カテゴリ:哲学・思想
鷲田小彌太「哲学を知ると何が変わるか」 講談社 1994年刊 哲学は、「未来を野太く生きようとする人にとって最適なのだ。 世界を変え、自分を改造しようという精神にぴったりなのだ。」 哲学とは、通俗的で、普遍的なもの。 ≪99パーセントの通俗を通って、はじめて、揺るぎない超俗の境域に たどり着くことができる。≫ ≪ニーチェは、キリスト教とデモクラシーと社会主義と科学に反発した。 しかし、同じ一つのものに対立したのだ。 多数者の凡庸な意識である。≫ ≪プラトンの理想は、まことにすばらしかった。 恣意と妥協ではなく、自由と規律が調和する社会である。・・ しかしである。 理想がどんなに美しく、それを実現する計画がどれほど精密で、 実際の手段がどれほど巧妙でも、 プラトンの「理想」と「計画」と「手段」は、すべて不適切である。 それが実現された暁には、想像を絶する悲惨が待ち受けている≫ プラトンは、科学=絶対確実な認識・・数学の上に哲学を打ち立てようとした。 しかし、 ≪絶対確実な認識というのは、数学がそうであるように、 フィクションなのである。≫ <目次> プロローグ 哲学を知る、を読むための準備体操 第1章 哲学とは、時代の意識そのものである 第2章 哲学がわからない、でもわかりたい 第3章 哲学というメガネをかけてみると 第4章 哲学は難しい、でも読んでみたい 哲学を知ると何が変わるか【中古】afb お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2011.05.15 19:58:34
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