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タコ社長,オーストラリア・メルボルンのスローライフな日々

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タコ社長1952

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2013年08月19日
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テーマ:国際恋愛(198)
カテゴリ:タコ生徒・学生期
「もしもし、マーラをお願いします。」
大学3年の時アメリカのシアトルで2ヶ月過ごした。お世話になったピターソンさんの姪のマーラに性懲りもなくデートを申し込もうとして、1時間くらい受話器のそばを行ったりきたり。思い切って掛けた。お母さんが出た。こういう時に本人以外、それもお母さんが出る確率が高いように思える。お母さんがマーラを呼んでいる。彼女が受話器にゆっくり近づいてくる足音まで聞こえてきた。どうやらこうやら、彼女が夏休み中にバイトをしているファーストフードの店の仕事の後会う約束ができた。私は、22歳でマーラは18歳だった。
 
「店長が、いやらしい人で、話すときに肩や腰に手を回してきたりするの。」
私は、基本的にはこういう店長みたいな方々はあまり好ましいとは思わない。しかし、当時はそんな悠長な気持ちでは収まらなく、とんでもない男だと激昂してしまった。年を重ねてくると、男女間の営みにやや寛容になってくる。

「でもね、時給は安いけどチップがいいから我慢してやってるの。」
やさしい英語でゆっくりとマーラ話してくれた。私は、輝くばかりの笑顔を時々見せながら、腰まで素直に伸びた金髪の長い髪を揺らすマーラに魅せられて、思わず手を伸ばそうとして店長の話しを思い出し躊躇した。

「日本じゃどうか知らないけど、アメリカでは最初のデートはたいした意味がないの。だって、好きかどうかなんて、付き合ってみないと分かんないじゃない?だからデートするのよ。」
デートしただけで、結婚なんかがストレートに想像されてしまうような当時の私には、いかにも新鮮な考え方で、大きな感動さえおぼえた。と同時に、今会っていることは、彼女の側からするとそんなに大したことではないのだとやや興ざめした。そうだったんだ。じゃあんなに緊張して電話しなくてもよかったんだ。アメリカ人とは、なんと合理的な考え方をする人種なんだろう。何も考えずにやたらめったら異性をデートに誘う私の習慣の原点は、どうやら前の大戦で敗れたこのアメリカにあったようだ。

「タコ、もう一つ言っておくわ。ヤンキー娘はみんなワイルドと思っているかもしれないけどそれは絶対に誤解よ。気をつけてね。」
私は、この言葉のあと体全体が金縛りにあってしまった。

幸いにして、次回のデートがあった。マーラの通っている高校のキャンパスツアーだった。
「タコ、私ね、高校のチアリーダーやってるのよ。見てみたい?」
私は間髪を入れずに素直に言った「はい。」。

ところがどうだ、マーラはブルーマとかいった格好ではなかったが、普段着でいきなり芝生の上で大きくチアリーダーの振り付けをやりだした。あっけに取られながらも,笑顔で見ていた私だが、それがいつまでたってもまったく終わりそうにないのだ。その内、自分の顔がこわばってくるのがわかった。笑顔じゃなくなってきている。マーラ一人をそこに置いて、立ち去りたくなった。

マーラとのデートはこれ以降はなかったが、異文化交流の勉強にはなったと思うし、変な度胸も少しはついたとは思う。アメリカ人というのは、本当に臆面がない方々の総体的名称なのだということは肝に銘じさせてもらえた。

毎回、果敢にこの緑の箱をクリックよろしくお願いいたします。
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タコ社長の本業・オーストラリア留学

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Last updated  2013年08月19日 15時31分18秒
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