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2015.01.17
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 今年は映画レビューもがんばることにしたのですが、あまりにも観すぎて存在すら忘れていた映画がありました。
 みなさんおなじみ『バック・トゥ・ザ・フューチャー』[1985年]でございます。

 私が高校生の頃にこの作品がビデオ化されまして、一時は友人宅に入り浸って毎日観賞していました。
 今思い返してみると、毎日観るだけのヒマな時間っつーやつが進学をひかえた高校生にあったのが驚きなのですが。
 
 毎日観ていると、当然のごとくセリフを耳コピできるようになり、博士とマーティ(主人公)のやりとりをマネしたり、ママ役のリー・トンプソンって見れば見るほど計算高くてヤダよな~(そういう役なんだが)などと盛り上がったりしたものでした。

 『バック・トゥ・ザ・フューチャー』は普通に観賞しても十分面白いですが、細かく観ればさらに楽しいという、一粒で何度でも美味しい作品になっています。
 子供から大人までこれだけ愛される映画もめずらしいですね。

 あまりに有名な作品ということもあって、いろいろな人がレビューや解説を行っていますから、今回はトリビア的な要素多めでお送りします^^。

わかりやすいあらすじ


 ロックミュージシャンを夢見る男子高校生。
 だが、自分の家族は全員ダサくてサエない。

 夜中に鳴る一本の電話。
 電話の主は超変人オタク博士。
 呼び出された場所にはスポーツカーを改造したタイムマシンが。
 試運転の模様を録画中に事件に巻き込まれ、高校生は逃げるように車の中へ。

 一心不乱でアクセルを踏み込んでいくうちに、30 年前にタイムスリップ。
 高校生は無事に現代に戻ってこれるのか?

みどころ


1. ジゴってなんだよ

 作品中、ジゴワット連発。
 脚本家が giga を gigo とタイプミスしたのが原因ですが、それでも電気、IT業界の人間が観ると今でも笑っちゃいますね。
 ハードディスクが大容量化している昨今、キロ、メガ、ギガ、テラは今では皆さんもかなり耳慣れていることでしょう。

2. こんな親イヤだと思ってもやっぱり親子

 双眼鏡で女の生着替えを覗き見する父親(当時 17歳)。
 イイ女を見かけると、思わず二度見する主人公(17歳)。
 ムッツリスケベとオープンスケベの差はあるにせよ、根っからの女好きはバッチリ遺伝しております。

3. ヒューイ・ルイスとピンヘッド

 80年代の音楽好きなら、ヒューイ・ルイスがオーディションの審査員役として登場していることに一瞬で気づきますね。



 主人公が所属するバンドの名前がピンヘッズ(The Pinheads)。
 皮肉にもヒューイ・ルイス・アンド・ザ・ニュースの『パワー・オブ・ラブ』のカバー演奏をするわけですが、その際にエディ・ヴァン・ヘーレン(後述)のギタープレイのモノマネをやり、うるせーの一言でオーディション落ちします。
 これが自身の音楽のうるささと、ヘヴィー・メタルの音楽性のうるささを二重に批判している面白いシーンになっています。

 ピンヘッドはクギや押しピンの頭の部分を指し、ヒューイ・ルイス自身が作品でクレジットされていないにもかかわらず、一瞬のシーンで観客を釘づけにしたというネタになっています。

 また、ピンヘッドにはアホ、ボケという意味もありますが、不良には Butthead (ケツ頭 = アホ、ボケ)と罵られるところがヘッドつながりで面白いですね。

どうでもいいトリビア


1. エリック・ストルツ

 『バック・トゥ・ザ・フューチャー』といえばマイケル・J・フォックスですが、当初はエリック・ストルツが主役にキャスティングされていたことは有名な話です。

 エリック・ストルツ演じる主人公マーティの貴重映像も25周年記念ボックスに収められています。



 撮影は5週間(実際は6~7週間)すすめられましたが、エリック・ストルツ自身が映画の雰囲気にどうも馴染まないこと、ギャグのセンスがイマイチなこと、異様なほど役にのめり込むタイプで他の共演者たちとの折り合いが悪化したことなどを理由に降板させられ、当時シットコム『ファミリー・タイズ』で大成功を収めていたマイケル・J・フォックスが起用されたという経緯があります。

