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カテゴリ:家族・仲間の存在
昨日夜のくらさんのインスタライブ配信の中で私のクラフトバッグ作りについて話してくれていました。その中で「さえママがどうしてこのクラフトバッグを作るのかその想いを聞かせてほしい」という声があったので、自分自身の気持ちを再確認するためにも今日はこのテーマでブログを書こうと思いました。
簡単に今の想いを一言でいえば「新しい目標ができたからです!!」 私達は5年前に長女紗愛理が交通事件の被害者になり突然亡くしました。 それからというもの私たち家族の人生は大きく変わってしまいました。平凡で幸せだった私たち家族は奈落の底の地獄へ突き落されました。私は家に引き籠り毎日娘の仏壇の前で泣いて暮らしました。 そんな時、紗愛理の部屋にはダンボール箱2箱以上の大量のカラフルなクラフトテープが遺されていました。私は最初は触ることもできず、このクラフトテープを使って何か社会貢献ができないかと考えていた優しい紗愛理がいなくなってしまったことにただただ絶望していました。そんな時さえパパが「紗愛理が遺したこのクラフトテープを生かすことができるのはママだけだよ!!」と言いました。 それから数ヵ月経ってから私は恐る恐る娘の部屋のクラフトテープの箱を開けてみました。すると紗愛理とのやり取りが蘇ってくるのです!! 紗愛理は「ママ、私はこのカゴをたくさん作るからこれで何か人の役に立つことができないかな??例えばどこかで売ってそのお金を障害者の施設に寄付するとか??ママは販売ルートを見つけてくれないかな??」と言いました。私はさえパパに相談して紗愛理のブランドを作ってネットで販売するとか、フリーマーケットで売るとか、障害者就労施設のメープルけやきで販売してもらい売上は寄付するとか、いろんな可能性を考えていました。まずは紗愛理の名前の可愛らしいシールや台紙を作ってブランド化できないだろうかとさえパパと2人で思案していました。紗愛理は大量のカゴを作るためネットで大量のクラフトテープを注文して準備に取り掛かっていました。 そんな矢先の突然の紗愛理の死でした・・・ 私は感情がぐちゃぐちゃになりながらもクラフトテープで見よう見まねで紗愛理が作っていたカゴのレシピを見ながら作ってみました。細かい作業で不器用な私には難しかったですが紗愛理の想いを感じて泣きながら作りました。そんなある日、雨が降る中ひたすら紗愛理のカゴを作っていたら外から小学生が「虹が出てるよ!!」という声が聞こえて家の庭に出てみました。すると雨上がりの夕方の東の空には大きな虹が出ていました!!その虹は我が家の屋根を大きく囲んでまるで包み込むように掛かっていました。私は虹を眺めていたら紗愛理が虹の上から「ママー!!私はここから見てるからママも頑張ってね!!」と笑っているように感じました。 それからも理不尽で納得のいかない刑事裁判や民事裁判や誠意のない加害者との葛藤やいわれのない誹謗中傷など様々な苦悩がありましたが、私はさえりんがお空の虹の上から見守っていてくれるんだと思い歯を食いしばって堪えました。 そして娘が亡くなってから2年1カ月後の2021年7月5日、紗愛理の23歳の誕生日に「あいち交通死をなくすボランティアにじいろ会」を理解ある仲間と共に立ち上げ交通安全啓発のため、さえりんストラップを作り配布する活動を始めました。「にじいろ会」という名前にしたのはあの時大きな虹に励まされたからです。 それから約3年が経ちにじいろ会の活動は草の根運動ですが順調に続いています。今ではご支援のクラフトテープや材料もAmazon「みんなで応援」プログラムで全国の有志の方々から送っていただいて心から感謝しています!!そのお蔭様で活動が継続できるのです。もちろんこれからもにじいろ会の活動は長く続けていきます!!だからご支援でいただいたクラフトテープはクラフトバッグには使いません!!大切にストラップに使わせていただきます。 ところが私の中で原点に戻った時、何かまだやりたいことがあったような気がするのです。それはさえりんが作っていたカゴ作りはやめて交通安全啓発のストラップへと形を変えて無料は配布しているんですが、さえりんが望んであの時やろうとしていたことはまだできていないからです。 そんな時、紙バンドクラフト協会でバッグを作っていた方から「もう要らなくなったから何かに役立ててほしい」とたくさんのクラフトテープをもらいました。明るい色でストラップに使えそうなものはもちろん使いましたが、バッグ用の地味な色のクラフトテープがたくさん残りました。その地味な色のクラフトテープをあげたボランティアメンバーのSさんが「YouTube動画を見ながらこんなバッグを作ったよ」と見せてくれて、私に作り方を教えに来てくれました。私はそれから何かに取り憑かれたように夢中になってクラフトバッグを作りました!!今ではいただいた地味な色だけではなく自分で買ったさえりんに似合うカラフルなクラフトテープも使っています。 気付けば10個以上のクラフトバッグができていてこれをどうしたらいいかなと思っていた時、ゴールデンウイークにくらさんご家族が我が家へ遊びに来てくれたので、ちーさんと娘ちゃんに似合いそうなバッグをあげるととっても喜んでくれました!!私もすっごく嬉しくなりました!! するとくらさんが「このバッグはきっと欲しい人がいるから今度の刈谷の講演会で限定販売したらどうかな??」と提案してくれたのです。 私は迷いました。こんな素人が作ったバッグを果たしてお金を出して買ってくれる人なんているのかなと??ととても不安でした。ところがくらさんがインスタライブなどで私が作るクラフトバッグのことを話してくれると、ボランティアメンバーで友人のYちゃんがくらさんの講演会に初めて参加するので「私、黄色のバッグが欲しいから買うよ。