映画「プリンセス トヨトミ」
雨のハーベストの丘 5月29日、日曜日。4時40頃起床。体重69.2kg。 昨日、28日、土曜日のこと。 泉北のクロスモールまで「プリンセス トヨトミ」を見に行った。 信長亡き後、8年かけて天下を統一した秀吉は、統一したことから出た傲慢さか、老衰による頑迷さか、はたまた片腕として豊臣家を支えてきた秀長の死によって、よき忠告者を失ったせいか、晩年はいろいろと暴挙を犯している。 豊臣家を盤石のものとせずに世を去った秀吉の後、天下の覇権を握ったのは家康だった。 一か八かの天下分け目の戦い「関ヶ原の戦い」に勝利を収めた家康は、3年後征夷大将軍となり、名実ともに日本の第一人者となった。 余命幾ばくもない家康にとって、最後の憂いは秀吉の遺子秀頼が、天下無双の大坂城に存在していること。 秀吉恩顧の大名が数多く残る中、逸材と噂され若さの頂点に立っている秀頼の存在は、晩年の家康をさぞかし脅かしたことだろう。 因縁をつけ、大阪冬の陣を起こした。 ところが、秀吉が豊臣家安泰を願い、周到に守りを固めた大坂城は10万余の幕府軍に囲まれてもびくともしなかった。 これ以上戦期を延ばせない家康は、三重の堀の内、2つを埋めることを条件に豊臣家の存続を保証した。 ところが、それを裏切り、攻め込んだ。 裸同然の城はわずか数日で落ちたという。 秀頼には嫡男国松がいた。 家を継ぐ男子は、たとえ幼子でも首をはねられる。 温情を見せ、ついには源氏に滅ぼされた平家の例がある。 この映画は、この国松が生き残り、その子孫が現在まで生き残っている、という話である。その存在は一部の者しか知らない。本人も秀吉の血を引いていることは分かっていない。 それでも、その存在を精神的支えとし、400年前に幕府に理不尽な目に遭わされた大阪人は、大阪人としてまとまることを父から子へと受け継いでいく。 大坂城の本丸の地下には、国会議事堂を燃した、大阪国の国会議事堂がある。 大阪夏の陣の際に、燃え落ちる大坂城から国松が落ち延びた抜け穴が、空堀通りからここまで続いている。 大阪人の父と子は、生涯に2回、この通路を2人で通る。1回目は、子として。このときに大阪人としての心構えを父から教わる。2回目は、父として。大阪人の生き様を子に伝える。 普段、じっくりと話し合うことのない父と子がしっくりと話し合う。父は自分の死期を悟ったとき、子が元服を迎える14歳を超えた子を誘い、この通路を通る。 至福の時が流れる。 父が父としての誇りを取り戻し、子が父を誇りと思える時間が流れる。 《ダイソー楽しい日常英会話》にこんなシーンがある。"Did you see it on the first day?""Of course!" また、違うスキットに"How about going on a drive for your date?""Maybe a movie is better, because it is indoors." 正しく昨日は、封切りの日で、込んでいた。後ろ3分の2は一杯で思うような席が取れなかった。 そして、一日中雨が降っていた。