 『バック・トゥ・ザ・フューチャー』が伝説の映画シリーズとなった今、エリック・ストルツはさぞ悔しがっていることでしょう。

 マイケル・J・フォックス自身がアイスホッケー選手を目指していたこともあって運動神経抜群で、作品の中で華麗なスケートボードテクニックを披露したり(一部スタント使用)、もともとギター好きもあってギターをあたりまえのように演奏できたり、そしてシットコム仕込みのジョークの間の取り方が絶妙ときたりしていますから、まさに彼が適任だったわけですね。

 マイケル・J・フォックスの顔立ちは、当時日本ではアイドル性のある顔と言われていましたが、北米では線が細くて、どこか表情が皮肉めいていて、男にしては声が甲高く、イヤミで信用ならないヤツというイメージだったりします。
 かの故淀川長治センセーも同じようなことをおっしゃっていましたね。
 皮肉にも、同じような顔つきのエリック・ストルツもそういうイメージに当てはまってしまうわけですが。

 また背の低さは俳優としての存在感に影響するため、主役クラスの俳優としては大成しにくいという問題もあります。
 それらのネガティブなイメージを払拭したのが、彼自身の演技力とジョークのセンスでしょう。

 ここでエリック・ストルツの名誉のために申し上げておきますが、彼も俳優として一流であることには間違いありません。
 『マスク』[1984年]では顔の肥大化が止まらない病気の青年を演じきっていましたし、『恋しくて』[1987年]ではフツーの爽やか青年、『パルプ・フィクション』[1994年]ではラリッてるヤクの売人を脇役として好演していることも記憶に新しい方も多いことでしょう。

2. ヴァン・ヘイレン

 高校生の憧れのギタリストはエディ・ヴァン・ヘイレン。
 オーディションのギターリフ、ジョニー・B・グッドで暴走ギタープレイをかますのもエディの影響。
 そして、1955年の父親の寝室に忍び込み、スター・ウォーズのダース・ベーダーになりすまして爆音で聴かせたギターソロもエディ・ヴァン・ヘイレン。

 このときに使われた携帯カセットプレイヤーが SONY のウォークマンではなく、アイワなのも、観る人をニヤリとさせますね^^。
 カセットテープのラベルをよく見ると、VAN HALEN の上に小ぃーさく EDWARD と書かれているのが確認できます。
 曲名は Out The Window で、映画『The Wild Life』[1984年]の挿入曲にもなっています。

 しかも『The Wild Life』に前述のエリック・ストルツが出演していますので、結局『バック・トゥ・ザ・フューチャー』と決別できなかったという皮肉な展開でございます。

3. チャック・ベリー

 チャック・ベリーは 1950年代の伝説的な黒人ロックミュージシャンとして世界的に有名で、演奏中にギターを抱えたまま腰を落として歩くダック・ウォークがトレードマークになっています。

 作品の中でも、ジョニー・B・グッドを演奏中にマイケル・J・フォックスがダックウォークを披露していますし、彼が演奏したこの曲が当時としては斬新だったために、バンドマンが電話を通して聞かせた相手がチャック・ベリーだったというオチになっています。

 マイケル・J・フォックスがステージで曲を披露してから 3 年後の 1958年にジョニー・B・グッドが発表されるやいなや空前の大ヒット……になるわけですが、この展開は傍から見れば他人からパクッた曲がヒットしたということにもなるんですけどね。

 1989年にチャック・ベリーが来日したときのことは、かなり強く記憶しています。
 チャック・ベリーのほか、ジェフ・ベック、スティーヴ・ルカサー、そしてそしてバッド・イングリッシュの、今考えると超バブリーですんごい組み合わせのライブだったんですよ。

、ご高齢にもかかわらず、ステージを端から端まであのダック・ウォークで歩きまわり、ステージの端でゼエゼエしているのを見たときはもうヤバいんじゃないかと思いましたが、88歳になった今も健在で、現役ギタリストとして活躍中ということですので、嬉しいかぎりですね^^。


 不良役が実は陽気なコメディアンという内容も盛り込みたかったのですが、一万字に達してしまったのでこれで終わります。


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最終更新日  2015.01.18 20:15:43


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