テーマ:マンガあれこれ(293)
カテゴリ:マンガ
白い旗 水木しげる「白い旗」(講談社文庫) 毎年、夏が来ると、戦記物の本や映画を目にすることが多くなりますが、 今年は、水木しげるさんの作品でした。 表題の「白い旗」は、ちくま文庫の「幽霊艦長」にも 収められている作品。 「白い旗」の主人公は、水木さんの兄の親友だった、西大条(にしおおえだ)という 海軍大尉。 硫黄島の戦いにおける玉砕命令の突撃後、負傷して生き残った兵たちに対して、 やるべきことをやったとする西大尉と、再度の玉砕命令を出す上官や同僚たち。 日本人のメンタリティー、いまだに再度玉砕を命ずる方に流れる気がしています。 圧倒的不利な中、ルンガ沖夜戦などで勝ち続けた田中頼三少将・・水木さんは いたるところで高く評価されていますが、 この不敗神話を持つ海将を、陸の守備隊につける旧軍の人事には、唖然とします。 ≪死んだ人間は再び生きて返れない 過ぎ去ったあやまちは二どとくりかえしてはならない≫ <目次> 白旗 ブーゲンビル上空涙あり 田中頼三 特攻 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2010.08.08 22:24:58
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