友達は緑色が好きだからプレゼント用に2つ欲しいなあ」と言ってくれて、勇気を出して刈谷講演会の後の懇親会でくらさんに安く販売してもらいました。もちろんすべてにじいろ会の活動資金にするために!!くらさんのお蔭で持って行ったクラフトバッグはほとんど買って頂けました。 私は買って頂いたみなさんがご自身のインスタなどで投稿してくれて喜んでくださったことが、何よりすっごく嬉しく励みになりました!! その時ハッと思ったのです!! あの時出来なかったさえりんのカゴのブランド化を、いつか私がもっと上手にクラフトバッグが作れるようになったら、さえりんの名前で出来ないかと!! それはさえりんが亡くなる直前にやろうとして、叶えられなかった夢だから!! それが私の新しい目標になったのです!! 私はさえりん亡きあと本当にたくさんの方々に支えられてここまで生きてこれました。それはすべて亡きさえりんがお空から繋いでくれたかけがえのない尊いご縁です。私の力では何1つ叶えられず前に進むこともできなかったと思います。 だからこそこんな被害者遺族の逆縁の親にでも、亡き娘のためにできる事があると夢を叶えられたらいいなあっと思うのです。それが私が今も生きる理由だから!! (最近作ったクラフトバッグ) (さえりん4歳3カ月 幼稚園の運動会part2) いつも温かいコメントありがとうございます さえママへのメールはこちらから にほんブログ村、応援おねがいします!! この「さえりんの部屋」を一人でも多くの方に読んでいただき、 交通死亡事故で悲しむ人がもう増えませんようにと心から願っています!! さえりんをクリックしてください!! にほんブログ村 さえパパの「可愛いさえりん1分間動画💛」ぜひ見にきてね!! さえりん動画はこちら にじいろ会公式ホームページが完成しました!! よろしければ以下のリンクからご覧下さい。
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さえママさんお疲れ様です!
クラフトバッグにもなにか名前を付けて、フリマやバザーで売ってみてはいかがでしょうか?とっても素敵ですから~~d( ̄  ̄) ☆☆!いいね! (2024年06月12日 14時24分27秒)
こんにちは。
私は空にさえママさん達が住む家の上を包み込むようにかかった虹のこと鮮明に覚えていますよ。 写真を見せてもらったことをしっかり覚えています。 クラフトバッグもさえりんさんの気持ちを継いで、さえママさんが作られたいるのが素晴らしいなぁと思いながら拝見しています。 素敵なバッグがたくさんできましたね。 そして刈谷の講演会の後参加者の皆さんに買っていただけたんですね。 それをにじいろ会の活動資金にするとはなんと素晴らしい考えなんでしょう。 と言ってそんなに無理してせっせせっせと作られると疲れると思うのでさえママさんのマイペースでお願いします。 応援していきますね。 (2024年06月12日 14時28分02秒)
>障害者就労施設のメープルけやきで販売してもらい売上は寄付するとか、いろんな可能性を考えていました。
●すみません「メープルけやき」というのはそういう施設だったんですね? ふつうのレストランか何かだと思っていました。 >そんなある日、雨が降る中ひたすら紗愛理のカゴを作っていたら外から小学生が「虹が出てるよ!!」という声が聞こえて家の庭に出てみました。すると雨上がりの夕方の東の空には大きな虹が出ていました!! ●なんか嘘みたいな話に聞こえかねませんが、奇跡みたいなことが起こるときってそういう感動系アニメみたいなことが「本当に起こる」ものなんですよね。 >それからも理不尽で納得のいかない刑事裁判や民事裁判や誠意のない加害者との葛藤やいわれのない誹謗中傷など様々な苦悩がありましたが、 ●ダイレクトにココロに突き刺さるんですよね、そういうコンディションの時は。 針のムシロに座って、その針が時々悪意を持って突き上げてくる・・・みたいな。 「試練」とか言って簡単に片づける宗教団体もありますが・・・重要な(何の?)プロセスなんです。 >「にじいろ会」という名前にしたのはあの時大きな虹に励まされたからです。 ●それで「にじいろ会」なんですね? なるほどです ^^^) >あの時出来なかったさえりんのカゴのブランド化を、いつか私がもっと上手にクラフトバッグが作れるようになったら、さえりんの名前で出来ないかと!! ●やろうと思えば今すぐからでもできますよね! さえりんの名前を世の中に広めるわけですね? ●6/12 ぽち×2、完了しました ^^^)/ (2024年06月12日 14時56分53秒)
こんにちは、コメントありがとうございます。
悲しみの中から一筋の明かり、それがさえりさんのクラフトバックなのですね。 誠心誠意作ったものは、伝わるんです。いわゆる「いい仕事してますね」なんです。 さえママさんならブランド化するのできると思います。頑張って下さい!!応援します!! (2024年06月12日 17時11分10秒)
コメント有難うございました(^‐^)
「趣味と実益」ですね(^‐^)/ デザイン的にも売れるものだと思うので、無理をしない程度に作って欲しい人に提供できると良いですね(^0^)/ 桜の開花は近所なら把握できますが~遠い場所だと行った時の運です(^0^; (2024年06月12日 21時06分46秒)
おはようございます
クラフトバック作りが灯りを照らしですね。 (2024年06月13日 06時43分32秒)
さえりんちゃんの意志、何とか次ぎたいものね。
いろんな偶然が重なって、さえママさんのところにクラフトバックの材料が届いた。 そして作り方も。 作ってみたら、さえママさんの感性にぴたりとはまったのよね。 そしてこんなに素敵な作品がたくさん出来上がった。 素晴らしいね。 ネットで販売できるかも。 (2024年06月13日 07時00分39秒) |