喉元過ぎれば

「何か珍しい電車でも走るんですか？」

「ぜーんぜん珍しくないんです、いつもどーりの普通の電車です。」
仕事中に見つけた撮影場所、農家の方はちょうど田植えで忙しい中、車を停めさせてもらい撮影中の会話です。何はともあれ農作業の邪魔には絶対にならぬよう。
まぁ来年には置き換えとなる車両ですが、いつも通りの青い電車を撮ってみたかった・・。

今日は丸山千枚田の虫送りの日、多分混むんだろうなと思いつつもその風景を見てみたくクルマを走らせます。
撮影場所に到着すると、とある男性から
「あのぉ・・何年か前に名古屋でドクターイエロー撮られていませんでしたか？」
前どころか、ほぼ毎回と言っていい程撮っていましたが、そうなんです。イエローが車両基地にイベントで来た時に隣で撮影されていた方でした。758号を見て気づいたらしく、私よりも存在感のある758号・・・凄いね・・。

夕暮れの千枚田、撮影開始です。

前回訪問時には田植え前だった棚田も稲が育ち始めています。

そして「虫送り」の始まり。鐘を鳴らし題目を唱えながら田圃の畔を歩きます。
今のように農薬を散布することが無かった時代、虫に食べ物を荒らされぬよう祈りを込めた風景です。

露光間ズームで何となく遊んだりしました。
今回の虫送り、花火の打ち上げもあります。

まずは一発目、広角で撮ります。実はライブコンポジットで全体を撮り込むというさりげない工夫。
ブッシャーと勢いよく花火が水平方向にぶっ飛びます。

二発目の花火は、一発目の飛翔体の軌道を確認の上、アップにして撮ります。

幻想的な棚田の風景でした。