カテゴリ:哲学・思想
絶対幸せになれるたった10の条件 [ 小川仁志 ] 小川仁志「絶対幸せになれるたった10の条件」 教育評論社 2013年刊 ○アランの幸福論・・ポジティブになる 「上機嫌など存在しないのだ。 気分というのは、正確にいえば、いつも悪いものなのだ。 だから、幸福とはすべて、意志と自己克服とによるものである」 幸福は、強い意志がもららす。 「音楽は、あらゆる例の中でもっともすぐれたものだ。 なぜなら、音楽が支えられているのは、声楽の場合でさえも、意志に他ならないから。 その後にはじめて快さが生まれるのである」 そして、 幸せな人と付き合うこと。 ≪幸福になれないと嘆いている人は、まず幸福な人を探してください。 幸せな人と付き合うことで、幸せが伝染するのですから。≫ ○ラッセルの幸福論・・没頭する 「幸福な人生は、不思議なまでに、よい人生と同じである」 「必要なのは、自己否定ではなく、興味を外へ向けることである。 そうすれば、おのずと、自然発生的に、おのれの美点の追求に専念している人なら 意識的な自己否定によってはじめて実行できるような行為が可能になるだろう」 興味を外に向け、対象を見つけて没頭すること。 でも、何もかにも手を出して、浮ついてはいけない。 「幸福な生活は、おおむね、静かな生活でなければならない。 なぜなら、静けさの雰囲気の中でのみ、真の喜びが息づいていられるからである」 ○ほどほどを心がける―アリストテレスの中庸 体と幸福との関係でいうと、運動は人を幸せにする。 体を動かすことで、気分は向上する。 つまり、体は心のスイッチみたいなものである。 そして、 よく寝ること。 アリストテレスによると、 睡眠は、一部の器官を休ませることではなく、共通感覚の停止であるという。 個別の器官だけでなく、意識そのものを完全に休ませる必要がある。 なぜ意識の完全停止が必要か? それは、意識には再生産が必要だから。 意識をいったんリセットすることで、人はまた幸せに生きていくことができる。 ・・一晩寝て忘れる。まずは寝てから考えよう、は正しい。 <目次> 条件1 ポジティブになる―アランの幸福論 条件2 没頭する―ラッセルの幸福論 条件3 信じる―ヒルティの幸福論 条件4 楽観的になる―エピクロス派 条件5 シンプルに考える―タオの思想 条件6 ほどほどを心がける―アリストテレスの中庸 条件7 気分転換する―パスカルの幸福論 条件8 受け入れる―ショーペンハウアーの幸福論 条件9 相対化する―プロタゴラスの相対主義 条件10 社交的になる―公共哲学の視点 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2016.10.16 10:03:38
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