食事はお腹に残らないようなものを食べないといけないので、朝はパン・バナナ・ポタージュスープ、お昼は会社で、ラーメン・パン・バナナを食べたのだけど、ラーメン。。。いつも会社のお昼は日本蕎麦を食べるのだけど、水曜日はラーメンの日。まぁラーメンでも麺だから消化にいいだろうと食べたんだけど、後で調べたら、検査前には控えてください食事にあがっていた。。。◇前日に食べてよい食品◇素うどん、お粥、白米、重湯食パン(胚芽パンやライ麦パンは駄目、ジャムやバターなどをぬらない事) 、豆腐、白身魚、卵飲んでいいもの具の入っていないスープ、コンソメスープ、澄まし汁、具のない味噌汁、葛湯、 ※ポタージュやジュースのように裏ごしされているものはOK。水、お茶、ウーロン茶、紅茶、コーヒー(砂糖可、ミルク不可)、炭酸飲料、粒の入っていないジュース、スポーツドリンク、お腹が減って仕方がないとき。。。透明な飴玉、氷砂糖などを摂る。◇前日に避ける食品◇繊維の多い食品・消化の悪い食品・刺激の強い食品種のあるものは要注意!!魚、肉、ヨーグルトなど乳製品、脂肪類、野菜類、果物類、海藻類、キノコ類、こんにゃく、ごま、トウモロコシ、豆類、玄米・ラーメン 、そば、スパゲッティ、菓子パン粒状の香辛料飲めないもの牛乳などの乳製品、実の入ったジュース、アルコール今日はお仕事が16時15分に終わる日だったので、即帰宅。。。17時30分、早めに夕食(卵とじうどん)を食べ終えて、この後、マグコロールP(下剤)を飲み、下痢、下痢、トイレ地獄タイムスタートです。(=xェx=)マグコロールPの効き具合。。。前日の夜、薬を飲んでから2時間半ぐらいで効き始め、第一波がやってきた。それから3時間半ぐらいして第二波がやってきて、その後、たびたびトイレタイム。。。夜中中、モヨウするので一睡も出来ませんでした。検査当日。。。朝7時すぎに病院に到着。7時30分から今度はニフレックを飲み始め、ずーっと病院のトイレにこもっていました。。。しか~し、なかなか私の腸内は綺麗にならない。。。ニフレック2リットルの次は麦茶3リットル、これだけ飲んでも、まだカスカスが残ってる。。。病院の中でも穴場のあまり人の来ないウォ○ュレットのトイレを陣取っていたけど、ぜんぶ下痢便だし、排便回数が半端じゃないから、お尻が痛い痛い。。。(= ̄ェ ̄=)ゞ 「見本の写真の便の状態」にはならなかったけど、13時から検査スタート。。。腸の状態。。。最後の排便で、まだカスカスが残っていたけど、ファイバーを入れてみると、今まで検査した中で、一番綺麗な状態だった。これは前日飲んだマグコロールーPの効果だな。。。おかげで一睡も出来なかったけど…。私は便秘傾向なので、次回の検査も前日から下剤を服用するようにしたいと思います。せっかく検査するのに、腸に便がたくさんこびりついていたら、それなりに…しか診ていただけないものね。。。 直腸触診・・・・・・・Drが、ゴム手袋をはめた指を、肛門から直腸まで約10センチの間に入れて、がんやポリープができていないかどうかを調べます。 CT造影検査(コンピューター断層撮影)始めに普通のCTを撮影。その後、点滴で腕の静脈から造影剤を注入して撮影。造影剤が体に入ってくると、「カァ~」っと体が熱くなります。検査時間は10~15分位検査当日、午前中の検査の場合は朝食を、午後の検査の場合は昼食を取らない。医師からの指示で飲用している薬や、多少の水又はお茶は飲んでもOK。<造影剤を使用する目的>注入された造影剤は、血液の流れにのって、全身の血管や臓器に分布します。これにより、血管の様子、臓器の血流、病変の性質などが分かりやすくなり、診断するための重要な情報が新たに得られます。 <検査終了後>ヨード造影剤を体外に出すために、お茶・お水などの水分を多めにとって、「尿」を出すこと。 <ヨード造影剤の種類> イオパミロン・イオメロン・オムニパーク・オプチレイ・オイパロミン プロスコープ 私は「オムニパーク」を使用。 <ヨード造影剤の副作用> 主な症状。。。 熱感・はきけ・嘔吐・かゆみ・じんま疹・くしゃみなど。 投与1時間以降に出てくる副作用の主な症状。。。 頭痛・かゆみ・じんま疹・はきけ・めまい・全身倦怠感など。 重大な副作用。。。 血圧低下や喘息発作・呼吸困難など。 