カテゴリ:システム・ソフトウェア
ビッグデータの残酷な現実 クリスチャン・ラダー 訳 矢羽野 薫 ダイヤモンド社 2016年刊 著者は、2004年に開設された最大手の米国の出会いサイト「Okキューピッド」の創業者にして データサイエンティスト。 まず初めに、一般的に、大学や病院などでデータ分析の対象としているデータには大きな偏りがある、と指摘します。 そもそも調査対象となるのは、大学や病院関係者が中心であり、現実社会の見本となるデータセットとなっていないから。 「Okキューピッド」のビッグデータの分析からみえたこと・・ 一番有名な話は、「ウッダーソンの法則」なるもの。 女性が「最も魅力的」と思う男性の年齢が、女性自身の年齢に比例して上がるのに対して、 男性が「最も魅力的」と思う女性の年齢は、20~23歳の4年間に集中している((+_+)) でも、「現実的な選択」として、実際に男性が、婚活サイトで検索した女性の年齢は、 男性自身の年齢にきちんと比例している(^^♪ 20歳の女性を恋愛対象とする男性は、20~28歳くらいまでになっている。 「自分が自分の顧客になる」・・ データサイエンスには、自分が自分の顧客になる、という考え方がある。 自分が世の中に売り込むウェブサイトやソフトウェアについて、少なくとも自分で使いたいと思える 自信が必要になる。 そして、いまは自分のデータを自分で、ある程度分析できる時代になった。 気軽に利用できるアプリを使って、自分の人生の定量化の可能性を体験してみよう、って。 「インターネットにおける卑劣なヤツの作り方」・・ 普通の人間 + 匿名性 + 聴衆 = とことん卑劣なヤツ インターネットが持つ特徴、非同時性・匿名性・現実逃避・中央集権の欠如は、 インターネットを恐ろしいものにする。 自分がやりたいように振る舞い、言いたいことを言い放題で、責任はとらない。 その一方、否定的なコミュニケーションに対して、インターネットのおかげで ようやく建設的な反論ができるようになった、ともいえる。 <目次> イントロダクション ビッグデータは、あなた自身を語る 1.そして、何が私たちを結びつけるのか? 2.何が、二人を分けたのか? 3.自分らしさはどこにある? お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2017.02.11 11:33:25
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