スパ郎の旅日記

いよいよ師走、心なしか世間が慌ただしくなってきた中、
今年最後の歌舞伎座おデートに行ってきた。



今日の午後の部の演目は、通し狂言『雷神不動北山櫻』。

歌舞伎十八番の『毛抜』『鳴神』『不動』の3演目は、
今まで何度も上演されてきたが、歌舞伎座で通しで
上演されるのは初めてらしい。



十八番の部分を楽しむのもいいが、隊長たちみたいに
歌舞伎素人には、通し狂言のほうが人間関係や背景が
解りやすくて助かる。

さて、今日のお席は西の桟敷4番、花道に近く、役者さんが
花道で見得を切ったり、演じる時に目の前になるお席だ。



早速、筋書であらすじと配役をちゃちゃっと予習。

この予習をしておくと、芝居に入り込みやすいのだが、
横着な巫女様は、『読んでもわからないからあらすじ教えて』
とのたまわく。

今回の見どころは、なんといっても市川海老蔵五役相勤申し候
という海老蔵が、鳴神上人、粂寺弾正、早雲王子、安倍清行、
不動明王の五役を演じ切る海老蔵の為のお芝居のようなものだ。

そして、それに『雲の絶間姫』演じる玉様はじめ、ＬＯＶＥちゃんや
中村獅童が絡み、まさに豪華キャストによる見どころ満載の
お芝居なのだ。

そうそう、今日のお弁当は安物のお寿司。。。



うーん、前回の三越の地下のお魚屋さんのお寿司のほうが
美味しかったなぁ。。。失敗。

それにしても、海老蔵さん、上手いなぁ。。。観客をひきつける
力を着実に付けてきている感じだ。

そして、ここのところ多い、人間国宝の玉様と海老蔵さんの共演。

息がぴったりと合っていて、今の歌舞伎で一番のコンビなのでは
ないだろうか。

ともあれ、亡き会長の残してくれた玉様とのご縁、ボスが
引き継いでくださったおかげで、こうして素人なりに今回も
楽しく観劇させていただきました。

ありがとうございました。