副作用の危険因子。。。 アレルギー体質の人。。。副作用が現れる可能性が約3倍高い。 喘息の人。。。。。。。。。。副作用が現れる可能性が約10倍高い。 原則的に、喘息の方は造影剤は投与できません。MRI(Magnetic Resonanse Imaging)検査(磁気共鳴画像)強い磁石と電波を使い体内の状態を断面像として描写する検査です。電波を身体に当てることによって、体の中から放出される信号を受け取りコンピューターで計算することで、体内の様子を画像として表します。特に脳や卵巣、前立腺等の下腹部、脊椎、四肢などの病巣に関して、圧倒的な検査能力を持っています。<MRIの造影検査>MRIの造影剤はガドリニウム系造影剤が使用されます。検査する組織が写りにくい時にはっきりと写す為や、臓器の働きが十分に行われているかを調べる為に、造影剤を注射して検査します。造影剤は、静脈から注射します。X線は使わないので、CTと違って被爆はまったくありません。検査中は、MRI装置から連続的に工事現場のような「ドンドン」「ガーガー」ラジオ波のうるさい音がします。検査時間は20分~40分です。 <造影剤検査終了後>造影剤は尿と一緒に体外に排泄されるので、検査後は水分を多めにとって「尿」を出す事。 <造影剤の副作用>悪心や嘔吐,発疹など造影剤を使用する場合は,検査の直前の食事は絶食。水やお茶などで水分をとってもOK。 PET(Positoron Emission Tomography(ポジトロン・エミッション・トモグラフィー))検査(陽電子放射断層撮影)ポジトロンとは「陽電子」、エミッションとは「放射」、トモグラフィーは「断層撮影」ブドウ糖に似た性質を持つ、F-フルオロデオキシグルコースという薬剤が、がん細胞に集まりやすいという性質を利用して、その体内での集積をPETカメラで撮影する事で、がんの有無を診断する検査法。(増殖スピードの速いがん細胞は、エネルギー源として、正常細胞の3~8倍ものブドウ糖を取り込むため、18F-FDGが多く集まり、がんが発見できる。)転移や再発の早期発見や、治療の効果を判定するのに有効な検査。 <PETで発見されやすいがん>甲状腺がん・悪性リンパ腫・乳がん・肺がん・大腸がん・頭頸部がんなど。 <PETでは、有効性が低い、判断が難しいがん>胃がん・腎細胞がん・尿管がん・膀胱がん・前立腺がん・肝細胞がん・胆道がん・肝臓がん・高分化型の肺がん・白血病など。微量の放射性物質ポジトロン(陽電子)にブドウ糖を加えた18F-FDG(フルオロデキシグルコース)検査薬液を静脈注射し、1時間安静にして待つ。全身にいきわたるのを待ってから撮影。(30分ぐらい)検査当日、検査5時間以上前から絶食。甘い飲料は摂取禁止。(水や砂糖無しのお茶は飲んでもOK) 私の検査の模様。。。2010年事前に、検査に関する案内・説明書をもらい、前日には明日の検査についてのTELあり。検査受診のご案内・注意事項には、検査前日から検査当日まで、体を動かすと使用した筋肉に薬が集まってしまい、正確な診断が出来なくなる恐れがあるので、運動は控えるようにと書かれていましたが、検査前日はお仕事デーだったし、私の仕事は肉体労働。。。しっかり体を動かしていました。検査結果に影響出ませんように…。(= ̄ェ ̄=)ゞ PET-CT検査は、3回目。2004年の肝転移の時に、PETのみの検査2005年悪性リンパ腫疑いの時に、PET + CT を別々に検査そして今回は、不調を訴えた為、新たな癌の発症・再発や転移などを調べる為に、PET-CT検査をする事になりました。PET検査は5年ぶり。3回とも違う病院での検査なので、ちょいとドキドキ。。。9時20分に予約受付だったけれど、8時前に病院に到着。まずは受付・検査説明・お会計。 検査費用 3万円弱 (保険適応 3割負担 私の場合です)待合室でしばらく待った後、放射能マークのついた検査室のあるコーナーへ移動。<PETーCT検査の流れ> 更衣(検査着に着替える) ↓ 身長・体重・血糖値測定と、問診&検査の説明 ↓ 検査薬投与 放射性同位元素 18F-FDG (フルオロデオキシグルコース) ↓安静・待機 (全身に検査薬が回るまで、待機室で約1時間安静にし、安静中に500mlのお水orお茶を飲んで、撮影前に排尿する。) ↓撮影開始 (CTに似た医療機器の専用のベッドに横になり、身体が動かないように固定されます。