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ショップハンター

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2019.02.02
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カテゴリ:絶対買わなきゃ損
​​ 死ぬ前に、というと縁起でもないと思われるかもしれませんが、生と死はいつも隣り合わせでございますよ。

 私も過去に何度か死にかけたという経験をしてからというもの、生きている間にできるだけやりたいことはやっておこうという意識に変わっていったんですね。やらなかったことの後悔は大きいものですから。

 前置きはこれくらいにして、今回はヴァーチャル・リアリティ(仮想現実)、略して VR 体験について語ってみます。

 もう VR をバリバリ使いこなしている方には何のメリットもない内容になりますが、ここでは  VR ってよくわからない、VR は自分には必要なさそう、と思ってらっしゃる方のために、VR で何が変わるのかについて私の体験をご紹介したあとに、VR 鑑賞のために必要なものについてご紹介します。

VR(仮想現実)とは


 目の前に広がる空間をあたかも現実のように見せる技術のことを仮想現実といいます。現時点では、360°方向に撮影可能な機材を用いてあらかじめ撮影しておいた映像をスクリーン上に引き伸ばして投影することによって、上下左右前後のあらゆる方向に疑似的な空間を作り出すことで仮想現実の体験が可能となっています。



 早い話、視覚をダマして楽しむための技術ですね。

 視覚体験が売りの VR ということもあり、360° スクリーンの映画やビデオなどの映像コンテンツから、ゲームやチャットにいたるまで、どちらかというとエンターテインメント性が強調される傾向にありますが、最近は開発がすすみ、前述のチャット機能を拡張した形でリアルタイムの仮想会議までできるように進化していますから、遠からず時間と戦うビジネスの場にも仮想現実が取り入られるようになっていくことでしょう。


 世界とリアルタイムでつながり、会議室の全員の顔を確認しながら商談を進めらますので、移動のための時間が不要となり、契約がらみの案件でもスピーディに進められるようになっていきますから。

 このように考えていくと、仮想現実は近い将来エンターテインメントの枠を越え、日常業務や日常生活に浸透することはほぼまちがいないでしょう。そのような可能性を感じさせる技術です。

VR を体験してわかったこと


 VR 体験をすると、まず最初に思うことがあります。

​ もっと早く試しときゃよかった

 今まで人生損していたなあ、というのが正直な感想です。

 乗り物しかなかったディズニーランドに故マイケル・ジャクソンのキャプテンEO施設ができたときの衝撃に近いかもしれません。
 ほとんどの人が 3D 映像を体験したことがなかった 80年代に、その先駆者的な 3D 娯楽施設として長年多くの人々の目を楽しませてくれました。

​ 参考リンク:キャプテンEO

 このように遊園地でも類似の体験ができる施設はありますが、フォーマットが固定されていますし、一回体験できればもういいというところでしょう。
 先日当ブログでお話させていただいた、ユニバーサル・スタジオ・ジャパンのハリー・ポッター・アンド・ザ・フォービドゥン・ジャーニーでは、仮想現実がふんだんに盛り込まれていたものの、映像の粗さが仇となり VR 酔いしてしまいました。

 参考記事:​ミラクル・ユニバーサル・ヘッドフォン

 ところが、必要な機材さえあれば、あとはコンテンツを用意するだけで、好きな時にいつでも VR 体験ができるようになりました。

 決まったフォーマットにとらわれず、好きなものを好きな場所でいつでも楽しめるようになったのは、大きなメリットだと思います。
 もう遊園地も映画館も要らないという人も増えているのではないでしょうか。

VR 体験のために必要なもの


 VR の魅力は何となくわかったけど、高いんでしょ?と思ったあなた、ちょっと待ってください。

 やろうと思えば、スマホさえあれば 100円程度のコストでも VR 体験ができるんです。

 ですから、興味が少しでもあるのなら、試して絶対に損はないというのが私の持論です。
 おっ、と思った方は読み進んでみてください。

  • お手軽コース:スマホで VR 体験​

    前述のとおり、スマホがあれば 100円からでも VR 体験ができます。
    規模がやや大きい 100円ショップに段ボールの組み立て式 VR ゴーグルが売られていますので、それを使う手です。
    私も近所の 100円ショップで探してみましたが、残念ながら置いてませんでした。

    Google 公式サイトでも VR ゴーグルの型紙デザインを配布していますので、その寸法どおりに段ボールを切り、レンズをはめればできあがり。工作が好きな方は自作してみてもよいでしょう。

    参考リンク(Google 公式サイト):​Get your Cardboard​ [英語]
    ※ ページ下方の Build if Yourself のところから型紙をダウンロードできます。

