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2020.05.17
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カテゴリ:読書
僕が「幸福の科学」という宗教団体のことを知ったのはいるのころだったか。大学2年くらいのころ,たぶん2004年前後くらいには,友人が「幸福の科学」にハマっていたのを一歩引いた目で見ていたから,このころにはネットか何かで知ったように思う。
『金田一少年の事件簿』でおなじみのさとうふみや先生が布教のための漫画を書いたり,政党まで作って国政に出たり話題に事欠かなかった。そんな幸福の科学の教祖,大川隆法の長男がYoutuberになったという話は聞いていたけれど,書籍を出したというので買って読んでみた。動画と違って,書籍だと目次で内容を拾い読みできるし,何より僕のような活字を読むのに慣れた人間だと,動画見るより早い。だいたい動画1本1時間とかとても見ることはできないよ。


幸福の科学との訣別 私の父は大川隆法だった【電子書籍】[ 宏洋 ]

さて,本書の内容に入る前に,著者の経歴をざっと見ると,著者は教祖,大川隆法の長男である。幼少期は教団の後継者となるべく教育を受けていたが,本人曰く「受験に失敗したこと」から後継者をはずされ,ついには教団から離れたというのだ。
この手の暴露本というのはとにかく情報の精度が問題になりがちで,どの程度真実が書いてあるのかが極めてわかりにくい。著者の誤解もあるだろうし,嘘を書く場合もあるだろうし,あえてある事実を書かないことで読者を誤解させるなんてこともありえる。
特に,著者は幸福の科学アンチであるのだから,幸福の科学側としては色々言いたいこともあるだろう。

まず,著者は幸福の科学の教祖,大川隆法の霊能力を全く認めていない。
これは僕の個人的な感覚だが,幸福の科学という宗教は,かなり教祖である大川隆法の霊能力に寄るところが大きいと思う。特に「霊言」とかいって,歴史上の偉人の霊を呼び出してイタコのように喋ってみたり,さらには今生きている人間の守護霊を呼び出してみたりもする。
これを著者は全く認めない。エピソードとして,東日本大震災を予見できなかったことや,野田総理が「解散総選挙をやる」と発言していて,ニュース報道までされていたのを大川隆法が見逃したため,霊言の際には野田総理の霊に,「解散総選挙はしない」と喋らせたという話が紹介されている(本書32頁)。
このあたりの霊能力関係は,どうにもわからんのでパスである。

気になるのは,家庭環境である。
著者は,父・大川隆法のことを「大川隆法」と記載しているが,同じように母親についても「きょう子さん」と書いていたりする。
どうやら,大川隆法の方針で,子どもたちの前で一人称として「パパ」を使っているようだが,子どもたちには自分のことを「先生」とか「総裁」と呼ばせているそうなのだ(本書71頁)。著者も,親子の情というのが薄いようなことを書いているが,なかなかすごい家庭ではある。
あと,勉強部屋に監視カメラがあったとか,教育係の秘書にポケモンのゲームを破壊されたとか,このあたりは,たぶん,事実なんだろうなぁ,と思う。

そして,政治活動の話。
この部分を読むと,著者は2009年の選挙の際,大川隆法を諭し,説得したという話が書かれているが,これはどうなんだろう。
著者は1989年生まれ。ちょうど20歳くらいのころだ。そんな若さで,教団の行く末なんか相談されたりするものか,また教祖である父にこれほど意見をできるものか。

気になる脱会の話なのだが,ここはいまひとつよく分からない。
著者は教団を抜けてみたりするものの,映画作成が好きらしく,教団の映画事業があると戻ったりもしている。タレントとの結婚にしても,著者は「教団から強制された」としており,逆に教団は「著者の希望があった」としている。
また,Wikipediaをざっと見ていると,著者が教団でセクハラ・パワハラをしただとか書かれているが,本書にはそのあたりの事情が触れられておらず,よく分からない。

双方の主張が食い違うのであれば,真偽の判定は困難である。
まぁ,「こんな主張もあるよ」と軽い読み物として楽しむにはちょうどいい厚さだ。
このあたりは,後世の歴史家に任せようか,と思う次第だ。国政にもうってでた,平成の宗教としてはトップクラスの宗教だ。恐らく,100年もして,利害関係者が絶えた頃,客観的な歴史家が何事か論じてくれるだろう。


幸福の科学との訣別 私の父は大川隆法だった [ 宏洋 ]






最終更新日  2020.05.17 16:01:55
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