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カテゴリ:モーターホームでの旅行記
富士山よりも高いところを歩き終え、ブリッスルコーンパインの森へ向かう途中の道。 森林限界を超えていて高い木がまったく生えてない景色もなかなか良いよね! 前回の記事に「標高が高いから紫外線度も高い」と書いたら、何人かの方から質問を頂いた。 下界では空気中に含まれる水の粒や埃やチリなどで太陽から出た紫外線は発散されて弱まる。が標高が高くなると太陽に近づき、日の当たる角度が変わるのもあるが、空気が澄んでいる分太陽から出た紫外線が発散される事無く降り注いで来るので紫外線量が増えると言うわけである。実際に太陽から出ている紫外線量は同じなんだけどね!? ちなみに1000m上がると紫外線の量は10%多くなる。 気温は100mで0.5度下がる。当然1000m上がると5度下がる計算になる。 酸素量は平地が100%とすると1000m地点では88%しかなくなる。3500m地点では64%しかない。 気圧も下がるので当然お湯の沸点も下がる。なので高地での料理にはちょっとテクニックが要る。 ちなみに高地で炊飯器は使えないので要注意!! まぁうんちくはこれくらいにして・・・ これがホワイトマウンテンと言われる所以・・・ほら白いでしょ?この白い山に生えているのがブリッスルコーンパイン(イガゴヨウマツ)ここはPatriarch Groveと呼ばれるビジターセンターから12マイル北西に進んだ所にある森。
この松の木は標高2500mから3300mにしか生息していない。標高がそれだけ高いということは、紫外線量が多い上、気温は低く、乾燥も著しい、勿論風も強い。 でもこの木はそんな環境を好んで(?)いる。それだけ標高が高いとライバルとなるほかの植物が無い上、酸素が少ないので山火事が起きてもあまり燃え広がらないらしい。なので6000年もの間生き残る事ができた。 葉は紫外線を反射するようにみっしりと生え、葉の一生は40年から50年。寒さには耐えるしかないが、水が無いので、過酷な乾燥に耐えるため、自分の体の一部を枯らし、生命の維持をする。 だから半分は枯れているように見えても、半分にはまだ青々とした葉が生えている。 この赤い部分はこれから大きくなって松ぼっくりが出来る。
次回はこの森の中でも一番の長寿の木を探しにいきます。 【つづく】
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