|
テーマ:海外生活(7775)
カテゴリ:タコ生徒・学生期
学生時代、エロ映画館に行って、休憩時間にロビーで母親が作ってくれた弁当なんか開いているときに知っている人に会ったりするときの決まり悪さは、男だったら誰でも三度くらいは経験するものだろう。
なんと親不孝な息子なんだろう、なんて思うこともなく中辛のシャケの焼いたのを頬張って、小骨を出したりしていているうちにうまい具合に期待の大きな二本目が始まったりする。 エロ映画館の休憩の過ごし方って、初心者のときは手持ち無沙汰にもほどがあるって具合で座りが悪い。第一、誰もそんな過ごし方は教えてくれない。大体一人で来ている人がほとんどで、親子で見に来ていて、休憩時間に年末の旅行の話なんかに花を咲かせている人たちは稀なもんだ。 館内が明るくなるとみんな椅子に限りなく深く深く沈んでいって、野球帽なんかかぶっている人は、帽子だけが浮いていて、まるでその帽子が一人でエロ映画見に来ているような錯覚さえ覚える光景が展開する。また、この時間がえらく長く感じるものだ。へたすると、映画本体より休憩の方が長いようにさえ思える。 大学一年の冬、池袋の西口にあった喫茶店「ニューサカエ」で夜のバイトをしていた。周りがガラス張りで、まん前に「ロサ会館」のエロ映画場があった。暇な日は、ずっとどんな人が入っていって、どんな顔して出てくるか見つめて過ごしていた。たまにアベックなんかが入った日にゃいろいろ想像して仕事が手につかなくなる。 青春時代の淡い思い出は尽きない。土曜日、今年二度目の日本に向かう。 ↑ ↑ ↑ ↑ 「なるほど」、と思えた時だけ、この緑の箱をぶっ叩いてください。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
[タコ生徒・学生期] カテゴリの最新記事
|