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テーマ:楽天写真館(354420)
カテゴリ:忘れられない人々
なんとジーンズが似合うんだ、と思いながらその女性を下から見上げていた。風呂屋の床下の節穴から、とかいう話ではない。1982年、リタ・クーリッジの公演を中野サンプラザで最前列、やや右側で見ていた時のことだ。長く細い足にぴったりと決まっていた。We are all alone. などを思いっきり見あげて聴いていた。
因みにこの曲の日本名「みんな一人ぼっち」、は世紀の誤訳。本当は、「私たち、二人だけよ」という意味。題名で曲の内容まで想像してしまって、寂しい曲かと思っていたら、他にだれもいないから愛し合おう、といったロマンチックな歌だった。罪つくりな題名だった。ままあることではあるが。 1972年4月14日、前の日に池袋で知り合った一つ年上の早苗とのデート。改装中の西武池袋線の2階を軽く歩きながらやってくる。彼女は、ジーンズ姿に薄水色のカーデガン。色彩画像が眼に焼き付いている。なんとジーンズが似合う人なんだ、とこの時は下からではなく見つめ続けていた。 「ジーンズとか買ったことないの?」 来豪中の兄に訊いた。兄は、どこへ行くにもシャツにスラックス。ハイキングもこれで行く。そのまま、日本の丸の内にでも出て行って仕事をしてもおかしくない格好。これで、オーストラリア、ニュージーランドを今回っている。 「タコさん、やっぱり日本から来たばっかりって格好ね。その内オージーのようになっていくと思うけど。」 オーストラリア移住したばかりの時、メルボルンの知り合いの女性の方が私の着こなしを見ながらそう予言してくれた。言ってみれば、あか抜けしていない服を着ていたのだろう。だから、私も兄のことは言えないけれど。因みにこの知り合いの方にちょっと前にある会合でお会いしたとき、「あんたは地獄に行くね。」と威勢よく言われていて、本当に行けるのかどうか楽しみになっている。 何しろ兄は初めての海外旅行だから、いろいろと勝手も分からないこともあったろう。これを機会に服装も肩の力を抜いてリラックスしたらいいと思う。少なくとも子どもの時は、一度はジーンズを着けたことがあるのだから。 毎回、果敢にこの緑の箱をクリックよろしくお願いいたします。 タコ社長の本業・オーストラリア留学 タコのツイッター Twitterブログパーツ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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