    段ボールのゴーグルはネットでも買えます。ネットで販売されているものは 1000円前後のものが多いですが、手っ取り早く試したい方は覗いてみてください。



    私は最初はこのプラスチック製 SAMONIC ゴーグルを試しました。



     外箱はこんな感じ。

    SAMONIC ゴーグル外箱

    外観はこんな感じです。本体のほかに英語のマニュアルと、bluetooth コントローラー、レンズ用クロス、あと撮り忘れましたがイヤホンが付属してきました。

    SAMONIC ゴーグル

     レンズ部はこんな感じです。顔に接触する部分には柔らかいクッションがついており、頭部にもクッションパッドが付いていますので、値段のわりには作りはしっかりしています。
     ただ、レンズが安っぽいプラスチックなのは何とも残念でございます。
     これでも使えるので問題はないんですが。

    SAMONIC ゴーグルレンズ部

     つかいかたは、ご覧のようにスマホで準備した 360° VR 映像をフタのところにセットして、あとは覗くだけ。

    SAMONIC ゴーグルへのスマホの装着方法

     すると、あらふしぎ、あなたの目の前に 360°の映像が広がります。
     前後左右上下でぐるりと映像を確認できますので、手始めにジェットコースター映像なんていかがでしょうか?
     スマホとコントローラーを bluetooth でペアリングすれば、コントローラーを使って映像コンテンツや簡易的なスマホの操作もできます。

     YouTube にもたくさんの VR 専用映像が用意されていますので、ぜひ試してみてくださいね。

     参考リンク:​YouTube のバーチャル リアリティ チャンネル

     ピントの合わせ方は、左右のツマミで距離、上部のダイアルでレンズ位置を調整することによって行います。

    SAMONIC ゴーグルのピント調整方法

  • 本格コース:専用ゴーグルで VR 体験

     私は上記のゴーグルを 2か月ほど試しましたが、スマホをセットするのが面倒、スマホが重い、スマホに傷をつけたくない、ピント合わせが面倒、視力が悪化しそう、コンテンツの操作性があまりよくないというもろもろの理由から、こちらの VR 専用ゴーグル Oculus Go 32GB を購入しました。
     
     単体で動作するため、スマホが不要となります。
     価格は 2万5000円程度でした。先ほどの 100円からできる、という話題から比べると大幅なコストアップですが、上記に挙げた買い替えの理由のうち、​視力が悪化しそう​、というのは絶対にカネには換算できない身体的デメリットと考えました。
     もともと Oculus Rift が商品化される前(開発段階)から我が家で話題にしていたアイテムでしたので、試すタイミングとしては良かったかと思います。

     外観はこんな感じです。

    Oculus Go 外箱

     箱から取り出したところ。
     親指トラックパッド付のコントローラーが付属しています。

    Oculus Go 外観

     本当にさりげない気づかいですが、コントローラーの下についているループは使っているうちに便利さがわかってきます。
     ゴーグルを装着している間は外部の視界が遮断されてしまうため、コントローラーの場所がわからなくなりがちですが、このループを手首にかけておくことによって、コントローラーをいつでも手元に置いておくことができるのです。

     レンズ部はこんな感じです。レンズは高級仕様で厚みがあり、左右のレンズの間に装着状態の感知とピントの自動補正を行うためのセンサーがついています。
     この自動補正によって、ピント合わせの手間がほとんどなく、映像を見ているうちにピントが合わなくなったりすることもないため、厚手の眼鏡をかけている方でもストレスなしでクリアな映像を楽しめます。

    Oculus Go 内観

     こちらが Oculus Go と先ほどの SAMONIC ゴーグルの比較となります。
     Oculus Go のほうがレンズ位置が遠いことが確認できますね。
     SAMONIC レンズのチープさが際立ちますが、ヘッドバンドは Oculus Go もなかなか残念な感じではあります(ゴムベルトなのでいずれ伸びますな)。

    Oculus Go と SAMONIC のレンズ部比較


     Oculus Go にはブラウザ機能が付属していますので、先ほどの YouTube 映像ももちろん楽しめます。

     まだ日本語入力に対応していないのがネックとなっていますが、設定を少し変更して日本語検索させる方法もあります。

    参考記事:​【仮想現実】Oculus Go で日本語が使えなくて困ってる人向けの情報

     私はタブレットと Oculus Go をペアリングすることによって、タブレットに保存してある映画やドラマなどを Oculus Go の大画面で楽しんでいます。

     もう使わなくなったスマホや、Amazon Fire タブレットなどの安価なタブレットでも Oculus Go とペアリングして大活用できるようになりますので、映像鑑賞をメインの目的にしたい方は 32GB バージョンでも十分でしょう。

