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カテゴリ:読書・コミック
22巻のお題は明治維新と不平士族の反乱が中心。
明治維新は西洋に追いつけというのをスローガンに西洋化政策を次々と行った政府ですが、その裏では元武士の士族の不満が爆発し反乱も起こっていた・・という時代。廃藩置県、鉄道の開設、徴兵制等の政策、政府の人間模様を紹介していく構成。 明治初頭に岩倉具視を中心とした使節団がアメリカ・ヨーロッパへと留学してるが、その詳しいことは割愛され、日本に残った西郷隆盛・井上馨・大隈重信などの留守居政府が行った政策が最初の章で取り上げられ、朝鮮との国交問題が発展して政府内部で起こった「征韓論」を巡る話がかなりのページ数が割かれていて、征韓論の裏で起こった官吏の辞職話、征韓論反対を唱えた大久保利通は西郷を追放した裏、征韓論には反対しながらも朝鮮を武力で開国させたりしていたという話とかは興味深い内容。 不平士族の反乱編では江藤新平が関わったとされる「佐賀の乱」と江藤の人物像をまず紹介。 江藤は長州出身である井上馨、山県有朋が引き起こした賄賂事件の話と反乱勃発の裏、反乱鎮圧後の政府の対応が非情で今では考えられない対応をしていたことは驚きです。(すぐさま死刑とかでっち上げの罪状を並べて死刑とかおかしいって言うのは平和ボケしている証拠だとも思いますが) 西南戦争編では戦況の詳細が書かれていて、西郷の采配ミスとしか思えない指揮、彼の最期が詳しく書かれていたのは目から鱗でしたね。 西南戦争と大久保暗殺の謎 逆説の日本史 22 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
Sep 30, 2016 11:48:13 PM
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