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テーマ:国際恋愛(198)
カテゴリ:問題提起
「聞いてよ!」
英語教師のオランダ系の連れ合いが、夕食の鮭の切り身をきれいに箸で崩しながら言った。 「私のクラスの16歳の中国人女子学生がいるんだけど、その子が中年の韓国人男性の学生に向かって、『あなたの国は昔中国の一部だったのよ。』って言ったのよ。」これを聞いた韓国人学生、冷静にではあるがはっきりと否定して、そんなことはないと言い張ったそうだ。 その中国人は、学校の先生がそう学校で教えたのだから間違いない、と出張を決して曲げなかったとか。そして、香港から来た学生、台湾の学生を前に「あなたの国も中国の一部よ。」と言い切ったらしい。香港はともかくとしても台湾の学生はいい気持ちはしなかっただろう。相手が16歳ということで、喧嘩とかにはならなかったらしいが、本当に中国では学校でそんな風に教えているのだろうか。 オランダ系の連れ合いが間に入って、いろいろな国の人が留学しているのだから、他人を挑発するようなことは控えるように言ってこの件は収めたとのこと。 この学生の発言内容はともかくとして、もしこれが我が日本の16歳の女子学生だったらどうだろう。まずこんなことをクラスの前でいう学生は、皆無ではないとしてもほとんどいないだろう。 世界史の授業は近代史で終わってしまうし、歴史をしっかりと勉強していない私たちには関心も薄いだろうし、自信をもって言えるような問題でもないことも確かだが、こういう喧嘩ごしの態度で臨むことは避けるのが日本人だろう。こういう留学生達に英語を教えている連れ合いも大変だと思う。 「でもね、日本人学生は、何を聞いてもはっきりと答えない学生が多くて、白を白とはっきり言う中国や韓国の学生の方がいいこともあるけどね。」 どうやら今度は、連れ合いの矛先が私にも回ってきたようだ。全く迷惑な話だ。 せっかく私が焼いた鮭の切り身も冷め切って、久しぶりに我が家の夕食が国際問題で大揺れとなってしまった。 無理して二つクリックお願いいたします! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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