無念
元厚生次官宅を襲撃した事件が気になって仕方がない。今日の新聞によると、「保健所に殺された犬の仇討ちが襲撃の動機」だという小泉容疑者に、取調官が「保健所の所管は厚生労働省ではない」と指摘すると、「エッ」と絶句したそうである。まったく、言葉がないとはこのことだ。誤った自分の思い込みで30年も恨みを持ち続けた挙句の殺傷事件である。犬のことだけが事件の動機だとは思わないけれど、これを知った被害者の家族の気持ちを察すると無念の一言だと思う。事件や事故に遭遇すると、人はよく運・不運というけれど、こんな理不尽なことがあってはたまらない。死んだ人はもう帰ってこられないのだから…。 舞鶴の女子高生が殺害された事件も犯人とおぼしき人が特定されたが、弁護士が出てきて迷走状態である。正義が勝つというのがあやしくなってきた。それにしてもこの事件を知ったとき、何で真夜中に15歳の女の子が出かけるのか理解できなかった。誰か止める人がいなかったのか?真夜中に一人で外出することが怖くないのか? 携帯電話の普及で、誰も介入することができない自分だけの世界を持つことができ、光と闇の表裏一体の未知の空間で、知らない人と話し、会うことも自由になったとはいえ、まだ15歳である。やはり、これも無念の一言である。 今日は雨、薄暗いこんな日はそれでなくとも憂鬱である。気分をかえて、明るい音楽を聴きながら美味しいものを作ろう。豊島のレモンおじさんがグリーンレモンを送ってくれた。柚子胡椒ではなくレモン胡椒を作ってみたら鮮烈な香りと辛さですっきりした。