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<第2171> 2013年07月10日 発行
前回の続きになります。 「本当の自分」に至ることが最大限のパワーを発揮できる!そのために、思考の奴隷状態から脱出するための色々な方法を書いて見ます。 読書百遍意自ずから通ず!ということわざがあります。この出典は、魏の学者董遇が、弟子入りを申し込んだ者に対して言った「読書千遍、其の義自ら見る」ですので・・・。 本来は、読書千遍だったのです。 それが、後世の知識人がいくらなんでも、千回は無謀だろう?と、判断して、百篇になったものと思います。 この百遍でも論外という人もいると思いますが、エゴの煩悩を黙らせるためにも、千回は必要なのかも知れません。 エゴの抵抗は予想以上に強いものがありますから、百回よりも千回のほうが効果があるのです。 もしも、このことわざが出典通りに千回だったら、日本の歴史は変っていたかも知れません。 一昔前までは、プロの歌手が作曲家から新曲の歌をもらう時は、1000回歌い込みなさい!と言われたそうです。 これも、エゴを捨て去り、最高のパフォーマンスを発揮するためですね。 野球に、1000本ノック!とか、 一球入魂!という言葉もありますが、そんなの無意味で時間のムダ!と思っている人には、野球に関しては、輝かしい成功はないと思います。 ひたすら見る! ひたすら読む! ひたすら念じる!・・。ひたすら同じことを繰り返す! これらのひたすら・・・の行為には、合理性や効率などはありません。 目的が違うところにあるのです。 一般常識どころか思慮分別までも度外視したものでなければ、マナ識の支配から逃れられず、「本来の自分」にはたどり着けないのです。 禅の公案も、ひたすら考えるのですが、正解がない問題に、答えを求めて何年も考えつづけるのですから、一般の人から見れば、これほど不合理な修行法もありません。 けれども、正解のない公案をひたすら考えぬくことによって、理屈を突き抜けるところに意味があるのです。 有名な公案に白隠さんの隻手の音声(せきしゅのおんじょう)というのがあります。 ・両手を打ち鳴らせば音が出る。されば、片手の打ち鳴らす無音の音を聞いてみよ。 という、まともに考えてみれば、何年経っても片手だけで鳴らす音など聞くことはできません。 けれども、この矛盾した考案をもとにして、自分の考えも根底から考え直し、柔軟にして、悟りに至るために取り組むのです。 白隠さんは、この「隻手音声」の公案は、「無」字や「本来の面目」といった公案を突きつけるよりも、はるかに効果があると述べています。 それでは、この「片手だけの音」はどうすれば聞くことができるのでしょうか? たぶん、何年間もひたすら考え込むと、雑念も消えて、マナ識のエゴの支配から解き放たれ、理屈を突き抜けた状態になると思います。 あるいは、万策尽きて、どうすれば解けるのか?と、自問自答しているうちに、本来の自分がヒントを与えてくれるような気もします。 日本画家のように、何年間も、ひたすら川を見ていたように、ここでは、ひたすら考えていると、思考が停止して、本来の自分とひとつに調和したときに、見えてくるもの(気づき)があり、それが答えになると思います。 今まで自分だと思っていた思考が停止すると、本当の自分の思考が出てきますから、世の中の見方が180度、変るのです。 あるがままに見ることができて、すべてがワンネスの世界ですから、自分も「片手だけの音」も一つに成ってしまいます。 自分を戒め、心の乱れを制して、知恵に達するのが仏教の教えですから、本来公案は「自己の本心」を明らかにする手段である!と、わかるだけでも、素晴らしいことです。 現代人のほとんどは、自分と思考は同じと考えております。つまり、言葉や概念にがんじがらめに囚われていること自体に、気がついていません。 頭に浮かんでくる思考は、自分と同一視しておりますから、いつまでもエゴの思考の奴隷状態のために苦しみが耐えないのです。 私達は「常識」「こうあるべき」と思っている思考や概念を一つ一つ払い去る事で、その束縛から離れることができて、「本当の自分」に近づき、自由になれるのです。 そして、本来公案は「自己の本心」を明らかにする手段である!とわかれば、ひたすら考えることも苦では無くなります。 肝心なことは、公案を頭であれこれ考えても解けるものではないので、公案そのものに成り切ってしまうことを、全身全霊を挙げて内なる存在=本当の自分に意識を向けるのです。 そのためには、ひたすら念じる!ことが、無心になり、今の心になるのですから賢明な解決策だと思います。 千年に一人の天才が推奨している方法ですから励んでくださいね。 ============= ありがとうございました。 ======== アプリの新しい宣伝方法!誰でも自由な時間に簡単にできるスマホで副業は、▼スマホでアクセスしてください。 毎日コンスタントにメールが届き、隙間時間に取り組めるポイントサイトは、▼スマホか携帯でアクセスしてください。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2013.07.10 19:11:58
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