準備が整うと、ベッドが動いてトンネル状の装置の中に入っていきます。まずは、CT撮影。 「息を吸って~、止めてください。」約20秒ほどで全身を撮影した後、続いてPET撮影になります。検査台が少し動いてはしばらく止まって…の繰り返しが続き、撮影時間は約30分ぐらいで終了。) ↓休息 (検査後、また待機室で約30分休息し、排尿する。1回目の撮影の約30分後に、より詳しく調べる為、2回目の撮影をする事があるみたいですが、私の場合は、1回で検査終了になりました。) ↓更衣・終了検査終了してPETセンターを出たのが、12時20分。朝から、お茶は飲んだけれど、何も食べていないので、お腹が空き過ぎて変な感じ…。(= ̄ェ ̄=)ゞ病院の展望レストランで、ランチを食べて帰りました。(〃⌒(ェ)⌒〃)<腫瘍マーカー> 特殊なタンパクや酵素、ホルモン。これを測定する ガン手術後の経過観察やガンの再発、転移の発見に役立つ ・CEA (タンパクの一種) 消化器系がんの再発・転移の発見に重要。 基準値 サンドウィッチ法では2.5ng/ml以下 z-ゲル法では5.0ng/ml以下 ・CA19-9(消化器系ガンにおかされると CA19-9と呼ばれる物質が増加する) 基準値 37U/ml以下 ・CAー125(卵巣がんの診断に応用されています。) 基準値 50U/ml以下 ・PIVKA-Ⅱ(肝臓癌に特異性の高い腫瘍マーカーで 、肝臓癌の診断や治療経過の観察に有用。) 基準値 40mAU/ml以下 ・AFP(α-フェトプロテイン) 肝細胞癌のスクリーニングや 治療効果の判定に用いられる 治療の経過観察や 再発の発見にも欠かせない検査です。 基準値 20ng/ml以下 <病期と生存率>大腸がんには、デュークス分類とステージ分類が使われますがんの大きさではなく、大腸の壁の中にがんがどの程度深く入っているか遠隔転移の有無によって進行度が規定されているデュースク分類 デュースクA(95%) がんが大腸壁内にとどまるもの デュースクB(80%) がんが大腸壁を貫くがリンパ節転移のないもの デュースクC(70%) リンパ節転移のあるもの デュースクD(25%) 腹膜、肝、肺などへの遠隔転移のあるもの * ( )は5年生存率ステージ分類 0期 がんが粘膜にとどまるもの Ⅰ期 がんが大腸壁にとどまるもの Ⅱ期 がんが大腸壁を越えているが、 隣接臓器におよんでいないもの Ⅲ期 がんが隣接臓器に浸潤 (しんじゅんー周囲に拡がること)しているか、 リンパ節転移のあるもの Ⅳ期 腹膜、肝、肺などへの遠隔転移のあるもの デュークス分類は、国際的に広く用いられているもの 大腸がんの進行度 大腸がんが腸管壁のどの深さまで拡がっているか(壁深達度といいます)、及びリンパ節・血行性転移・腹膜播種性転移などの程度によって、大腸がんの進み具合(病期・ステージ)が決まります。壁深達度リンパ節転移腹膜転移肝転移 腹膜外遠隔他臓器転移Om(粘膜)なしなしなしなしⅠsm・mp(粘膜下層、筋層)なしなしなしなしⅡss・se(漿膜下層、漿膜露出)なしなしなしなしⅢasi(他臓器浸潤)1群(+)なしなしなしⅢb壁深達度に関係なく2群(+)3群(+)なしなしなしⅣ壁深達度に関係なく4群(+)ありありあり<大腸がんの分類>大腸がんは大きく分けて、 腺癌(せんがん) ・ 扁平上皮癌(へんぺいじょうひがん)腺扁平上皮癌があります。腺癌には高分化型腺癌・中分化型腺癌・低分化型腺癌があり、大腸がんの80~90%が高~中分化型腺癌です。低分化型腺癌、粘液癌は10%以下です。高分化型腺癌(こうぶんかがたせんがん)臓器や腺に発生する腺癌のなかで、顕微鏡で観察したときに形が明瞭で形がはっきりしている成熟した細胞(分化の進んだ細胞)ががん化したもの。低分化型腺癌(ていぶんかがたせんがん)臓器や腺に発生する腺癌のなかで、顕微鏡で観察したときに形がまだ明瞭でない未成熟な細胞から発生したがん。☆☆☆一般的に、高分化型腺癌は、癌の進行が遅く、悪性度が低い、低分化型腺癌は、癌の進行が早く、悪性度が高いと言われています。