     スマホ用の VR ゴーグルは巨大スクリーン一画面を投影する感じですが、Oculus Go はさらに奥行きのある環境の中に巨大スクリーンを設置して映像を投影したりすることもできますし、360°ビューで視界全体をスクリーンにしてしまうこともできますので、もちろん機能的には Oculus Go に軍配が上がりますね。




    参考リンク:​Oculus 公式サイト​ [英語]

     Oculus Go の魅力や使用感についてはいずれ機会をみて記事にしたいと考えています。​


VRで体験できること(メリット)


​ 以下、VR 体験でこれはよかったと思えることを挙げていきます。
  1. 自分が映像の中に入り込める(没入体験)

     360°ですから、見渡すかぎり砂漠体験ができたり、古都の旅行体験ができたり、ジェットコースター体験で本当に酔えたり(酔いたくない)、いろんな方向からゾンビに追いかけられたりします(追いかけられたくない)。





     男性ならいろんな美女とムフフみたいな疑似体験もできます(以下省略)。

  2. 巨大スクリーンで映像を見られる

     360°ビューコンテンツであれば、視界がすべてその映像になりますから、上記の没入感を楽しめますが、180°ビューであれば、テレビ番組、映画、ビデオなどのコンテンツを目の前の巨大スクリーンで楽しむことができます。

     一度このクリアな巨大スクリーンで映像を鑑賞してしまうと、もうテレビはいらないやと本気で思えるようになってきます。
     アニメがお好きな方も、どっぷりとアニメの世界に浸れるのは面白い体験になることでしょう。360°コンテンツならストーリーの中に自分が入れますから。

  3. 現実逃避ができる

     視界に邪魔なものが入ってきませんので、たとえば 4畳半一間のアパートが一瞬でリゾートホテルになったり、豪邸の一室になったり、森林の中になったりします。これにより、ストレス解消が期待できます。
     エンターテインメントというよりは、作業や勉強の集中力をアップさせたり、癒し効果目的で使うアイテムとしても活用できると思います。

VRのデメリット


 ここまで VR の魅力について語ってきましたが、VR 体験は人生に必要とは思うものの、VR の技術もコンテンツも発展途上であるという印象は否めません。

  1. VR専用のアプリや映像コンテンツが少ない

     映像を作るにも機材にもコストがかかるため、これはしかたがないのかもしれませんが、VRだからと映像選び放題、ゲームし放題という過度の期待は抱かないほうがよいでしょう。

  2. 長時間の視聴ができない

     VRは仮想現実を強制されるもののため、目と頭がかなり疲れます。時間を決めて楽しむのは問題はないと思いますが、目の保養のためにも長時間の使用は避けた方がよいでしょう。

  3. 他の作業ができない

     ながら族にはこれはとても厳しいです。私も普段は2、3の作業を同時に行っているので、VR映画オンリーだけに時間を割くのは時間の無駄に思えてきます。

  4. 危機感の低下により、思わぬ事故につながる可能性がある

     コンテンツを楽しむ方の多くが屋内にいることになると思いますが、バランス感覚を失って倒れたり、家具やドア、床に置いてあるものなどにつまづいてけがをしたりすることがあります。



    また、ヘッドフォンを着用していると周りの音が聞こえなくなるため、電話やインターフォン、警報などの重要な音を聞きのがしてしまう可能性もあります。

  5. 高画質でないとやってられなくなる

     一般的なテレビモニタに映る映像であれば、少々画質が悪くても我慢して視聴できるものですが、VR は画質が粗いと視界全体がボヤけてしまい、とても見れたものではありません。
     とくに 360°ビューのコンテンツは目の毒になり、VR酔いの原因にもなります。
    ※ Oculus Go が 4K 対応でないのは残念なところでもあります。

​ 現状の VR が良いことづくめでないことは十分にご理解いただけたのではないでしょうか。

 もっと技術が発達して高性能のモデルが出るまで待つ、コンテンツが充実するまで待つのもありでしょうが、いずれ実際に体験された際に、やはりこのように思うことでしょう。


​ もっと早く試しときゃよかった



 こちらの記事もどうぞ。
 続編:​【仮想現実】Oculus Go で日本語が使えなくて困ってる人向けの情報
 活用編:​【仮想現実】VR で筋トレ生活
 Oculus Quest を買うべきか:​【クソレビュー】今のところ Oculus Quest より Oculus Go がマシな件


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最終更新日  2019.08.14 23:32:49


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