テーマ:パイプたばこを吸おう(1844)
カテゴリ:パイプ煙草インプレ
![]() ピーターソンのパウチ物の続きで今回は「コーンメイラブラック」を吸っています。この煙草を最初に吸ってレポートしたのは、2016年3月の事でした。 これはチェリー系の着香煙草なのですが、如何にも人工的な香りになりがちな数々のチェリー系着香煙草の中でも、とても自然な感じの味と香りになっているのが印象的な煙草で、私としてはチェリー系の中ではトップクラスの仕上がり具合だと思っています。とは言え、ちょっと深い着香で、ベース煙草の姿は殆ど見えてこないので、ラタキア至上主義の方とかバージニア原理主義の方とかには余りお薦め出来ないかも知れません。 パイプ煙草の世界では一つの定番となっているチェリー系着香なのですが、日本に於ける人気はそれ程高くないような気がします。確かに着香好きの私でも、抵抗感があるという所までではありませんが、チェリー系の着香煙草については優先的には吸いたくなりません。煙草が元々持っている味わいとチェリー系の味わいでは、相性が余り良くないと感じているからです。その辺はメンソールの紙巻煙草に対しての感覚と同じで、着香とベースの味が互いに打ち消しあうようなぶつかり合いをしているように見えてしまいます。 ところが、紙巻煙草の世界に於けるメンソールは大変に人気があり、各社から多くの銘柄が出ていると伴に、販売量もかなりのものです。対して日本のパイプ煙草界に於けるチェリー着香は、銘柄数はそこそこあるものの、話題に上る事は少ないですし、販売量も多くはなさそうに見えます。この違いは、一体何に由来するのでしょう。 もしかしたら、ユーザーが煙草に求める物が、紙巻煙草とパイプ煙草では違っているのかも知れません。パイプ煙草では煙草に味わいを求めているのは明らかだと思いますが、紙巻煙草では味わい以外の何かをユーザーは求めているのではないでしょうか。私も昔は紙巻煙草だけを吸っていましたが、その時私は煙草に味わいなどという物は求めていなかったように思います。紙巻煙草を吸うという習慣から得られる「間」とか「気分転換」、或いは口寂しさを補うツールとして紙巻煙草を吸う・・・。そういう感覚です。 そう考えると、紙巻煙草では気分転換しやすくする強いメンソールは歓迎されるでしょうし、逆にパイプ煙草に於いては元の味わいをかき消してしまう強いチェリー着香は好まれないという事になります。 同じ煙草の葉っぱでも、吸い方によって好まれる着香内容が違って来るというのは、非常に興味深い話です。 [興味深い煙草ブログは此方 Click!] ![]() ![]() お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2023.05.17 17:30:07
コメント(0) | コメントを書く
[パイプ煙草インプレ] カテゴリの最新記事
|
|