テーマ:パイプたばこを吸おう(1809)
カテゴリ:パイプ煙草インプレ
今回はコップ社(旧コールハス社)の今年のイヤー煙草「イヤーオブザドラゴン」を吸います。昨年版の「イヤーオブザラビット」は、2023年3月にレポートしてますから、今年もほぼ同じ時期でのレポートという事になります。 缶には赤地に金色で竜の絵と「龍」の簡体字である「龙」という文字が入っています。もう完全に中国向けですね。(笑) まぁ、市場規模が日本より遥かに大きいでしょうから、こうなりますわなぁ。 それでは早速開けてみましょう。 開封時の香りは甘酸っぱいフルーツ系です。でも、これ何だろう・・・。同梱のカードに書かれた着香内容は「Star fruit」とあります。・・・スターフルーツなんて、私は食べた事がありません。orz カットはリボンとラフがメインで、僅かにキューブカットが混ざっています。やはりカードに書かれたブレンド内容は「Cube Cut Virginia | Virginia」となっていますから、着香ストレートバージニアという事になるのでしょうか。少なくとも黒いブラックキャベンディッシュの類は見当たらず、割りと均一な明るい茶色の葉ばかりです。湿気は普通です。 これを火皿内径20mmのパイプに詰めて着火しますと、開封時と同じ香りと、何かの果物で甘味を加えた紅茶系の味が来ました。カードに書かれた着香内容と葉組に納得が行く喫味です。黒くなるまでは熟成させていないバージニアへの着香という事で、バーレー葉への着香と比べると、着香の深さとしては浅くなりそうだと予想していましたが、実際に吸ってみても、そんな感じです。非着香バージニアの紅茶系の味が、かなり明確に感じられます。 火付きと火持ちは普通で、特に難しい所はありません。キューブカット混じりなので、そこで火付きが悪くなりそうなのですが、それのブレンド割合が少ないので、意識する程の火付きの悪さになっていないのでしょう。 喫煙中盤も序盤と同じ喫味が続きますが、バージニアの糖分によるアルカリの刺激が少し出て来ました。やはり着香感は厚くなく、バージニア本来の喫味と上手く同居しているような感じです。こういう喫味なら、バージニア原理主義の方でも楽しめるのではないでしょうか。 喫煙終盤も殆ど喫味は変わりません。着香感が厚くないのに、ここまで着香感を継続できるのは、ちょっと驚きです。着香の強さと継続性とは別の物だという事なのでしょうか。興味深い喫味です。 という事で喫煙終了。後味はフルーツ味の紅茶で、残り香は独特のフルーツ系でした。 全体的に見て、バージニアの味わいと着香の味わいが上手に最後まで同居している美味しい煙草だったと思います。 着香煙草と言えば、糖度が低く、味が浸み込みやすいバーレー葉が使われる事が多く、且つ、それを真っ黒になるまで熟成させたブラックキャベンディッシュがまず思い浮かびますが、今回のコップ「イヤーオブザドラゴン」では、バージニアに着香し、尚且つ黒くなるまでは熟成させないという方法で作られています。それで着香とバージニアの味わいが同居するという喫味になっている訳ですが、それがここまで楽しめる結果を生むとは驚きです。多分、稀な好例なのでしょうが、こういう作りのレギュラー品がもっとあっても良さそうだなと思います。 [楽しめる煙草ブログは此方 Click!] お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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